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2005年07月31日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

今だに色あせず! ・・・ 「人生を変える80対20の法則」


人生を変える80対20の法則
リチャード コッチ (著), Richard Koch (原著), 仁平 和夫 (翻訳)

1998年に出版された本です。
当時は話題になっていたのを記憶しています。
( 「7つの習慣」の時ほどではありませんでしたが )

80:20の法則とは?

 パレートの法則とも呼ばれ、もともとは、経済学者、社会学者である
 ヴィルフレード・パレート氏により1896年に発表されたものです。

 パレート―均衡理論という本にパレートが発表した
 論文の結論の要約が載っていたのですが、
 非常に分かりにくかったです・・・(^_^;)



一般に言われているパレートの法則は、

 所得の8割は、全体の2割を占める富裕層に集中している

 売上の8割は、全体の2割を占める得意客に集中している

 品質不良の8割は2割の部品に原因がある。

  (あるいは2割の工程・2割の不良モード)


といったものです。

ここも参考になります。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


いずれも経験則として、かなり多くの場合に適合すると言われています。



この本は、

 重要な少数によって、結果の大半が決まる。

という観点で、仕事のやり方や考え方について述べられたものです。

重要な少数の部分が、人だったり、時間だったりするわけです。


パレートの法則をビジネスに適用することは、いろんな人が述べているの
ですが、本格的に考察されたものはこの本が初めてだと思います。


   実は、この本が出版されたあとに、類似のテーマで数冊の本が
   出版されていました(すべて日本人の著者です)。

   この本と比較するために、3冊読んでみましたが、

   1冊はこの本の焼き直し的なものでしたが、「重要な20%への集中」と、
   「あと20%頑張れ」がごっちゃになっているなど、的外れなところがあり、

   残り2冊は、後半になると80:20と関係ない精神論がほとんどになると
   いうものでした。

   どれも、80:20(2:8と書いているものもあり)という言葉をタイトルに
   入れたいがために書かれた、二番煎じのトホホ本でした・・・。

   
どうなってるんだっ!日本の出版業界!  ( ̄ヘ ̄;)


(本題に戻ります)

この本は、80:20の法則をビジネスや生活の現場に
適用することを提唱しています。

なかには、若干無理があるものもありましたが・・・。

  例えば、 『80:20思考』について述べた部分です。

  原因思考をやめて結果思考にしようと言っているようにしか
  取れない部分がありました。80:20とは直接関係無いです・・。

  ここは、『80:20思考』ではなく、「リチャード・コッチ思考」と
  思って読めば、疑問を持たずに読めると思います。


そういう無理やりな部分を差し引いても、良書だと思います。

本全体を通して80:20的な考えをビジネスへ応用する方法が、
いろいろな角度から考えられています。

時間管理についての第10章は、テクニック論ではなく、
結果を出すために、どう考えるべきか、という視点で
書かれていました。


他にも、在庫管理から交渉術、人脈、成功、幸福についてまで
80:20則で考察されています(他にもいろいろあります)。


人脈とか、成功について語られている部分は、
私にとって目からウロコのものもありました。



ヒントが多く、おすすめの本です。

ある程度ビジネス経験を積んだ人のほうが、
読んだときの、気付きが多いと思います。

本の評価
For フレッシュマン ☆☆
For バリバリ時間管理人  ☆☆☆
  
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2005年07月30日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

営業職は必見! ・・・ 「売り上げが10倍伸びる時間管理術」


売り上げが10倍伸びる時間管理術
デイブ・カール (著), 服部 由美(翻訳)

↑ クリックするとamazonで確認できます。

営業マンとして2社で全米トップになったという著者が
主に時間管理について述べた本です。

営業職以外の方にも参考になることが多いです。



第2章では、計画の立て方について触れられているのですが、
興味深いのは、長期計画も含めて、時間の割り振り方を
数字で表しているのです。

ここでは営業マン向けの指針として、(『』内は引用です)

 『与えられた時間のおよそ20パーセントを使って、
  残りの80パーセントについて考える』
(31ページ 1行目より)

と提唱しています。


でも、「20%は多すぎるんじゃないか?」と思いませんか?

一日8時間としても、計画に1時間半以上かける・・・
よほど暇な人は別ですが、私は考えられません・・・と思いました。


しかし、本書で述べているのは、そういうことではないようです。
こういうガイドラインが示されています。

 (『』内は引用です)

 *一日から三日間かけて、年間計画を立てる

 *半日から一日かけて四半期計画を立てる

 *およそ半日かけて月間計画を立てる


  (30ページ 4行目より)


ここまでで、全時間の5%程度になります。

あとは、 
 (『』内は引用です)

 *週間計画を立てる

 *一日の準備をする

 *訪問前の準備をする

 *訪問後の振り返りをする


  (30ページ 7行目より)


に当てるわけです。
この3つで15%、1日に1時間ちょっとですね。

訪問前後の準備を含めるなら、多過ぎる感じはしないですね。


営業職以外だと、訪問前、訪問後という概念は無いと思いますが、

その代わり、仕事をどう進めるか? という計画に当てれば
よいのではないでしょうか。

 これ、どうしようかなー・・・

とぼーっと考えている時間も
含めて20%というわけです。

それも含めると、私達は20%以上かけてしまうことも
多いのではないでしょうか?



また、私が着目したいのは、

 月間から年間の計画におよそ5%

 1週間単位の計画におよそ15%



という、1:3の比率になることです。


目の前の仕事に追われてしまうと、
この比率が1:5になったり、1:10になったり、
あるいは、1:100になることが多いと思います。


1:3を1つの目安として考えてみると、
長期的な視点で自分の目標を考えられるのでは
ないか?と考えます。

この本の著者は営業マンだという特殊性はありますが、
経験から得られた法則にはある程度の普遍性があると
思いますので、私も1:3を目安にしてみます。


この本はその他にも、ムダをはぶくノウハウや、
人に物を頼むための考え方などが書かれています。

参考になりますよ。

一読の価値あり!です。



  上の写真をクリックするとamazonで確認できます。
  今ならused 200円+送料。安いぞっ!

本の評価
For フレッシュマン   ☆☆
For バリバリ時間管理人 ☆☆
 (どちらも営業職の方なら☆☆☆です。)  
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2005年07月28日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

エンタメ型自己啓発? ・・・ 「1分間自己管理」


1分間自己管理
ケン・ブランチャード (著), スティーブ・ゴットリー (著)

↑ 写真をクリックするとamazonのカスタマーレビューが読めます。

昨年出版された本です。

ストーリー仕立てになっていて、読みやすい。
でも内容は深くて、おすすめです!


『どろなわマネージャー」』 とダメ出しされてしまった主人公ボブが
『オンタイムマネージャー』 に意識改革していく過程が描かれています。


ちょっと引用します。
『』内が引用です)

 オンタイム/オンターゲットになるための3つの原則

  ・優先順位  すべてを”トリアージ”せよ

  ・妥当性   「倫理憲章」を思い出せ

  ・コミットメント 熱い心でやりぬけ
  』


  (125ページ 5行目より)


とあります。


1番目の優先順位のところで出てくるトリアージとは、
もともとは軍隊用語で、緊急性、けがの程度、助かる可能性などによって、
負傷者に優先順位をつけることだそうです。
(現在は救急医療の現場で使われています。)

これを読んで思ったのですが、

 けがの程度 → この仕事をやらないと、どんな規模の損害が発生するか?

 緊急性 → この仕事はいつまでに終わらせないと問題が発生するか?

 助かる可能性 → 今の状況でその仕事をやり遂げられるのか?

と考えてみると、優先順位のつけ方が変わるかもしれませんね。


優先順位のつけ方については色々な本で述べられていますが、
この本の中で強調されているのは、
優先順位は状況によって変わるのが当たり前 だということです。

確かに、「この人はデキる!」と思う人は、
状況に適応して優先順位を見極められる能力を
持っているように感じます。



2番目の『妥当性』のところで出てくる、『倫理憲章』とは、

 (『』内は引用です)

・正しいことをやる
 ・正しい理由でやる
 ・正しい人たちとやる
 ・正しいタイミングでやる
 ・正しい順序でやる
 ・全力を集中してやる
 ・正しい結果を生み出す


 (54ページ 5行目より)

と書かれています。ここで注目すべきは、
『正しいことをやる』 という部分だと思います。

私がこれに着目するのは、
企業倫理の観点から・・・、もありますが、

『正しいことをやる』という、ある意味での割り切りを持つと、
仕事上の余計な迷いが生まれないという効用があると思います。

例えば、

 筋が通らないことは、上司に頼まれてもやらない!

と割り切ってしまうのも1つのやり方です。

不思議と、それをつらぬき通したほうが、
仕事上のストレスが減ることが多いです(経験談です・・・)。


・・・で、 『正しいこと』をやろうと思うと、
必然的に「正しくない人たち」とは一緒に仕事ができない。
ということになりますよね。

職場によっては、ここが難しいかもしれませんが・・・。



あとは・・・、とにかく読んでみてください。
1300円以上の価値は必ずあります!

本の評価
For フレッシュマン     ☆☆☆
For バリバリ時間管理人  ☆☆☆
  (さらっと読める本なのに、中に大きなヒントあり!)  
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2005年07月26日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

三人三様の情報整理術を比較してみました ・・・ 「情報整理術 クマガイ式」


情報整理術 クマガイ式
熊谷 正寿 (著)

またまたクマガイ式です。

この本は、手帳本の続編?として、
情報の整理方法について述べられています。

(上の写真をクリックするとamazonのレビューが見れます。
 高評価と微妙な評価に分かれていますね。)


情報整理のやり方について述べられたものは
たくさんありますが、この本では、

 情報をうまく整理・保存して、
 頭の中を整理された状態にする。
 探し物による無駄な時間を減らす。


という目的のためのノウハウが述べられています。

情報の整理、保存に対する考え方は、
情報整理マニア? と思えるほどです(^_^;)

ここまでやらんだろう・・・と思う人も多いかも
しれませんが、参考にはなります。

 必要なものを必要なときに取り出す時間が短い。
 いつでも取り出せるという安心感がある。

というところにメリットがあると思います。


このように、熊谷氏は情報の整理と保存を重視していますが、
この対極にあるのが、ライブドア堀江社長です。

念のために・・・この本にホリエモンが出てくるわけでは
ありません (^_^;)

で、堀江社長の著書は何冊か読んだのですが、

 情報はできるだけ大量に頭に入れるが、整理などしない。
 情報をスクラップするなんて時間の無駄。


と考えているように思えます。
(堀江氏が直接こう発言しているわけではないですが、
 いろんな発言を聞くとこういう考えだと思えます。)

この点で、熊谷氏と対極にあるのは間違いないと思います。


堀江社長タイプの考え方を私なりに解釈すると、

 自分への情報のインプットは徹底的に多くする。
 必要な情報は頭の中に引っかかっているので、
 必要なときに出てくる。

 整理する時間を取るくらいならば、
 もっとインプットの時間を増やした方が良い。


ということだと思います。
潜在意識活用型というべきでしょうか。


もう1つ情報整理で特徴的なのが「超整理法」の
野口悠紀夫氏です。

詳しくは著書(超整理法 第1部)を読んでいただけるといいのですが、

 情報をカテゴリー別に分類しても検索効率は上がらない。

 案件別に封筒に入れ、入れた順番に封筒を並べるだけ。

 使ったファイルは手前側に戻すと、
 よく使うファイルが手前に来る。

 結果として情報の収納と検索の時間は
 トータルとして最小化できる。


という考え方です。


それぞれ、最優先項目が違うわけですね。


熊谷氏は 
 情報をストックすること
 情報が整理されていること

を重視し、

堀江社長は
 情報のインプットを最大化すること
を重視し、

野口さんは
 情報の保存の手間・検索する時間を最小化すること
を重視しているわけです。


あなたの好みの著者は誰でしょうか?

自分と違うタイプの人からヒントを得られることも多いので、
3人の本を読み比べてみるのも面白いかもしれません。



熊谷さんの本の話に戻って・・・

私が驚いたのは、メールの使い方について
触れられていたところです。

メールソフトの機能を使って、
メールをを目的や送信者別に振り分けるやり方は
いろいろな人が述べられています。

また、振り分けをせずに時系列のまま置いておき、
検索すればいいという人もいます。

熊谷さんの場合は、
時系列のトレイと目的別・送信者別のトレイの
どちらからでも探せるように、メールをコピーして
両方に置いてしまう。というものです。

そうすると、時系列と目的別、どちらからたどっても、
必要なメールに行き当たるというのです。

必要な機能を得るためには、ファイルがダブっても構わない。
ということです。なるほど、これはこれで合理的だと思います。
(ちなみに、私はやってみるかどうか考えたのですが、
 検索が使いにくくなりそうなので、二の足踏み中です。)


余談ですが・・・

 メールソフト内での分類や検索方法などはまだまだ発展途上
 だと思います。

 私が10年以上前に使っていたメールソフト(Eudora)と、
 今のソフトは基本的な使い勝手は何も変わっていません。

 これから数年の間に、びっくりするような優れたメールソフトが
 出てくると思うのですが・・・希望的観測でしょうか?

(余談終り)


この本の評価!

私個人としては、情報整理に時間と手間をかけるやり方は
好きではないです。
でも、この本はヒントになる部分はあるかもしれません。
値段分の価値はあります。
(でも手帳本の方が面白かったかな・・・)

本の評価
For フレッシュマン    ☆☆
  (すべてをマネしようと思たらあかんでー!)

For バリバリ時間管理人  ☆ 〜 ☆☆☆
  (上の3人の中で、熊谷さんの考え方が好きな人には☆☆☆
   堀江社長派には ☆ ですね。私も・・・☆です。)  
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Posted by 水口和彦   │Comments(6)TrackBack(7)情報整理術本
2005年07月24日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

流行るかGTD? ・・・ 「仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法」


仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法
デビッド・アレン (著), 森平 慶司(翻訳)

↑ 写真をクリックするとamazonでのカスタマーレビューが
  読めます。なかなかの高評価です。


2001年に出版された本ですが、その当時は特に話題には
ならなかったと思います。

米国でも当時は評判が良かった訳ではないそうですが、現在は
オンラインでカルト的に盛り上がっているというのが興味深いです。

時間と仕事の整理術『GTD』がカルト的人気


Getting Things Done(仕事を成し遂げる)の略で
GTDというわけですね。

読んでみると、それほど読みやすくもなく、美辞麗句を並べている
訳でもありません。だからビジネス書としては評価が高くなかった
のだと思います。

仕事を片付ける、生産性を高める、といった観点での考え方が
詰め込まれている本です。内容的には「7つの習慣」一派と
対極にあるといってもいいかもしれません。

  (『』内は引用です)

  『確かに、結果や価値観に意識を集中することは、重要な
  エクササイズではあります。しかし、それをしたからといって、
  片づける仕事が少なくなるわけでも、困難が少なくなるわけでも
  ありません。』
 (24ページ 3行目より) 


これって「7つの習慣」型タイムマネジメントのジレンマを
言い表していると思います。

価値観を優先するって言うのは、聞こえはいいですし、
仕事とプライベートなどのバランスを取る意味では重要だと
思います。

しかし、目の前の仕事を片付けるためには役に立たない・・。


そんなジレンマに陥らないためには、「7つの習慣」の前に
この本を読んでおいた方がいいと思います。

ビジネスマン必携!と言い切ってしまいましょう。




本の評価
For フレッシュマン ☆☆☆
  (一気に読まずに少しずつ読む方がおすすめ)
For バリバリ時間管理人  ☆☆☆
  (自分のやり方を見直すヒント多し)
  
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