2005年08月10日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

ある部分では「7つの習慣」を超えた!? ・・・ 川本裕子の時間管理革命  世界で一番大切な「自分コスト」の使い方


川本裕子の時間管理革命
川本 裕子 (著)

先月末に出た新刊です。

「時間管理革命」というタイトルに期待した人は
読むとちょっとがっかりするかもしれません・・・。


各章についての私の感想を書きますね。


第1章は時間管理とは直接は関係なく、問題解決手法について
述べられています。

 著者は、マッキンゼーに勤めていた経歴を持つ方なので、
 コンサルタント的な切り口からスタートしているのでしょうか。

 この章では、問題解決の手法について述べられています。
 ロジカルシンキング的なことが書かれています。

 時間管理にも、問題解決手法が必要だと言いたいのかな・・
 と思いますが、時間管理との関連についてほとんど説明が無く、
 この章だけが浮いている感があります。
 (なんでこういう順番にしたのか、ちょっと不思議な感じです。)
 


第2章は時間管理をコスト管理的な視点から考察しています。

 この章では、最初の節のタイトルにある、

 『時間は「積み上げ式」より「総量管理」』(40ページ)

 ということを初めとして、コスト管理の手法を時間管理に使う
 考え方について述べられています。


 時間管理術の中で大きなテーマの1つと私が考えている、

 優先順位のつけ方 については、


  『時間とインパクトの関数』(51ページ)

 というものを提唱されています。


  その仕事にかかる時間の長さと、
  その仕事ができたときの効果


 の2つを軸にしたマトリックスで考えるというものです。
 実は、この考え方は「7つの習慣」にも書かれていないものです。


   (例によって余談です。)

   時間管理ではすごくメジャーな本である、「7つの習慣」では、
   優先順位のつけ方は、
 
   重要度と緊急度 の2つの軸で考えることが提唱されています。

   しかし、私が実際に仕事をしている中では、重要度/緊急度
   だけでは計れないものがあると感じることがありました。

   どういう場合かと言うと・・・


   ・自分にとって、緊急度も重要度もたいして高くない。

   ・でも、時間をほとんどかけないで、アウトプットが出たり、
    周りの人の仕事が効率化したりする。


   
   という仕事です。


   これを一言で言うと、時間の「投資収益率」になります。
   重要度/緊急度 マトリックスには、この観点が抜けてると
   思います。


   また、私は、

   ・重要度がそこそこ高い。

   ・しかし、多くの時間が必要で、
    アウトプットが出る見込みが薄い。



   こんな仕事は涙を飲んで切るべきだ、とも考えています。

   これも重要度/緊急度の観点からは出てこない考えですが、
   時間の投資収益率という見方をすれば、当然のように
   得られる結論なのです。


   「塩漬け」状態の仕事は「損切り」するということです。

   「塩漬け」「損切り」の意味が分からない方は
    ↓ このリンクを見てみてください!
   http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/s_guide/sg041013.htm



   前者の例として、ちょっと極端な例ですが、私の経験では・・・

     自分の目標のためには関係ないことに対して、
     (例:他部門の人が困っていることなど)

     自分が電話1本するだけで、その人がすごく助かる
     といって状況が時々ありました。

     (人を紹介してあげたり、話をつけてあげたりとかです)。
   

   この場合、自分自身の仕事には、何のプラスにも
   ならないかもしれません。

   しかし、組織全体で見ると、10の労力が必要だったところが、
   1の労力で済ますことができたりと、大きなプラスです。

   私はこういう仕事はやるべきだと考えています。
   自分の優先事項を押しのけてまでやる、とは言いませんが・・。

   (余談終り)

 そんなふうに、私は 「7つの習慣」 的優先順位には物足りない
 ものを感じています。
 (「7つの習慣」自体は良い本ですよ。)

 ですから、この本で時間対効果に着目していることには、
 とても共感を感じます。


 ただ、「時間とインパクトの関数」というネーミングは
 とっつきにくいのではないでしょうか。

 私は、「時間の投資収益率」という言い方を
 提唱したいと思います。



第3章は、スケジュールの書き方、To Doリストの使い方についての章です。
 
 具体的なことよりも、どう考えるか、が主体です。



第4章は、仕事と休暇のメリハリのつけ方や、他人の時間に気配りすること
などが書かれています。


 ビジネスの世界を知る二児の母の視点から述べられていて、
 私は新鮮なものを感じました。
 
 特に気に入った部分を引用します。

 (引用)

 『小難しいビジネス書を数冊読むより、
  一時間授業参観に参加したほうが
  よほど学ぶことがあるように思います。』
(118ページ14行目より)

 (引用終り)

 実際そうかもしれないな・・・と感じました。
 (私は子供はいませんが)



この本は、時間管理については、考え方が主体で、
具体的なやり方についてはあまり書かれていません。

ですが、著者独自の観点から書いてある部分が多く、
今までに、他の時間管理の本を読んだことがある方にも
ヒントになる部分があると思います。

時間をかけずに読める本ですので、
一度読んでみてはいかがでしょうか。


本の評価
(上の本の写真をクリックすると、amazonのレビューも読めます。)
For フレッシュマン         ☆☆
  (タイトルに期待しすぎないように・・・)
For バリバリ時間管理人     ☆

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Posted by 水口和彦 at 00:53│Comments(7)TrackBack(5)

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◆川本裕子の時間管理革命 著 者 川本 裕子 出版社 東洋経済新報社 [2005-07-29] 価 格 1,260円(税込) ISBN 4492042385 ------------------------------------------------------------ 第1章 問題は「出口」から考える 第2章 時間管理は「総量管
【0008】川本裕子の時間管理革命【自分と未来は、かえられる!・・・かな?】at 2005年08月13日 22:44
川本裕子の時間管理革命 いい本です。注文はAmazonで! 時間を有効に使う47のルール。仕事が速い人は「出口」から考える 川本裕子の時間管理革命 川本 裕子 東洋経済新報社 2005-07-29 おすすめ平均 ロジカル・シンキングの伝道者 Amazon
川本裕子の時間管理革命【ほんやさん】at 2005年08月14日 01:43
シンクタンクに勤め、大学教授であり、その上に母でもある川本裕子氏が、自らの体験をもとに時間を管理する方法を教えてくれます。 川本裕子の時間管理革命     たしか道路公団の外部委員もされており、はたから見ていると、本当に忙しいそうで、大変だとおも....
出口から考える・・・「川本裕子の時間管理革命」【おとなの勉強法】at 2005年08月22日 10:24
道路公団の審議会のメンバーとして、はじめて川本祐子氏の名前を知りました。本屋に行ってみると、オレンジ色で薄い本が目に入り、『世界で一番大切な「自分コスト」の使い方』というコピーを気に入り購入しました。 川村祐子氏は、元マッキンゼー、現在も外資系の企業に勤...
『川本裕子の時間管理革命』 by 川本裕子【起業家のためのビジネス書評ブログ】at 2005年09月07日 08:15
道路公団の審議会のメンバーとして、はじめて川本祐子氏の名前を知りました。本屋に行ってみると、オレンジ色で薄い本が目に入り、『世界で一番大切な「自分コスト」の使い方』というコピーを気に入り購入しました。 川村祐子氏は、元マッキンゼー、現在も外資系の企業に勤...
『川本裕子の時間管理革命』 by 川本裕子【起業家のためのビジネス書評ブログ】at 2005年09月08日 04:38
この記事へのコメント
もはや引用の範囲の超えていると思うのだが。
Posted by yomi at 2005年08月16日 03:42
・・・?

数えてみました。
この記事は100行ちょっとあります。その中で引用しているのが4行+キーワード1個。章タイトル4行、節タイトル2行でした。

本文の9割以上はこの本に対する、感想、批評と私の考えを書いており、引用の範囲を超えているとは思いません(「時間の投資収益率」についての記述は引用ではなく、「時間とインパクトの関数・・・これは引用」に対する私の考え方を述べたものです)。

どの部分が引用なのかが、ちょっと分かりにくかったのでしょうか・・・。
気をつけているつもりだったのですが、今後記事を書くときは分かりやすいように気をつけてみます。

ご指摘ありがとうございました。
Posted by k_minakuchi at 2005年08月16日 11:09
 こんにちは。トラックバックありがとうございました。こちらのブログは面白そうですね。時々おじゃまさせていただくことにします。

 本の引用についてですが、引用した部分がはっきりと分かるように、引用の部分を「」でくくり、そのあとにその引用が何ページの何行目からなのかを()に入れる
ようにしたほうが見た目にもきれいだと思います。今のままですと、本文との境目が分かりにくいように思えました。
「 − 引用 −  」(00ページ00行目より)

 いきなりこんな事を書いてすみません。引用のことが書いてあったので、思わず私見を書いてしまいました。
Posted by ナッツ・キーパー at 2005年08月16日 19:35
ナッツ・キーパーさん、コメントありがとうございます。この書き方使わせていただきます。
「」は本文中で使いたいのが悩ましいところですね。『』と「」の使い分けと、文字色を変えることで分かりやすくしてみようかと考えています。
あと、目次の引用ってどうなんだろうと思って、調べてみたのですが・・・どうも微妙な感じですね。白に近いグレーのように思えます。過去記事で目次を入れたものがあるので改訂していくことにしました。

今回は引用について考えるいい機会になりました。yomiさん、ナッツ・キーパーさん、ありがとうございました。
Posted by k_minakuchi at 2005年08月16日 21:31
TBありがとうございます。
はじめてこちらをのぞかせていただきました。
わたしが読んだことのある本もたくさんあるので、あとで楽しみに読ませていただきます。
Posted by マリ at 2005年08月23日 12:27
コメントありがとうございます。
時間管理って、個性のある著者もいて奥が深いな・・・と感じますね。ぜひまた来てください。
Posted by k_minakuchi at 2005年08月23日 22:45
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Posted by Mary-ip at 2009年06月18日 06:01
 

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