2005年10月05日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

時間管理術の7つの嘘 その6 : 価値観・目標にもとづいて行動すればうまくいくのか? (3)

今回は、前回に続いて、価値観や目標を持つことで失敗しないためには
どうすればいいか、考えてみたいと思います。


2つめのポイントは、

  価値観・目標は、アタマの中だけでは作れない。

というものです。

これが、どういうことか説明していきましょう。


ここでは、プライベートはひとまず置いておいて、
仕事の場について考えてみましょう。


仕事の場に限定した場合、

  仕事の上で何を優先するかは、自分の価値観だけで決められない。

という問題が発生します。

仕事をしていく上では、

  自分がこうしたい、という価値観と、
  組織としてこうあるべきという価値観 ※

の2つを両立させていく必要があるからです。


 ※組織に属していない人の場合は、関係先(お客さん、仕事仲間)から
  期待されていること、という意味になります。

  (また、ここで言う価値観は、普通に使われている意味です。
   前回言った、「価値」=「アウトプット」という意味とは違います。)



仕事をしていく中で、自分がこうしたい、という思いを100パーセント
実現させている人はいませんし、周りからの期待のすべてを実現させている
人もいないでしょう。

私たちは、この2つのバランスの中で、仕事をしているわけです。


そして、組織(もしくはお客さん)の価値観というものは明確に
なっていないことが多いのです。

それどころか、矛盾していることの方が多いです。
例えば、

  仕事では普通、「質を高く」「速く」生み出すことが要求されます。
  どんなに質が悪くてもいいとか、どんなに遅くてもいい、と言う
  お客さんはいません・・・当たり前ですが。

  しかし、「質も最高」「速さも最高」という要求は、それ自体が矛盾
  しているわけです。バランスが必要です。

そして、この矛盾した要求に対して、バランスをどこで取るか、
ということが「価値観」の1つなのです。



この、組織の価値観(バランス)をどこに置くか、という問題に対する答え
は、個人の経験によって得られるところが大きいです。

いわゆる、仕事の「勘どころ」などと言われる部分に含まれるものです。


このように、仕事の場で求められる価値観、それ自体が、簡単に決める
ことができず、経験から導いてくるものなのです。


ここに、さらに自分の価値観を追加すると、状況はさらに複雑に
なります。簡単に決めてもうまくいかないわけです。


私の言いたいことを整理すると、

  価値観・目標は、仕事を実践していく中で身に付けていくもの。

ということになります。これが、最初に言った、

  価値観・目標は、アタマの中だけでは作れない。

ということです。


ですから、いくつかの手帳や本で言われている、

  価値観・目標を設定すれば、仕事がうまくいく。

という考え方は、私は順番が逆だと思います。
(そういう手帳や本で、挫折したことのある人は結構多いと
 思いますが、それは、あなたが悪いわけではないと思います。)


私は、時間管理については、テクニックが先であるべきだと考えています。
そして、仕事がうまく回せるようになっていく過程で、自分なりの価値観
が見えてくると考えています。

次回は、3つめのポイントについて説明します。



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Posted by 水口和彦 at 23:53│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
いつもながら役立つ記事ですね!
私も、終業時間の7時に帰れるようにしようと思っています。
ダラダラ仕事はやめて、自分自身で仕事とプライベートのメリハリはしっかりつけたいですね〜〜。
Posted by ダイスケ at 2005年10月06日 22:54
ども。こんにちは。
勤務時間の話は、なかなか悩ましいものがあります・・・。自分自身の話で言えば、超過勤務をしたおかげで、スキルが上がった時期もありましたから。超過勤務するな、とは言えないところもあります。
あくまでも大事なのは、勤務時間とプライベートや勉強時間、(人によっては副業時間)の区切りは、自分でコントロールするように継続して努力しましょう!ということですね。
Posted by k_minakuchi at 2005年10月08日 19:49
 

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