2005年10月23日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

時間管理術の7つの嘘 その7 : デキるビジネスマンは、時間管理がうまいのか?(5)


「デキるビジネスマンは時間管理がうまい」とは限らない。


その実例の1つである、「タイプA」ですが、
バリバリと仕事をこなしていく反面、落ち込みも激しい。
ということを前回述べました。

ちょっと、話が脱線気味なのですが、もう少し「タイプA」
について述べてみたいと思います。


実は、この「タイプA」は、時間管理のテクニックの使い方で、
大きく変わる場合があるのです。


私もそうだったのですが、「タイプA」の人は、目の前の仕事に
没頭する傾向があります。

その反面、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」とスピード
を上げようとして空回りすることもあります。


  ちょっと辛口ですが、思い当たる方はご容赦ください。
  私も「タイプA」ですから・・・。


しかし、なぜ「タイプA」は、そんなに焦って仕事をするのでしょうか?


それにはいろいろな理由があるでしょう。

「責任感」「自負心」「プライド」・・・。

私には、そのすべては分かりません。

しかし、この「タイプA」行動パターンを落ち着いたものに
変えていく方法は2つ知っています。


その1つは、

  短期的な勝敗にこだわらないこと

です。


「タイプA」的な人は、その日のその仕事で「勝つ」ことを重視する
傾向があります。

その「勝つ」相手は、ライバルだったり、お客さんだったり、
自分だったり、上司だったりするわけです。
(私の場合は、上司が多かったですね・・。)


この「勝ちたい」という欲求を無くしてしまう方法は、私は知りません。
「勝ちたい」と思うこと自体は必ずしも悪いことではないと思います。

しかし、少し視点を変えてみると、より前向きに、よりリラックスできる
ことに気がついたのです。

それは、自分の仕事を見る視点を変えることです。


もし、あなたが「タイプA」的な行動を取ってしまいがちだとしたら、
目の前の仕事だけを見るのではなく、もう少し長期的な視点で仕事を
眺めてみてください。

例えば、1日単位で考えるのではなく、1週間を通して「勝つ」ことを
意識してみてください。


今、時間管理をしていない人の場合は、

・1週間単位でやるべきことを書き出して、眺めてみる


時間管理をしている人の場合は、

・手帳や、ToDoリストは、1週間単位のものを使う


これだけで、ずいぶん違います。

  ※要注意なのは、一日単位でタスクを書き出してスケジューリング
   するタイプの手帳です。
   このタイプの手帳は、その日にやるべきことしか見えないため、
   タイプAを加速させることがあるのです。

  (手帳の使い方については、また別のシリーズとして書く予定です。)


そして、「タイプA」が落ち着いて仕事ができるための、
もう1つの方法は、

  自分の仕事の成果を自覚すること

です。

これがどういうことかと言うと・・・

タイプA的行動パターンにはまっているときには、

「もっと成果を出さないと!」と、自分にプレッシャーを
かけていることが多いです。

そして、後を振り返ることをほとんどしないために、
「もっと、もっと」と、自分にムチ打つわけです。


私がこのパターンから抜け出すきっかけになったのは、
やはり、時間管理のやり方だったのです。

詳しくは、また述べますが、時間管理をすることの効果は、


  自分はここまでやれている


ということが、見えることにもあると思います。

これが見えると、「もっと、もっと」のムチ打ちの手が緩んで
くるのです(これも経験談です)。


それは、単に仕事をしなくなっただけではないか?

という疑問を持つかもしれませんが、私の場合は、
逆に成果が上がりました。


というのは、

  タイプA的な馬車馬仕事をした後は、独特の爽快感があります。
  自分としては、とても充実しているわけです。

  しかし、後で振り返ってみると、時間をかけた割に仕事ができて
  いなかったりします。

  こういう場合は、実は、やり方がまずかったり、トラブルの処置に
  追われていただけ、ということが多いのです。

  しかし、自分の仕事の全体が見えていないと、「仕事をやった」
  という爽快感から、このムダが見えません。

  ですから、また同じことをしてしまうのです・・・。


自分の仕事、自分の時間の全体を見渡せるようにしていくことで、
このムダに気がつきやすくなります。

その結果、私の場合は、プレッシャーに追われることもなくなり、
仕事時間も減り、さらに成果が上がるという好循環になりました。


ここで、私が言いたいことはこうです。

  確かに、「タイプA」は時間管理しなくても、
  仕事をバリバリこなしていく傾向がある。

  しかし、それは情熱と長時間労働に支えられたものであり、
  仕事のやり方がうまいわけではない。

  時間管理をうまくやることができれば、同じ仕事が
  より少ない労力でこなせるように変わっていく。

  そして、「タイプA」的な性質が薄くなっていくが、
  仕事は前にも増してデキるようになる。



「デキるビジネスマンは、時間管理がうまい」とは限らない。

しかし、デキる人が時間管理をうまくやれば、
「さらにデキる人」になっていく。

しかも、落ち着いた「デキる人」になる。


ということです。


次回はこの7つめの嘘について、もう少しまとめてみます。


      【続きへ】 
      【時間管理術の7つの嘘 目次へ戻る】


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Posted by 水口和彦 at 23:13│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
なーるほど。

うなってしまいます
Posted by PAO at 2007年03月09日 21:18
 

※ スパムコメントがあまりに多いため「http://」は使用不可の設定にしています。
  URLをご紹介頂く場合は「http://」を省くか全角文字を使用して頂けますと
  幸いです。