2005年10月30日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

時間管理のモヤモヤをスッキリ!に変える話 その1

  時間管理・タイムマネジメント・・・って、言うけど、

  結局なんだかよく分からないよ!


あなたはそう思ったことはないですか?

実は、そう思うのは当然のことなのです。


前回述べたように、時間管理の全体像をうまく説明してくれている
話を、私はまだ聞いたことがありません。
私は現在、「時間管理関係の本をすべて読破する!」プロジェクトを
実行中ですが、まだそういう本には出会っていません。



全体が見えないものが、分かりにくいのは当然です。

  例えば、

  時間の使い方を書いた本を読むと、「なるほど」と思うことが
  たくさん書かれていたりします。

  でも、読み終わって日々の生活に戻ってみると、
  結局、あまりすっきりしていない。

  ということが起こったりします。

  これは、全体が見えていないことが原因なのです。



「時間管理術研究家」である私としては、これは見過ごせない問題です。

どうすればいいのか・・・? 考えました。


そして今回、時間管理の全体をつかむための話を3つ用意しました。

見えないものは、見えるものに例えてみると、
意外とすっきり理解できたりします。

3つの話を全部読むと、特に理解が深まりますので、
ぜひ最後まで読んでみて下さいね。



今回は1つめの話をします。


まず、時間の性質を考えてみましょう。

時間は・・・

・使っても、使わなくても過ぎ去っていく

・使い道はいろいろある

・毎日同じ量(24時間)がやってきて、同じ量が去っていく

そういうものですよね。


これは、水の流れと同じ性質なのです。
時間の性質の一部は、水の流れに例えるとうまく説明できるのです。

  時間を水の流れに例えるとは、ベタな例えだなあ・・・と
  思った方もいるかもしれませんね。

  人生や時代の移り変わりを川の流れに例えることはありますからね。
  (『川の流れのように』って歌もありましたね。)

  しかし、ここでいう水の流れはちょっと意味が違います。
  この後を読んでみて下さい。


では、考えてみましょう。

まず、自分を1つの村だと考えてください。

その、「あなたという村」には水が流れています。

滝水の流れ、例えばこんな感じです。

どんな流れでもいいですが、
いつも同じ量が流れ続けている、
というのがポイントです。




そして、あなたという村には、水路があります。
その水路を使って、水の流れをひいてくれば、
水車を回すことができます。

水車そして、水車を回すと、
粉をひくことができます。

小麦の粒から、小麦粉を
作ったりするわけです。


これが、「仕事をする」ことです。

小麦(仕事)を水車でひいて(時間を使って)、
小麦粉(仕事の成果)を得るわけです。


水の流れで水車を回す。これだけなら、話はシンプルなのですが、
実際はそうもいきません。

私たちが仕事をする場合は、たくさんの「やらなければいけないこと」が
ありますよね。

例えると、こんな感じでしょうか。







水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ
水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ
水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ水車輪のみ



ここまでひどくない? でしょうか。

でも、あなたの仕事の中の「やらなければいけないこと」を、細かい
ものまで数えていくと、これよりもずっと多いのではないでしょうか。


そして、この水車には困った点があります。

それは、基本的に一度に回せるのは、一つだけなのです。

私たちは、水路を切り替えることによって、
たくさんの水車を順番に回しているのです。


  なんとなくイメージできました ?


この考えを「水車の理論」と呼ぶことにします。
(アントニオ猪木氏の「風車の理論」とは違いますので、ご注意を・・)



7つの習慣
『7つの習慣』をはじめとした、色々な本で言われていることに、
「仕事に優先順位をつける」という考え方があります。

目先の緊急性だけでなく、重要性の高いものからやるべき、
というものです。


これを「水車の理論」で言うと、

「どの水車を回すか(どの粉をひくか)、考える。」

ということになります。

ちょっと強引な解釈になりますが、
値段が高く売れる粉を先にひこう、ということになります。



仕事を成し遂げる技術
そして、『仕事を成し遂げる技術』(GTDと呼ばれている本です)では、

「回さなければいけない水車をリストアップして、忘れないようにする」

こと、つまり、たくさんの水車の管理テクニックについて
述べられているわけです。


また、「7つの習慣」ほか、多くの本で述べられていることとして、

重要な仕事をするためには、まとまった時間を確保して、
仕事に集中できるようにすると効率が上がる。

という話があります。

プロフェッショナルの条件
P・F・ドラッカー氏も著書の中でそういうことを言っています。


これを水車の理論で言うと、

「大きな水車は重くて、回り始めるのに時間がかかる」

ということに対応しています。


その反対が「スキマ時間を使う」という話です。
時間の節約術・活用術的な本によく出てきます。

これは、
「大きな水車用の小麦を用意している間に、
 小さな水車で別の粉をひいてしまおう」

と言い換えることができます。

軽くて、すぐに回り始める水車なら、
大きな水車の粉を交換している間の水の流れを
ムダなく使える、ということですね。


また、これも多くの人が言っている、
「ながら作業をすることで、時間を有効に使う」というのは、

「水車の種類によっては、2つ同時に回せるものがある」

と言い換えることができます。

電車で移動する、という軽い水車を回しているときには、
同時に英会話のCDを聞く、という水車も回せるのです。



この他にも、時間節約術、仕事術として言われていることの
多くは、水車の例えで表すことができます。

そして、そうすることで、今までよりも納得できることが
多いと思います。あなたも一度考えてみてください。


ここで、水車はちょっと置いておきましょう。

この水の流れは、他にも使うことができるのです。


他の使い道の1つが、畑にまくことです。


畑にまく、というのは、勉強したり、スキルアップしたり、
資格を取ったり、ということです。

地道に続けていくと将来、実を結ぶ。という意味で、
畑の例えを使っています。


そして、畑に水を引くために、水路を切り替えると、水車は
回らなくなります。

だからといって、水車ばかりに気を取られていると、なかなか
自分が成長できないということになります。


また、畑に水をやり続けることは、すぐには成果はでるものでは
ありません。地道な努力が必要になります。

途中で水やりをやめてしまうと、作物が枯れてしまったりします。
(資格を取るためなどの勉強と似てますね。)


しかし、作物を育てていくことで、収穫が得られるときが必ず来ます。

その収穫とは、

・人から与えられたものではない、自分が作った作物をひくことが
 できる。
 (新しい仕事ができるようになる、独立して仕事ができる)

・取った作物から油を取って、それを水車にさすことができる。
 (スキルアップによって、仕事の効率が上がる)

というものです。

これは『7つの習慣』では「刃を研ぐ」と言われている部分に似ています。

また、「木こりのジレンマ」という話も、同じことを言っています。

 ※「木こりのジレンマ」の話はいくつかの本で取り上げられています。
奇跡の10倍整理術  出典はよく分かりません。この本にも載っていました → 
  要約するとこういう話です。
  ――――――――――――――――――――――――
  あるところに新しい斧を手に入れた木こりがいました。

  一日目、彼はその斧で10本の木を切り倒すことができました。

  しかし、日に日に切り倒せる本数が減ってきました。
  彼は以前よりもがんばっているのですが。

  それを見た仲間が彼に、斧の刃を研ぐように、
  とアドバイスをしました。

  すると、木こりはこう答えました。

  「俺はそんなことをしている暇がないんだ。
   もっと木を切り倒さないといけないから。」
  ――――――――――――――――――――――――

  「そうやって研がないから、時間がかかってんだろ!」
  と突っ込みたくなりますが、私たちも、ついつい同じ状況に
  おちいってしまうことはないでしょうか・・。


つまり、自分の能力を高めることにも水を使うべき、ということです。
そうしないと、効率の良い仕事はできない、ということですね。



さて、あなたという村には、水車と畑の他に、
もう1つ、水を使うところがあります。

それは、湖です。

水路を切替えることで、湖に水を引くこともできるのです。
そして、その湖の周りには、大きな森があります。

これが、あなたのプライベートの部分です。


さっきの畑と、どう分けるのかというと、

 畑に水をやる → 能力を高める

 湖に水を引く → 自分自身を豊かにする

と考えてください。


湖に水を引くこととは、

・趣味・楽しみのために時間を使う

・家族・パートナーのために時間を使う

・友人との付き合いのために時間を使う

・リラックスしたり、自分の考えを深めたりするために時間を使う

などのことを表します。


そして、豊かな湖の周りには、豊かな森が茂り、
心地良い空間が生まれます。

そこに人が集まってくるのです。

そういう意味で、湖はあなたの人格的な部分、とも言えるでしょう。


また、湖の周りに茂った森からは、良い木材が取れて、
新しい水車を作ることもできるのです。


そして、恐ろしいことに、水車と畑にばかり水を使っていると、
いつの間にか、湖が干上がってしまいます。

そして、湖には誰もいなくなっていた・・・。

なんてことも起こり得るわけです。


あなたという村のイメージ、できたでしょうか?


ここまで述べた水車と畑と湖はこんなイメージです。

水車・・・仕事
畑 ・・・能力・目標
湖 ・・・人格・家族・交遊関係


そして、この3つにバランスよく水を流す(時間を使う)ことも
時間管理術の中でよく語られていることです。
(分類方法は人それぞれですが。)
会社人間が会社をつぶす
ライフ・バランスというのも、このことですね。



あなたという村に対して、「時間管理術」と言われるものは、
いくつかの視点を提供しています。

その中には、

 ・村全体の水の流れのバランス

にこだわったものもあり、

 ・水車の回し方

に集中したものもあります。

 ・畑への水のまき方

を説いたものもあります。


そんな、それぞれの時間管理術に接したときに、

「あなたという村」全体のイメージを忘れないようにすると、

スッキリと理解できるのではないかと思います。

このイメージを活用してみてください。


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今回は、時間管理を「水の流れの使い方」として、見てみました。

もちろん、時間は水の流れと違う部分も持っています。
そうした部分を補足するための、別の見方を次回に紹介します。


  【続き : 時間管理のモヤモヤをスッキリ!に変える話 その2】

  【学校でもセミナーでも教えてくれない時間管理のツボ 目次へ戻る】

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Posted by 水口和彦 at 16:18│Comments(5)TrackBack(2)

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 時間管理研究所さんのお話、たいへん興味深く読ませていただきました。  時間管理
http://akyzakkilog.way-nifty.com/blog/2005/11/post_74c4.html【思索の軸索】at 2005年11月07日 23:55
 時間管理研究所さんのお話、たいへん興味深く読ませていただきました。  時間管理
時間管理の分かりやすいお話【思索の軸索】at 2005年11月07日 23:58
この記事へのコメント
時間管理に関するイメージが掴め非常にいい記事ですね。ありがとございます。
Posted by Chasanno_Hige at 2005年12月23日 04:52
他のと変わらず、よく分からない。他に時間管理なら、よく分かるセミナーなどがありますしね・・・
Posted by んー・・・ at 2006年03月21日 21:51
うーん、分かりにくかったですか。残念です。

一口に時間管理と言われているものの中には、スケジュール管理、タスク管理、目標設定の方法などがありますし、時間節約の方法や、整理術のようなものもいっしょに語られることが多いです。

私は時間管理についての多くの本を読みましたが、切り口はいろいろでした。
一つの切り口に絞れば、シンプルな話なんですが、そうすると全体が見えない・・・。

そんなふうに、なかなか満足できる話が無かったので、一つの試みとして自分で考えてみたのが、この3つの話です。

私自身、スパッと分かりやすい話を探していますので、「よく分かるセミナー」というのが、どなたのセミナーか教えて頂けないでしょうか・・?

Posted by 水口@時間管理術研究所 at 2006年03月22日 00:29
いつも興味深く拝見しています。
水車のたとえは、応用が利くような気がします。
先の話が楽しみです。
Posted by dragonf at 2006年11月11日 13:27
dragonfさん、ありがとうございます。

ぜひ他の記事も見てみてください。
今後ともよろしくお願い致します!
Posted by 水口@時間管理術研究所 at 2006年11月12日 19:12
 

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