2005年11月01日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

時間管理のモヤモヤをスッキリ!に変える話 その2


  時間管理・タイムマネジメントって、結局何が大事なの?


これは、とても深い問題です。


  例えば、時間管理や、自己啓発の本を読んで、
  ポジティブな気分になる。それはそれでいいと思います。


  しかし、ポジティブ思考だけでは限界があります。

  時間管理の本質をつかんでいるのと、そうでないのでは、

  時間のセンスに大きな差がついてくる、と私は考えます。


ということで、

今回は、時間管理の全体像をつかむための3つの話の2つめを
してみたいと思います。


2つめの話は、時間管理の本質に迫る話です。



時間について、よく言われることの一つに、

「時間は、お金持ちにも貧しい人にも、平等に毎日24時間与えられる」

という話があります。


確かにそうですね。

ちょっと、想像してみましょうか。


  毎日、午前0時になると、

  あなたのところに時間の神様がやってきます。



  時間の神様といえば、ギリシャ神話の「クロノス」ですかね。
  でも、ギリシャ神話は、あまり馴染みがないです・・・。




  もうちょっと、親しみやすい神様にしましょうか。





神様  ・・・とりあえず、
  こんな姿としておきましょう。
  (この方、ホントはカゼの神様ですが・・)




大時計
  時間の神様は、午前0時になると、
  あなたに新しい24時間を置いていきます。


  その24時間は貯めておくことはできません。
  あなたが有効に使おうが、ぼーっとしていようが、
  24時間は減っていくわけです。

  
  そう、時間は貯められないのです。
  そこが、お金とは違いますよね。


時間は、お金とは違って、貯められない。

時間の使い方は、お金の使い方と同じようには
考えられないわけです。

そういう意味では「時は金なり」では、ないのです。


確かに、時間の使い方を、お金の使い方と比較した場合、
似ている部分もあるのですが、結局うまく説明しきれません。


時間管理は、お金ではなく、「クレジットカード」のように
考えると、うまくイメージできるのです。

大カード


私たちは、時間のクレジットカードを使って
時間をやりくりしていると考えてみましょう。




例えば、時間管理でよくある失敗例として、こういうのがあります。
―――――――――――――――――――――――――
・時間に余裕があると思って、予定を入れたり、
 仕事を先送りにしてしまう。

     ↓
・予定や、先送りにした仕事が重なってしまう。

     ↓
・時間が足りないので残業して、
 睡眠時間を切り詰めることになる。
―――――――――――――――――――――――――

これをクレジットカードに例えると、どうなるでしょうか?
―――――――――――――――――――――――――
・カードでいくら使ったか憶えていなくて、
 ついつい使い過ぎてしまう。

     ↓
・カードで使った額が引き落とされる

     ↓
・お金が足りなくなってきて、
 生活費を切り詰めることになる
―――――――――――――――――――――――――

となります。これって似てると思いませんか?

この両方を経験したことがある方だと、この2つが
感情的でも似ていることに、気がつくと思います。



  どうですか? ちょっとイメージつかめました?



 一日の時間     → 毎月の給料

 予定を入れる    → カードで買い物をする

 仕事を先送りする  → 支払いを先送りする

 睡眠時間を削る   → 生活費を切り詰める


と対応しているわけです。


 予定を入れる → カードで買い物する
 (どちらもやり過ぎると、やりくりしきれなくなる)

 仕事の先送り → 支払いの先送り
 (どちらも溜め過ぎると、こなしきれなくなる)


となります。結構、似ていますよね。


こう考えると、時間管理には、

「時間のクレジットカードを使って、やりくりすること」

という面が、あることを分かっていただけたでしょうか。



そして、時間管理のテクニックの1つに、

  時間をどう使ったか集計し、
  使い方の悪いところを改善していく

というやり方があります。


一日や、一週間の時間をどう使ったかを見て、
その使った内容が、自分の目標と一致しているかを
確認するのです。

そうして、時間の使い方の良くないところを
直していこう、というものです。


これはまさに、

「時間のクレジットカード」の利用明細を
チェックしていることと同じです。

「ワタシ時間」をつくる時間簿のすすめ家計簿になぞらえて、「時間簿」をつけよう!
という本がありますが、これはまさにこのことです。


川本裕子の時間管理革命また、仕事に使う時間と、その成果の関係を、
「投資収益率」のように見るべき、と提唱する人もいます。

朝9時から11時までは部下の話を聞くのはやめなさい

これは、「時間のクレジットカード」を使うときには、
後悔しない買い物をするように!

と言っているのと同じだと思います。


というように、時間管理には、「クレジットカード」として
考えると、理解しやすい面があるのです。



そして、実は、「お金のカード」よりも、「時間のカード」の方が、
使うのが難しいのです。


なぜなら、時間はお金と違って、貯めておくことができないからです。

ある一日に仕事や予定が集中すると、すぐに破綻してしまいます。
破綻・・・まではいかなくても、ストレスになることはありますよね。

貯められないから、計画を立てることが特に重要なのです。



  こう考えると、時間管理をしないで時間を使うことって
  結構怖いことだと思えてきませんか?

  もしかしたら、お金よりも、もっと、

    「ご利用は計画的に」

  と意識しないといけないのかもしれません。


この他にも、この「時間のクレジットカード」の考え方を使うと、
時間管理の考え方が、よく分かるようになります。

「時間のクレジットカード」というイメージは、
ぜひ憶えておいてください。


さて、今回は時間管理術を理解するために
「クレジットカード」に例えてみました。


うん、なんとなく、時間管理が大事なことが分かってきた! 
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時間管理の中には、もう1つ大事なことがあります。

次回は、それを3つめの例え話として、紹介してみます。


  【続き : 時間管理のモヤモヤをスッキリ!に変える話 その3】

  【学校でもセミナーでも教えてくれない時間管理のツボ 目次へ戻る】


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Posted by 水口和彦 at 22:42│Comments(0)TrackBack(0)

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