手帳に「アフォーダンス」を活用しよう!
こんばんは。水口です。
昨日、「小さなコミットメント」の話をしましたが、
今日はそれに少し関連した話です。
手帳って、○○○のようなもの!?の記事で書いたように、
私は、手帳は自分の能力を補うためのツールだと考えています。
また、今回出した本の中で、そのツールのインターフェースが重要だと書きました。
ここで言う、インターフェースというのは、
私たちのアタマで考えていることと、手帳に書いてあることが
うまくリンクしてくれるかどうか、ということです。
そして私が考える、良いインターフェースというのは、
サッと開ける
パッと見てすぐ分かる
スッと書き込める
ということです。
目的のページを出すのに、何枚もめくらないといけないというのは
あまり良いインターフェースとは言えないと思います。
この話と少し関連するのですが、私は手帳には、
「アフォーダンス」も必要だと思うんです。
「アフォーダンス」というのは、少しマニアックな?言葉なので、
初耳の方も多いと思います。
「アフォーダンス」・・・決して「アホなダンス」ではありません。
「言うと思ったわ!」という冷たい突っ込みが聞こえてきそうです・・・スンマセン。
「アフォーダンス」を私の解釈で言うと、「誘うデザイン」となります。
正式には・・・(『』内は引用です)
『環境世界は,人間や動物にとって,たんなる物質的な存在ではなく,
直接的に意味や価値を提供(アフォード)するものであると考える。
従来の間接的認識論の立場では,外界の物理的刺激を感覚器官によって
受容し,心的世界によって意味や価値を与えるとしていたが,
アフォーダンスの考え方は,環境の方に意味や価値が実在すると見なす。』
[株式会社有斐閣 心理学辞典(CD-ROM)]
アフォーダンス(affordance)の項の一部を引用
分かりにくいですね・・・(汗
言い換えるとこんな感じです。
私たちは無意識に、物の「形」に意味を感じていることがあります。
例えば、丸いドアノブを見ると、押すのではなく、回したくなりますし、
イスを見ると、座りたくなります。
それは、その物の形から、「○○しようよ!」というメッセージを
受け取っているようなものです。
実際は、物が誘っているわけではないのですが、私たちが
そう感じてしまう「形」がある、ということなんです。
例えば・・・ボタンを見ると、意味もなく押したくなる衝動って
ありませんか? それが、「アフォーダンス」なんです。
こう言うと、「アフォーダンス」=「誘うデザイン」と
いう意味が分かっていただけたのではないでしょうか?
そして、手帳にもアフォーダンスがある・・・というか、
アフォーダンスをうまく活用すれば、手帳が快適に使えるようになると、
私は考えているんです。
例えば、昨日の「小さなコミットメント」などの、「やること」を
手帳に書くときには、チェックボックスを使うといいんです。
チェックボックス・・・四角を書いて、終わったらレ点を入れるやつです。
こんな感じです。
こうやって見ると、なんとなく、最後の四角にもチェックを
入れたくなりませんか?
これもアフォーダンスなんです。
では、これはどうでしょうか?
私はこれには、あまり誘われませんでした。
これはどうでしょうか?
これは・・・なんかウンザリしますね(^_^;)
さて、実際に手帳に「やること」を書くときに、
これと同じことが起こります。
「やること」が終わっていって、残りあと1つ! というときは、
最後の1つもやっちゃおう!という気になりますが・・・、
やれていないことばっかりの状態では、
手帳を見ること自体に、ウンザリしてしまいます。
年の初めや、年度初め(今もそうですね)に、張り切って
目標や計画を立てたのに、すぐ挫折してしまう・・・
それは、張り切りすぎて「やること」を
書きすぎたのが原因かもしれないのです。
手帳を使って、自分の目標を達成しようとするのは、
実は2つのことを同時を始めているのです。
それなら、2つのステップに分けた方が、確実に身に付きます。
まず、第1ステップは、手帳と仲良くなることです。
そのために、チェックボックスによるアフォーダンスを
活用してみてはいかがでしょうか。
小さなことでもいいですから、「やること」とチェックボックスを
書いて、それにレ点を入れていく習慣を付けるんです。
そして、手帳と充分に仲良くなってから・・・、
第2ステップの目標達成に向けて、計画を少しずつ
レベルアップしていくのです。
私はこの2ステップの方が絶対いいと思うんですが、多くの手帳本では、
目標を書くことから入ってしまうのが残念です・・・。
(挫折したことが無い人が書いているからかなあ・・・)
もちろん?時間管理の部分は、私の本も参考にしてくださいね。
いや、マジでおすすめですよ(^_^;)
・・・私の本の話はともかく、
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Posted by 水口和彦 at 22:24│Comments(2)│TrackBack(1)
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なんだか、最近、忙しい。
そんなわけで、もっと上手に時間を使えるようになりたい。
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図解 ミリオネーゼの手帳術
選
時間管理術・手帳術【外国語学習的ブログ by 語学中(英語とスペイン語)】at 2006年04月08日 21:20
この記事へのコメント
なるほど、
アフォーダンスですか。
フランクリンプランナーの手帳に上手く活用してみます。
参考になりました。
アフォーダンスですか。
フランクリンプランナーの手帳に上手く活用してみます。
参考になりました。
Posted by うめ at 2006年04月08日 00:58
うめさん、こんにちは。
手帳と仲良くするためのメカニズムっていろいろあると思うんですが、
そういう話って、普段あんまり聞けないんですよね。
仲良くするのが前提になっているというか・・・。
今回のアフォーダンスは、意外と? 効果があるので、ぜひ試してみてください!
手帳と仲良くするためのメカニズムっていろいろあると思うんですが、
そういう話って、普段あんまり聞けないんですよね。
仲良くするのが前提になっているというか・・・。
今回のアフォーダンスは、意外と? 効果があるので、ぜひ試してみてください!
Posted by 水口@時間管理術研究所 at 2006年04月08日 17:25
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