2006年10月30日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「ポジティブ・シンキング」と「モード」


こんにちは。水口です。

今日は「自分モード」 について考えてみたいと思います。


私は以前から、『誰にでも「モード」がある』 という考え方が好きで、
このブログでも紹介したことがあります。

今回、考えるきっかけになったのは、今出ているビジネス誌の「THE21」
2006年11月号 (PHP研究所 刊)です。
これはまだ書店にならんでいると思います。

この号の

 「(なぜか)仕事が楽しい人」 vs.「つらい人」 の習慣

という特集の中に。笹氣健治さんという心理カウンセラーの方の、
 
『 「四つのモード」 で心理状態をコントロールしよう 』


という記事があります(42ページ)。
これが、心理状態を「モード」 で表した話です。


この笹氣さんの記事では、「四つのモード」 が提唱されています。
 (『』内は引用です)
 
『四つのモードとは、「安定」 「自虐」 「支配」 「絶望」 の四つ。 』

 (42ページ 20行目より)

だそうです。

この4つのモードは、自分に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方 と、
他者に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方 の組み合わせからなります。

こういうことです(↓)。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
          他者に→     否定的             肯定的
↓自分に    
――――――――――――――――――――――――――――――――――

  肯定的            支配モード          安定モード
                   (偉そう・生意気)     (いわゆるポジティブ)

  否定的            絶望モード          自虐モード
                 (無駄じゃ無駄じゃ・・・)   (どうせ俺なんて・・・)

――――――――――――――――――――――――――――――――――
(カッコ内の言葉は、私が付けた各モードのイメージです)

私は、この名称の中で、

「支配モード」 → 「批判モード」
「絶望モード」 → 「虚無モード」

と変えた方がしっくりくるような気がします。

というのは、「自虐モード」 にも「絶望」の要素がありますし、
ここで言われている「安定モード」 にも「支配」 の要素が
あるように思えるのです。

「安定モード」 にも支配の要素? と不思議に思うかもしれませんが、
私は、あると思うんです・・・。

また、「安定モード」 が本当に安定なのか? という部分にも、
疑問を感じています。


  それはなぜかと言うと・・・

  ここで言われている「安定モード」 とは、

    自分に対して肯定的に見る + 他者に対しても肯定的に見る

  ということです。いわゆる「ポジティブ・シンキング」 な感じです。


  私は、物事を肯定的にとらえることは、いいことだと思っているのですが、
  一部の「ポジティブ・シンキング」的な人には違和感を覚えることもあります。


  まだしっかり分析できていないので、うまく言えてないかもしれませんが・・・
  「物事の良い面に目を向ける」 のはいいと思うんです。

  しかし、「自分に起こったことはすべて良いこと」 と思い込もうとするのは、
  ちょっと違うと思います。

  後者は「自分には悪いことが起こってはいけない」という、
  ある種の「恐怖」 が動機になっているように思います。


  また、他者を肯定するのは、基本的にいいことだと思います。

  しかし、一部の「ポジティブ・シンキング派」 の人が他者を肯定するときに、
  「あの人はなかなか良いよね」 的なニュアンスを感じることがあります。

  これは、「あの人も素晴らしいけど、自分はもっと素晴らしい」 的な、
  結局、自分を持ち上げようとする意識があると思います。

  これは、「ポジティブ・シンキング」 の裏に「傲慢」 や「おごり」 が
  見え隠れしているように思えるのです。


  自分自身の経験や、他の人を見てきて思うのですが、
  こういった、「恐怖」 や「傲慢」 を隠し持った「ポジティブ・シンキング」は、
  崩れたときの落ち込みようが激しいと思うんです。

  みなさんは、どう感じます・・・?


  そんなことを感じているので、上で紹介した「安定モード」 は、
  必ずしも安定ではない場合もあるのかもしれません。


「ポジティブ・シンキング」 に水を注すようなことを言ってしまいましたが、
私は「ポジティブ・シンキング」 が嫌いなわけではありません。

「ポジティブ・シンキング」 にも色々あるのではないか? と感じているわけです。


  余談ですが・・・、私が「こうありたい」 と思う姿は、
  「思考はポジティブに、分析はポジティブ/ネガティブ両面で」 という感じです。


話は戻って、例えば、「他者を肯定する」 場合には、
基本的に2つのパターンがあるように思います。その2つとは、

  ・他者を「ほめる」

  ・他者に「感謝する」

です。

この2つでは、私は「ほめる」 よりも「感謝する」 方が、
自分のモードが安定しているように思います。

人をほめるのも、なかなか難しいように、
自分をほめるのも、なかなか難しいというのが実感です。

いわゆる「ポジティブ・シンキング」 に疑問を感じていた方は、
ちょっと参考にしてみてもらえると、うれしいですね。


さて、今回は、「ポジティブシンキング論」 になってしまいましたが、
次回は、最初に紹介した「モード」 の話について、もう少し突っ込んで
考えてみたいと思います。
  


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今日の記事作成時間は、ここまで76分でした!



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Posted by 水口和彦 at 22:09│Comments(4)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
はじめまして。笹氣健治と申します。

半年たってからの書き込みで大変恐縮ですが、今日たまたまこのブログを見つけましたので、せっかくのご縁と思い、ひとことコメントさせていただきます。

まず、水口さんの鋭い分析力に感謝します。

THE21のあの記事をお読みいただいて、ここまで分析いただいたことをとても嬉しく思います。

ところで、本文中に「恐怖」や「傲慢」からのポジティブシンキングに対する疑問が書かれていました。最もなことだと思います。

ちなみに私は「安定モード」=「ポジティブシンキング」ではないと思っています。


Posted by 笹氣健治 at 2007年03月31日 10:23
(続き)

恐怖によるポジティブシンキングは、「ポジティブシンキングをしなきゃいけない」と考えているので、自分を否定、相手(ポジティブシンキング)を肯定しているので、自虐モードになります。

一方、傲慢からのポジティブシンキングは、「こんなイケてる自分は偉い」という、自分を他人よりも優れていると考えているので、支配モードになります。

安定モードというのは説明が難しいのですが、他の類似の言葉に置き換えると、泰然自若とした態度、無我の境地、あるいは、老荘思想や禅で理想とする悟りの境地のことです。

Posted by 笹氣健治 at 2007年03月31日 10:24
(続き)

真の安定モードになると、ポジティブもネガティブもOK、恐怖や傲慢もOKと、自分も他人も世の中すべてを肯定的に見る(許す、愛する)ことができるようになります。

かく言う私も、安定モードでいることは稀で、だいたいが支配か自虐モードです。

こうやって書き込みをするのも、自分では安定しているつもりでも、もしかすると支配モードが混ざっているかもしれません。

安定モードにいることよりも、安定モードになろうとして、もがき続けることが大切なのです。
Posted by 笹氣健治 at 2007年03月31日 10:24
笹氣さん、ありがとうございます。

おかげさまで「四つのモード」の真意がつかめました。
「肯定的」という言葉のとらえ方が違っていたので
私の疑問が生まれてしまったようです・・・。


私の疑問は氷解したのですが・・・、
この話は今日の記事の方でも紹介させて頂きます。

この記事を見つけて頂いて感謝いたします!
Posted by 水口@時間管理術研究所 at 2007年03月31日 14:20
 

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