2006年11月21日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

人は完璧な計画は立てられない。しかし・・・、


こんにちは。水口です。

今日は、昨日の話に関連した話です。

昨日は『私たちは「合理的時間人」 なのか?』 という話でした。

私たちは合理的に「計画」したとしても、
必ずしもその通りに「行動」できるとは限らない。

時間管理は、

 「合理的でない自分」 をどうやって動かすか ?
 「合理的でない自分」 をどうやってだますか ?

ということも必要、という話でした。


この記事にコメントを頂きました。

キーワードとして「合理的」が、それを表現しえているか?
(「合理的」 というキーワードが適切かどうか?)

というところが難しいところではないか? という主旨のコメントです。
(神戸のヒロシさん、ありがとうございます!)

このコメントは、非常に鋭いところを突いていると思います。


■ 「合理的」 の定義

まず、ここでいう「合理的」 を、もう少しはっきりさせておきましょう。

時間の使い方に対して「合理的であること」 とは、「経済合理性」と同じように、
できるだけ少ない時間で、できるだけ多くの成果を上げようとすること、とします。
(費用効果的に、効率の良い時間の使い方をするということです)


  ※仕事はそういう合理性だけでは面白くないんじゃないか? 
  ※仕事とプライベートはどう比較するのか?

   という議論もあると思うのですが、問題を単純化するために、
   今回は、これらは考えないことにします(それでもまだ複雑なんです)。


■ 昨日の記事の主旨

まず、昨日の記事の主旨は、

 自分が合理的だと「思った」ことでも、やり遂げるのはなかなか難しい。

 (自分が計画した通りに自分が行動できるとは限らない。)

という点にあります。これは、

 「計画する自分」 よりも、「行動する自分」 の方が、律するのが難しい

という意味とほぼ同じです。


■ もうひとつの問題 −  「合理的な計画」 を立てることは可能か?

そして、この話とは別に、

 そもそも、人は完璧に合理的に計画できるのか?


という問題もあります。


これに対する私の答えは・・・ 「No」 です。
完全に合理的な仕事の組立てをすることは不可能です。

合理的に(費用効果的に) 仕事を考える場合、
そこに含まれる要素は非常に複雑です。
(緊急度と優先度で説明できるようなものではありません。)


少し説明しておくと・・・、

  合理的な時間の使い方(費用効果的な時間の使い方)を決めるというのは、

  ・インプット(必要な時間)  ・アウトプット(期待される成果)  ・達成可能性

  という因子を持つ仕事「群」を、「手持ち時間は有限」という制約の中で、
  配置する最適な解を求めることです。

  これら3つの因子は、定量的に把握するのも難しいですし、
  しかも、時間とともに変化します(時間の関数です)。

  これは、因子を抽出すること自体が難しいので、
  コンピュータを使っても解析しきれるものではありません。

この話は、明日にでも、もう少し詳しく考えてみようと思います。


■ 完璧に出来ないのなら、どうするか?

さて、仕事を「合理的に(費用対効果的に)」 判断するのは、
実質的には不可能という話をしましたが・・・、

だからといって、悲観することはありません。
人間の頭の能力は捨てたものではありません。



例えば、こんな状況があったとします。

 ・突発的な仕事が発生したために、今日やろうと思っていた仕事が
  全部は終わりそうにないことが分かった。

 ・まだやっていない仕事が5つある。

 ・どれか1つの仕事を明日に回そうと思う。


こういう状況に追い込まれた場合・・・、
どの仕事を明日に回すか決めるのは、それほど難しくないと思いませんか?

ちょっと悩むことはあったとしても、切羽詰まっていれば判断するしか
ありませんし、そういう判断はあまり間違うことはありません。


私たちの頭はこのような、

・限定された条件下で
・限定された選択肢から選択する(相対評価する)

ときには、非常に優れた能力を発揮します。


複雑な因子に対して、総合的に判断することができます。
ですから、日常的にそれほど困ることはないのです。

(逆に、先ほど挙げたような、因子を数値化する(絶対評価)のは苦手です)


■ 人の頭は相対評価は得意だが、絶対評価は苦手

相対評価(限定された選択肢)と、絶対評価(因子を数値化)の違いに
ついて、もう少し例を挙げておきます。

  私はこのブログで本を紹介するときに、最初の頃は、
  本の評価に点数を付けていました。

  でも、これ結構難しいんです。

  そのときは4点と評価したものでも、明日も必ず4点と
  評価できるかどうか、私はちょっと自信がありません。
  (それで3点満点にしていたんです・・・)

  その本がどれだけ役に立つか? というのも複雑な因子がからんでいます。
  それを絶対評価(点数付け)するのは、意外に難しいんです。

  疑問に思う方は手持ちの本で試してみてください。

  最初に10冊を5段階評価して、次に別の10冊を5段階評価して・・・、
  くり返した後に、点数別に整理してみると・・・、

  この4点よりも、こっちの3点の方が良い本じゃない? という
  逆転現象が起こっているものがあると思います。


  逆に、「Aという本と、Bという本、どちらが役に立つ本か?」
  という問いに対しては、毎回ほぼ同じ答えを出せると思います。
  (ジャンルが違う本では難しいですが)


ちょっと例が長くなりましたが・・・、
私は人間は基本的に絶対評価が苦手なように思います。


時間管理の手法で、仕事の重要度にABCを付けるという方法が
ありますが、これも同じ問題があります。

昨日のCと今日のBが逆転することもよくありますから、
仕事を明日に先送りしたときに、判断に迷います。

(仮に、仕事を明日に先送りしない(全部その日のうちに終わる)の
 なら、A・B・Cをつける必要性はほとんどありません・・・。)


ということで・・・、ちょっと話がそれたような気もしますが (笑)

今日の結論は

・完璧に合理的に仕事の組み立てをするのは難しい(実質的に不可能)

・しかし、相対評価しやすいようにしてやれば、人の頭はかなりいい判断ができる。

ということです。

相対評価しやすくする例としては、KKJでやっているような、
タスクを日付別に分けておく、などの手法があるわけです。



すみません。今日は長くてややこしい話になってしまいました。

この話は大事なことなので、今後は、もっとこなれた説明が
出来るように修行しておきます。

 ↓ これは決して「合理的」 ではありませんが・・・
    明日に回さずに、今クリックを! (笑)

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今日の記事作成時間は、ここまで79分でした。
(また時間オーバーでした・・・(汗) )

明日は、今日の話の続きです・・・多分。
では、また明日。



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Posted by 水口和彦 at 07:28│Comments(0)TrackBack(0)

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