2006年12月11日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

手帳の2冊使いは、邪道なのか?


こんにちは。水口です。

今日は手帳の話に戻ります。


手帳関係の話で、前からちょっと気になっていたことがあります。
その話とは・・・、手帳は1冊がいいのか? 2冊がいいのか? という話です。


■ 手帳は1冊が基本 という話

今日、こんな話をする理由は、手帳を2冊使い分けているという人が
時々おられるからです。


私自身は、手帳は1冊です。

毎年調査用に、たくさん買いこんではいますが・・・(汗)
常用しているのは1冊です。

  使っているのは、A5システム手帳です。
  レフィル(用紙)は販売しているものと同じものを使っています。
  (ちなみに、今は茶色を使っています。)


時間管理を目的に手帳を使うのであれば、
1冊だけで管理する方が、シンプルですし、間違いもありません。

時間の出どころはひとつ(時間の財布はひとつ)ですから、
一ヶ所で管理する方が、理にかなっています。


とは言うものの・・・、2冊に分けたいという気持ちも分かります。


■ 2冊に分けたい理由 ― 1 : スケジュール管理用 + 記録用

手帳を2冊使っている(または使いたい)という方には、
2つのタイプがあります。

ひとつは、

  スケジュール管理用 + 記録用

という使い方です。

この場合、記録用の方は手帳といっても、
日記的な使い方のものです。

この場合、スケジュール管理の観点で見ても、問題ありませんよね。

記録用の手帳の方に、うっかりアポイントやタスクを書いてしまうと
まずいのですが、そういうことはほとんど起こらないと思います。

ちなみに、私が知っている方では、「ほぼ日手帳」 を
この記録用として使っている方が多いですね。


■ 2冊に分けたい理由 ― 2 : 仕事用 + プライベート用

手帳を2冊に分けたい理由として、よく聞くのが、
仕事用とプライベート用を分けたいという話です。

私は基本的にはこれはおすすめしていません。

自分の時間の使い方を改善しようと思うのであれば、
1冊にまとめた方が、絶対良いです。

また、時間管理について述べている他の著者の方も、
ほとんどが1冊にまとめるように言っています。


でも・・・、絶対1冊にまとめなければいけないのでしょうか?
2冊にしたいという理由が切実なものだったらどうなんでしょうか?


・・・というのは、気になることがあるんです。

仕事用とプライベート用の手帳を使い分けたいという理由は
いくつかあると思います。

例えば、仕事用の手帳は大きくても許せるけど、
プライベート用の手帳は小さいのじゃないとダメ。
という理由もあるでしょう。

しかし、最も大きな理由は、

  プライベートな情報が書かれた手帳を、仕事の場で
  開くことに抵抗がある。

という理由だと思います。
確かに、こう感じるのも分かります。

  (余談です)
  私自身は、それほど気にしないタイプではありますが・・・、

  それでも、飲み会の予定とかが書いてあったりすると、
  ちょっと気が引けますね。

  私の場合、それでも職場で手帳を開いていたのですが、
  プライベートの予定は、イニシャルや記号で書くこともありました。
  (別に、やましい事をしてるとかではありません ・・・ (笑) )

  また、現在は気にしていませんが、前の会社に勤めていたときには、
  土日の予定に「起業家○○セミナー」とか書いてあったら、ちょっと引くよな・・・。
  なんて思ったこともありました。
  (こういう時は、単に「セミナー」とか、場所の名前とかを書いてました。)

  (余談終わり)


プライベートな情報が書かれた手帳を、仕事の場で
開くことに抵抗がある。

という理由は、切実な場合もあると思います。

女性で、こういうことを気にする方は多いでしょうし、
副業している方も、ちょっと気になるのではないでしょうか。
(たとえ副業が許可されていたとしても、あまり出したくない情報でしょう。)


それで、私が気にしていることは・・・、

こんなふうに、プライベートなことが気になるために、
仕事中にあまり手帳を見なくなってしまうようであれば、
問題があると思うんです。

仕事中は、手帳を開きっぱなしにしておく方がいいくらいですから、
「見られるとまずいので、あまり開きません」 となると、まずいんです。

気にして手帳を開けなくなるくらいなら、
手帳を2冊に分けた方が良いように思うんです。


ということで・・・、

2冊使う場合は、何に気をつけるべきか?
について考えてみたいと思います。


■ 2冊使う場合の注意点 ― こんな人はやめた方がいいです。

手帳を2冊使い分けるのは、仕事とプライベートの時間が、
ある程度はっきり分けられる場合に限ります。

残業があるとか、たまに土曜出勤があるとかならいいんですが、
例えば・・・、

フリーランスで仕事をしている方や、経営者などで、
仕事とプライベートの時間が細かく入り乱れている。

という場合は、1冊にするべきです。
使い分けるのは至難の業です・・・。


■ 2冊使う場合の注意点 ― ここからが本題

さて、2冊を使い分ける場合の注意点ですが・・・、

まず1つめは、

・プライベートの用事がある時間は、仕事手帳にも書いておく
 (線を引っ張っておくだけでもいい)

ということです。これは、うっかり約束に遅れてしまうというミスを避ける
意味もありますが、仕事を早く終わらせようと意識する効果もあります。

また、逆のパターンで、仕事の方にイレギュラーな出勤がある場合、
必ずプライベート手帳に書いておく必要がありますね・・・。

(これは結構面倒なので、休日出勤がよくある方には、
 2冊体勢はあまりおすすめできませんね。)


もう1つは、

・2冊使う場合も、仕事手帳はできるだけ持って帰る

ということです。

「仕事用の手帳だから会社に置いておこう。重いし。」

という気持ちも分かりますが、
置きっぱなしにすることは、リスクが伴います。

例えば、急に会社を休まなければいけなくなったとします。

この場合、手元に手帳があれば、仕事の予定が分かるので
それなりに安心できますし、必要なことは連絡して引き継げます。
(そこまで気にするべきかどうかは、仕事の内容にもよりますが・・・)



後は・・・、あまり注意すべきことは思いつきませんね。

ただし、1冊でも書き忘れたり、どこかに置き忘れたり
する方には、絶対におすすめしません (笑)


ちょっとまとめておきます。

手帳の2冊使いは、

・仕事とプライベートの時間が、それなりに切り分け出来ること

・1冊よりも面倒であることを覚悟すること

・2冊とも、ちゃんとメンテすること
 (両方とも情報を更新すること)

・置き忘れたりしないよう注意すること
 (2冊になると置き忘れる可能性がかなり高まります)

という条件を満たしていれば、
それ以外にはあまりデメリットは無いように思います。


ということで・・・、

私は今後、「絶対1冊にしなきゃダメ」 とは言わないことにしました。
(今までも「絶対」 とは言ってないですけどね (笑) )


職場で手帳を開くことに抵抗感を感じるくらいであれば、
2冊にする方が、いいのかもしれませんね。


今日は、ちょっと特殊な手帳談義でしたが、
意外とこれに悩んでいる方がいそうな気がするので、
まとめてみました。



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今日の記事作成時間は、67分でした。
(思ったより長いです。途中ちょっと考えたからでしょうか。)


明日も手帳話をしようと思います。

ではまた明日! 


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Posted by 水口和彦 at 23:50│Comments(2)TrackBack(1)

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[自己啓発]べんり手帳術  手帳のフォーマットは【OLDIES 三丁目のブログ】at 2011年02月14日 07:24
この記事へのコメント
こんにちは。いつも興味深く拝見しております。
私も、手帳を2冊使っています(仕事:ほぼ日手帳にぎっちり、プライベート:PDAでオールマイティに)。
というのも、仕事用の手帳には個人名や電話番号など個人情報を記述することがありますので、「職場から持出厳禁」という会社側の規程があるからなんですよね。
私はスケジュールから来客メモからToDoからなんでも記述する癖があるので、たとえ私が会社を休んでも、その手帳さえ同僚に開いてもらえば私は必要ないのです(笑)。
今は個人情報保護法の施行によって、会社も名刺ファイルや仕事用手帳の管理に過敏になっている節があるのかもしれませんね。

ふと思ったことをつらつらと書いてみました。
これからも更新を楽しみにしています。
Posted by hayate at 2006年12月14日 16:48
hayateさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

仕事用の手帳が持ち出し厳禁になっているとは・・・(汗)
私は初耳でしたが、考えてみれば確かに無理もない話ですね。

今後、さらにそういう職場が増える可能性がありますね。
2冊体制の使い分け方について、もっと研究しておいた方がいいのかも・・・。

情報ありがとうございました!
Posted by 水口和彦 at 2006年12月16日 06:49
 

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