2007年02月01日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

大人のタイムマネジメント とは? (その5)


こんにちは。水口です。
今日は昨日の続きの話です。

「目的意識」 を逆から見たら ? という話です。


■  「実行者」 の視点

昨日は、タイムマネジメントの手法について、「目的意識」 が
高くあるべきだという話でした。

「目的意識を高く持つ」 ということは、「決めた時間」 をこなすことよりも、
「決めたタスク」 を終わらせることに注目すること、という話でした。

この「目的意識を高く持つ」 というのは、「監督者の視点」 です。

  実際の上司の立場でも、そう思うでしょうし、
  「自分の中の監督者」 にとっても、その方がうれしいはずです。


これとほぼ同じことを実行者の立場で言うと、
「実利的」 であるということになります。


■ 「実利的」 であることとは?

実利的であるというのは、「実際に役に立つ」「使える」 ということです。

昨日最後に少し述べたような、「タスク志向」 であることは、
実利的なタイムマネジメント(時間管理)の条件の1つであると
私は考えています。

しかし、タスク志向のタイムマネジメントにも、実利的ではない
もの(部分)もあります。


例えば・・・、

「毎日のタスクに優先順位をつけなさい」 というタイプの
タイムマネジメントがあります。

  「タイムマネジメント用」のように銘打って販売されている手帳には、
  そういう使い方を推奨するものが、比較的多いです。
  

私も昔、そういうタイプの手帳を使っていたことがあるのですが、
どうも「実利的」 ではないように感じていました。

リストアップしたタスクにA、B、C と優先順位をつけて、
それを参考に仕事を進めなさいということだったのですが・・・、

実際にABCをつけるのは、意外に手間がかかります。
「本当にAかな? いやBか?」 なんて考えてしまうこともあります。

そうやって手間をかけている割には、これ、あまり役に立たないんですよね・・・


【ケース1】 タスクがすべてクリアできた場合

  タスクがその日のうちに、すべてクリアできたとしたら・・・
  優先順位をつける意味は特にありません。

  その日にやるつもりのものが、その日にすべて片付いたわけですから、
  優先順位をつけてもつけなくても、結果は同じです。


【ケース2】 タスクがすべてはクリアできなかった場合

  タスクがその日のうちにクリアできなかった場合、
  優先順位の低いものは明日に先送り・・・ となるわけですが、
  (当然優先度Cのタスクが送られることが多くなります)

  しかし・・・よくよく考えてみれば、全部のタスクに優先順位を
  つける必要は無いんです。

  「どれか1つを明日に回そう。・・・どれにする ?」 と考えればいいわけです。
  そのくらいの判断は、ABCを付けなくてもできます。

  つまり、先送りにするタスクは、そんなに多くないはずですから、
  優先順位をわざわざ全部につける意味はないわけです。
  (「先送りOKタスク」 がいくつかあれば用は済みます)


ということで、ケース1・2 どちらの場合でも、ABC式の優先順位は
ほとんど役に立っていないことに気がついてしまったわけです・・・。

    優先順位方式は、他にも使いにくい面があるのですが、
    それはまた別の機会に・・・。

  ※ ただ、現在ABC式のやり方が気に入っている方は、それを
     やめる必要は無いですよ・・・。
     タイムマネジメントは急にやり方を変えるのも大変です。


さて、このようなあまり役に立たない・・・というか、
遠回りなやり方をするのが「実利的ではない」 ということです。


■ 「監督者」と「実行者」 2つの立場の違い

話は最初に戻って・・・

「優先順位をつける」 というのは、「監督者」 の立場からは
文句のつけようがありません。

優先順位をつけて悪いことはないですからね。
遠回りしているだけであって・・・。

このように、タイムマネジメント手法に対する要求の

監督者の立場 : 目的意識を高く持ってほしい
実行者の立場 : 実利的に仕事をやりたい

というのは、共通する部分もあれば、違う部分もあるのです。



話がちょっと抽象的なので、分かりにくいかもしれませんが、

「上司がやらせたいタイムマネジメント」 と、
「部下がやりたいタイムマネジメント」 には、

共通点もあれば、相違点もあるということです。


■ 十数年前に流行ったある手法について・・・

私が大昔に取り組んだことのある、別のタイムマネジメント手法は、
この分類でいうと、「上司がやらせたい」 方だったと思います。

その手法というのは、某社(日本の会社)が提唱していた手法で、
当時は有名だった手法です。

私を含めて大勢で取り組んだのですが、結局長続きしませんでした・・・。

(タイムマネジメントとしてではなく、「仕事の進め方・考え方」 という面では
 勉強になったので、その点は良かったと思います。)



さて、なぜこんな話をしたかというと・・・、

この「監督者視点」と「実行者視点」を両立させるという考え方は、
これまでは、「ありそうで無かった」 からなんです。

・「余分な手間をかけてもしっかりやる」 タイムマネジメント (監督者視点)
・「個人の能力に依存しつつシンプルにやる」 タイムマネジメント (実行者視点)

のどちらかならあるのですが・・・。


では、どんなタイムマネジメントがいいのか ?



その答は、    また今度・・・





実は、今回の話は現在、大まじめに取り組んでいることの一部です。
そのうちに・・・明らかにできると思います。



では、お急ぎの方は素通りを ・・・(笑)
5秒頂けるという方はクリックを!!
         ↓ 
      人気ブログランキング(オレンジ)

今日の記事作成時間は50分でした。

では、また明日!



このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなにブックマーク
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
メールアドレスを入力すれば登録できます! → 
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.
この記事へのトラックバックURL
(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)
 

※ スパムコメントがあまりに多いため「http://」は使用不可の設定にしています。
  URLをご紹介頂く場合は「http://」を省くか全角文字を使用して頂けますと
  幸いです。