2007年09月12日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「残業ゼロ」の世界について、真剣に考察してみる


こんにちは。水口です。

昨日は「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション法案」の
名前を変える、という話に関連したことを書きましたが、
それに関するアンケート↓がありました。

Yahoo!ニュース - 意識調査 - 「残業代ゼロ法」名前が変わったら批判減る?


  日本版ホワイトカラー・エグゼンプション制度(以下WEと書きます)の
  名前が「家庭だんらん法」に変わったら、批判は減ると思うか?

という直球の質問です。

現時点での回答結果は・・・ 「減らない」が90%です。そりゃそうですね。


残業代が出なくなることが早く帰るインセンティブ(誘因)として働く、
そして、「家庭だんらん」へ・・・という理屈は無理がありすぎます。

昨日書いたように、残業そのものをゼロにしてしまう方が理屈には
合っています。


■ 「残業ゼロ」の世界について、真剣に考察してみる

「すべての会社が残業ゼロ」を実際に実現しようとすると、いろいろ
大変ではありますが。やれば大きなメリットもあるはずです。

というわけで、真剣に「残業ゼロ」の世界について考えてみたいと思います。


まず、残業ゼロにするためには、現在、長時間残業やサービス残業を
している人の残業を減らさなくてはいけません。しかし、その中にも色々
なタイプの人がいるはずです。

その例と、対策を挙げるとすれば、ざっとこんな感じでしょうか・・・

1− 仕事を引き延ばしてでも残業をして、残業手当を稼ぎたい人

  → こういう人は、即刻残業禁止にしてしまいましょう・・・(笑)
     「残業手当」から、副業への収入に切り替えてがんばってもらいましょう。


2− しっかり働いて、しっかり稼ぎたいという人

  → このタイプの人も、「副業で稼ぐ」と頭を切り替えればOKです。


3− 仕事量が多すぎて、残業しなければどうにもならない人

  → 「自分がやらなければいけないから残業も仕方ない」という人です。
     これは本人の努力だけでは解決しきれませんから、こういう方が
     いる組織は、仕事の割り振りを考え直す必要があります。

     外部委託(パケット化労働)が浸透してくれば、仕事量を減らしたり、
     分散させたりするのは、(大変ですが)不可能ではありません。
     もちろん、本人も時間内に納める努力は必要です。


4− とにかく仕事をして経験値を積み、レベルアップしたい。将来出世したい

  → こういう人は、「自分がレベルアップすること」が動機になっています。
     ですから、残業ゼロになったらなったで、仕事を持ち帰ってでもやると
     思いますし、実際そうするのもいいと思います。

     しかし、本当にスキルアップしたければ、定時後を勉強やスキルアップ
     の時間に当てることも考えるべきだと思います。
     私の経験ですが・・・、20代はガムシャラな仕事でもいいのですが、
     30代は自分で意識的に勉強した方が、かえって本業のプラスになる
     ことが多いように感じています。

5− 仕事が楽しくてしょうがない。もっとやりたい。お客さんに貢献したい。

  → 動機は少し違いますが、対策は4とかなり共通します。


この中の「3」がクリアできて、後は「副業」がクリアできれば、
「残業ゼロ」の世界が実現できるかもしれない・・・となります。

 ※ 使用者側(会社側)については、「残業ゼロ化」で浮いた残業代を
    外部委託と派遣社員の費用に当てることで対応できると思います。


■ 「副業」について考えてみる

さて、上記の「3」をクリアするのはなかなか大変です。

日本型の組織は、業務分掌や責任と権限が不明瞭になっていることが多い
ですし、業務プロセスがしっかりできていない(個人のスキルに頼っている)
ことが多いものです。これを変えていく必要があります。

とはいえ、これは「残業ゼロ」が法制化されれば、各企業ががんばるはずです。
そうせざるを得ない状況に追い込まれてしまえば、最終的にはなんとかなる
というパターンになると思います。


一方、「副業を持つのも当たり前」という状況を実現するのも、
なかなか難しいかもしれません。

日本では、会社勤めをしている人が副業を持つことはまだ少ないです。
実際、社員の副業を禁止している会社は、今でもかなりあると思います。

でも、よく考えてみると、、これは本来は変な話です。時間の切り分けさえ
きっちりできていれば、勤務時間外に何をしようが自由なはずです。

  実際、社内規定での副業禁止は、法的な根拠は無い、という
  意見も耳にします。
  (本業の利益を損なうようなことをしたら、もちろんダメですが)


しかし・・・、実際にはなかなか難しいこともあると思います。

勤務時間内に私用を持ち込むのと同様に、副業を持ち込んでしまう人も
出てくるのではないか、という悲観的な予想が当たっているかもしれない
・・・と思うこともあります。

  例えば、勤務時間内にトイレに隠れて携帯で株価チャートを
  見ている人がいる、なんて話を聞いたことがありませんか。
  こういうのも、ちょっとくらいならいいと思ってしまったり・・・

  また、勤務時間内にmixiを見たり、メッセージを送ったりするのも
  ちょっとくらいならいいんじゃないか、と思う人も多いと思います。

  ※ 本当に仕事でmixiを使う場合は別です。
     また、勤務時間を自己管理する個人事業主にも
     これは当てはまりませんので、誤解のないように・・・。


これまでは、こうした時間はサービス残業の時間と相殺しているという
見方もできましたから、そう問題ではなかったわけです。

しかし、「副業が当たり前」を実現するためには、ここの線引きを
しっかりしておかないと色々問題が起こるはずです。

ですから、日本の企業がこれまで副業禁止規定を持っていたことを
否定ばかりもできないように思います。


「副業が当たり前」の状況を作るためには、
「本業にプライベートを持ち込まない、副業を持ち込まない」
というモラルが必要です。

このモラルが確立できるか?という点に少し難しさを感じるわけですが・・・
案外、先に「副業当たり前」になってしまえば、モラルの変化が起こってくる
のかもしれませんけどね。


■ 「副業」という呼び方を変えてみる

さて、ここまで書いてきて「副業」という呼び方もなんだかなあ・・・
という気がしてきたので、新しい呼び方を考えてみました。


例えば、 副業を持つことを → 『マルチキャリア』 としてはいかがでしょうか。

この言葉には、それなりに意味があります。

例えば、ある会社に就職はしたものの、「本当は飲食業がやりたかった」
という人がいたとします。こういう人の場合、定時後に副業として飲食業で
働くことで、そちらのスキルを上げることもできますし、その上でそちらを
本業に切り替えるという選択肢も出てくるでしょう。

つまり、「副業」は、「転職」や「適職を探す」ためにも有効なんです。
自分のキャリアに迷いが生じたときには、定時後に別のキャリアに
挑戦してみる、ということができます。

そういう意味での「マルチキャリア」です。
(ちょっと携帯の用語っぽいですが・・・(笑) )

そういえば、定年後にやってみたい仕事の候補に、定年前に
副業として取り組んでみる(経験を積む)という選択肢もありますね。


これって、なかなか魅力的な環境だと思いませんか?




いやー、考えれば考えるほど、こういう社会って楽しそうです・・・。
「残業ゼロ」をトリガーにして、こういう変化が起こるといいのですが。
いや、20年後くらいには実現してるのでは?


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今日の記事作成時間は79分でした。
(ちょっと乗りすぎたか・・・(笑) )

では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)TrackBack(1)

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独身の頃は、働けば働くほど残業代が出るということで、積極的に残業していた気がします。 しかし、今は、なるべく定時に帰れるように仕事内容を調整しています。 家で愛する妻が帰りを待っているのですから。 新婚時代こそ、妻と過ごす時間をたっぷりとってやりた...
仕事はなるべく定時で帰る【新婚1年目、一年目の夫研究所】at 2010年11月05日 00:15
この記事へのコメント
わたしは「デュアル・ビジネス」といっています(笑)。堅いかなあ。

JALでは「兼業」として認めているらしいですね。
http://jinjibu.jp/GuestDctnrTop.php?act=dtl&id=86
Posted by FUJIKI at 2007年09月13日 15:26
水口です。

「デュアル・ビジネス」もいいですね。

あ、でも今後は「デュアル」とは限らない状況も
出てくるかもしれません。

そうなると、「マルチ・ビジネス」・・・?
むむ・・・この名称だと、ちょっとあやしくなりますね(笑)

リンク先、参考になりました。
ありがとうございます。
Posted by 水口@時間管理術研究所 at 2007年09月14日 00:18
 

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