復習 : 「24時間ルール」とは?
こんにちは。水口です。
今日は「24時間ルール」の話です。
■ 24時間ルールとは?
「24時間ルール」というのは、時間管理を行う上で
前提になるものです。
(『』内は引用です)
『1日に24時間以上のやることは詰め込めない
このルールは当たり前ですね。ですが、1日に24時間以上の
「やること」を必死に詰め込もうとしている人もいるのです。
これは絶対に解けないパズルを解こうとしているようなものです。
(中略)
どんなにがんばっても1日が48時間になることはないのです。』
という文章は・・・
この本↓ からの引用です(22ページ)。
超カンタン!時間管理術
1日が24時間というのは、当たり前の話ですが・・・
それをちゃんと意識することが、時間管理のスタートラインに
立つことだと、言ってもいいと思います。
「24時間しかないから、がんばらなきゃ!」と、自分を追い立てろと
いう意味ではなく・・・、24時間を「どう使うか」という意識を持つべきだ
ということです。
【誤解してほしくないので・・・補足します】
1日24時間のなかで、より多くのことを成し遂げようと努力するのが、
悪いというわけではありません。そういう努力も必要です。
24時間ルールは、それとは違う話です。
「1日は24時間もある」「1日は24時間しかない」と、感じ方は
いろいろですが、良くも悪くも、24時間であることはゆるぎません。
ですから、何か新しいことを成し遂げようと思うのであれば、
何かを手放さなければいけないわけです。
これが、昨日の「やらないことを決める」という話につながるわけです。
つまり、「やらないこと」を決められないという人は、
24時間ルールを実感していない、ということです。
■ 24時間ルールをお金で例えると・・・?
「24時間ルール」は、お金にたとえると、
わかりやすいかもしれません。
たとえば・・・、
就職して1〜2年目の頃、貯金らしい貯金がほとんどなかった頃には、
ボーナスがとても待ち遠しいものでした (← 私の話です(笑) )
ボーナス前になると、使い道を考えることが楽しいですよね。
「○○を買いたい」 「●●も買いたいな」 「△△もほしい」 と、
夢はふくらみます。
しかし、実際にボーナスが出たあとに、具体的に考え始めると、
思っていたものをすべて買うことはできないわけです。
それぞれ単品を買うことができても、全部いっぺんには買えない。
そこで、どれを買うか、どれを買わないか悩んだりするわけです。
ボーナスの金額が決まったなら、それ以上のものは買うことができない。
というのは、時間の「24時間ルール」と同じようなものです。
もちろん、ボーナスの場合、こういう悩みも楽しいものですから、
構わないわけですが、ついつい買える以上のものを想像してしまう
(なんとなく買える気分になる)というのは、見込みが甘いともいえます。
そして、時間の使い方でも、同じようなことをしてしまうことがあります。
「○○を今週中にやっておきたいな」 と思ったり、
「●●をやってくれないか? 今週中でいいよ」 と言われて引き受けたり、
「△△を今週中にやらないとまずいな」 と気づいたり、
というように、「今週中にやりたい・やらなきゃいけない」ということが
複数あったとします。
それぞれ単品では余裕でやれますから、大丈夫だと思っていても、
・・・実際には時間が足りなくなった(ダラダラしてたわけでもないのに)。
そんな経験はありませんか?
時間の場合、お金とは違って、なかなか計算しにくいものです。
ですから、複数の仕事が重なると、頭のなかで立てた見込みは、
あてにならなくなってきます。
たとえば、先ほどの「ボーナス」の場合なら、Aはいくら、Bはいくら
と金額がはっきりしていますし、足すといくらになるかわかります。
(それでも、迷うわけですが・・・)
しかし、時間に対して、そういう計算をしている人は、
ほとんどいません。
「 今週末までの仕事時間は、あと28時間ある。
Aの仕事に8時間、Bに10時間、Cに6時間、
その他の仕事に8時間だから・・・
このままでは、時間が足りなくなる 」
なんて計算している人、いないですよね。
(頭のなかだけで、そんなことができたらスゴイです)
だから、なんとなくできそうだという、「カン」で判断している
人がほとんどなわけです。
すると、知らず知らずのうちに「24時間ルール」を破ろうと
していることになります。
もちろん、実際には破れませんから、長時間残業したりして、
なんとか対処する・・・ということになるわけです。
「24時間ルール」を守るということは、
「やらないものをやらないと決めること」
「やれないものはやれないと見極めること」
と同じだということです。
そのなかには、2つの面があって、
たとえば、「勉強するためにテレビは見ない」のように、
トップダウン的に「やらないもの」を決める場合もあれば、
仕事が重なりすぎた場合に、所要時間を考えて
ボトムアップ的に「やれないもの」を決める場合もある。
ということですね。
これが、昨日の話に近いので、
今日、この話を紹介してみました。
■ 【おまけの解説】 24時間ルールを守るには?
24時間ルールを守るためには、先ほどの
「 今週末までの仕事時間は、あと28時間ある。
Aの仕事に8時間、Bに10時間、Cに6時間、
その他の仕事に8時間だから・・・
このままでは、時間が足りなくなる 」
のような計算までは、する必要はありません。
・まず、自分の時間を視覚化すること。
24時間すべてを視覚化しなくても構いません。
特に仕事時間の管理を強化したい場合は、
仕事時間の「枠」を視覚化するのも効果的です。
(手帳に始業・就業時間の線を引くだけで意識は変わります)
・そのなかに、アポイントメントを割り付けること。
アポイントメントの所要時間は線や四角、
あるいは、こんな形→ ] 、工 で書いて、
アポイントメントの時間と、残り時間を区別する
・残りの時間でやれるかどうかを考えて、
タスクを割り付けること。
タスクを日付別に割り付けておくと、
これが直感的に把握しやすくなります。
これができていれば、精密に計算しなくても、
24時間ルールは、ほぼ守ることができます。
これって、よくよく考えると単純な話なんですが・・・
なかなかできていないものなんですよね。
今日の記事作成時間は58分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:26│Comments(0)│TrackBack(0)
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