2007年12月30日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

努力を継続するための●●心。そのための■■感


こんにちは。水口です。
今日は、「プロフェッショナル」の話題です。


■ 「心に響いた流儀」特集

先週の「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組は、
「心に響いた流儀」特集でした。

放送開始から2年分の、それぞれのプロフェッショナルの
「仕事の流儀」から、視聴者投票によってベスト15を選ぶというものです。

その回の概要はこちら(NHKのサイトです)


選ばれた回の映像と、言葉が紹介される構成なのですが、
自分が感動した回の映像が流れると、結構グッと来るものが
ありました(特にお医者さんの回は、印象が強いです)。

こういう場合に、やはり映像の力は強いんだと感じますね。



ちなみに、「仕事の流儀」投票の1位は、

  羽生善治さんの
  「才能とは、努力を継続できる力」

でした。 ・・・結構、無難なところですね。


ただ、この言葉は奥が深いと思います。

「才能とは、努力を継続できる力」 というのは、普通、
「才能よりも、努力が大事なんだ」 という意味に解釈しがちです ※。

 ※ 「才能の無い自分でも、がんばれば大丈夫」という
   自己肯定のメッセージとして、とらえるということです。


しかし、この言葉の本質は、

羽生さんほど才能に恵まれた人であっても、
努力し続けることは、とても難しい。

ということではないかと思います。


  「ひとつのことに努力し続けることは、とてつもなく難しい。
   それでも、やりますか?」

  と、私たちは問われている。


ということです。
こう考えると、重いですよね。

でも、これがプロフェッショナルのひとつの
究極の姿ではないでしょうか。


■ 羽生さんのトークから感じたこと

この回の放送では、羽生さんがゲストとして、生放送の
スタジオに登場されました。

余談です・・・ 前から思っていたのですが、トークしているときの羽生さんは、
対局時の集中した表情とは違って、結構、挙動不審です・・・(笑)

言葉を探しているときの視線の動きが、上方向にキョロキョロして、
落ち着きがありません・・・。

私は、いかにも「右脳型」の人という印象を受けました。
理系の研究者のなかにも、同じような雰囲気の人がいますので、
そんなふうに感じました。

  理系の研究者(の優秀な人)のなかにも、しゃべることや、
  コミュニケーションがあまり得意でないというか、ちょっと変わった
  雰囲気の人がいて、そういう人に似た感じなんです。
  (理系でもコミュニケーション上手な人も、もちろんおられます)

 ※ 理系=論理的 と思っている人もいると思いますが、
    理系の研究者は、必ずしも「言語化された論理」では、
    ものを考えていません。
    言語ではなく「イメージ」のようなもので、(論理的に)考える
    という、とても口では説明し切れない境地に達している人が
    多いんですよ。だから、結構、右脳型の人が多いです。


それはさておき、スタジオでの茂木さんと羽生さんのトークのなかから、

  努力を継続するためには?
         ↓
  (将棋のなかに)新しいテーマを見つけていくこと

  その新しいテーマを見つけるためには?
         ↓
  好奇心を持ち続けること


という、逆三段論法が出てきました。
これは、かなり腑に落ちる(納得できる)話です。


■ 好奇心を持ち続けるためには?

好奇心を持ち続けることが重要。
つまり、常に新鮮な気持ちで接することが重要、ということです。

しかし、人間は「新鮮な気持ちでいよう」と頭で考えて、新鮮な気持ちに
なれるものではありません。少なくとも私は無理です。
(「新鮮な気持ちでいよう」と言語化している時点で、すでに怪しいです)

そうではなくて、

「マンネリや当たり前で仕事をしない」
「何か新しい発見を常に探す」
「常に向上心を持つ」

等々の合わせ技が必要だと思います。

これは、続けていくのは結構しんどいことです。
(だから、大多数の人は、楽な方に流されてしまうわけです)


では、流されず、踏みとどまり、自らを磨き続けることのできる
プロフェッショナルは、どこが違うのか? ということに
なるわけですが・・・。

この「プロフェッショナル」の番組を見ていても思いますが、
その域に達するためには、その仕事が「好きなことだから」
「楽しいから」というモチベーションだけでは、明らかに不足です。

そこまで追求する(自分を追い込む)、プロフェッショナルは、
「好き」などというレベルをはるかに超えた、強い「使命感」を
持っているように思えます。

  そして・・・、そこまで自分を追い込むことが、本当に
  幸せなことなのかどうかは、わかりません。
  しかし、「それでも、やらずにはいられない」という
  感じではないでしょうか。


■ 使命感を持つためには?

しかし、なぜ、人はそんなに強い使命感を持つのでしょうか?

私は、人が強い使命感を感じることができる対象は、
必ず次の2つのどちらかに当てはまると考えています。

それは、

 人 と 未来(または文化) です。


「人」に対する使命感は、たとえば、

  「目の前の、この人(患者)を助けたい」という、
  医師が持つ使命感に代表されるものです。


「未来」に対する使命感とは、たとえば、

  「将棋」という文化のなかで、先人達が成し得なかった、
  新しい先方を開拓したい。そして、それを未来につなげたい。
  という、棋士が持つ使命感。

  あるいは、未来の人のために役に立てたい。先人が築いたものに、
  さらに新しい発見を積み重ね、次世代につなげたい。
  という、科学者が持つ使命感。

  これらに代表されるものです。

「プロフェッショナル中のプロフェッショナル」的な人が持つ使命感は、
必ず、このどちらかに当てはまるように思います。

この番組に登場した医師や、弁護士の方は、全員が前者(人)。
(海獣医師の勝俣さんの場合は「動物」ですが・・・似たようなものです(笑) )

科学者は後者(未来)。
 MITの石井裕さんは、明らかにこちらです。
 他には、靴職人の山口千尋さんもこちら(靴文化への傾倒がすごい)。
 意外なところで、リンゴ農家の木村さんも、こちらの要素があります。
 (次世代も含めて、農薬を使う農業をやめなければという思いです)

芸術家の方は、「人」派と、「未来(文化)」派に、分かれるような気がします。


これを、自分のこととして考えてみると・・・

これほどまでに、すごいプロフェッショナルのようにはなれなかったとしても、
私たちの仕事も、何らかの形で、人に貢献したり、未来に貢献したりする面が
必ずあります。
(それがまったく無い仕事は、この世に存在しないと思います)

ですから、自分の仕事のなかにある「人」や「未来」に思いをはせて、
自分の仕事のなかに、自分なりの「使命」を見出してみてはいかがでしょうか。





うーん。きょうはカッコつけすぎでしたかね・・・(笑)

そういえば、「プロフェッショナル」の1月2日の特番(イチロースペシャル)は、
面白そうですね。見てみてはいかがですか? 

曜日が違うので注意を。時間は21:00〜22:13です。
(特番は、なかなか再放送しないかもしれないので、必見です)

今日の記事作成時間は81分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:50 │Comments(0)TrackBack(0)

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