2008年01月15日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

CWO(チーフ・ワークライフバランス・オフィサー)の誕生?


こんにちは。水口です。

昨日、こんなニュースがありました。

中日新聞:職場改革の責任者選任を 政府、企業に要請へ
:政治(CHUNICHI Web)



■ CWO(チーフ・ワークライフバランス・オフィサー)の誕生?

ニュースにはこうあります。

 (『』内は引用です)
 
『 政府は14日までに、少子化対策の柱と位置付ける「仕事と生活の調和」
 (ワークライフバランス)を実現するため、各企業に対し、労働環境を見直す
 責任者として「チーフ・ワークライフバランス・オフィサー」(仮称)を置くよう
 求める方針を決めた。

  大企業の役員や中小企業の社長クラスを想定しており、トップダウンで
 職場の意識改革や仕事の見直しを進めるのが狙い。すでに連合に同調を
 呼び掛けており、今後は日本経団連や日本商工会議所などを通じて企業
 に協力を求める考えだ。』


「チーフ・ワークライフバランス・オフィサー」 なので、
「CWO」 になりますね。

続いて、こうあります。
 
『 政府は昨年12月、労使代表者らが参加した「官民トップ会議」で、仕事と
 生活の調和憲章と行動指針を決定。2017年までに年次有給休暇を完全
 取得させ、男性の育児休業取得率を現在の0・5%から10%に引き上げる
 など、具体的な数値目標を盛り込んだ。しかし達成できなくてもペナルティー
 がないなど、実効性を疑問視する声が出ていた。』


このニュースにある「行動指針」「数値目標」というのは、
このブログでも前に紹介しました。

この↓記事です。
「ワーク・ライフ・バランス」と、関連する諸々の事情 −2

このなかの、「年次有給休暇100%取得」っていうのは、
ちょっとないんじゃないの? という疑問を呈したのが↓こちらの話。
「2017年までに年次有給休暇の100%取得」という目標について


さて、この「チーフ・ワークライフバランス・オフィサー(CWO)」 、
「看板を掲げただけ」ということにならなければいいのですが・・・。

たとえば、「残業時間を削減する」 という目標に、全社で取り組もうとするなら、
トップダウン型で、強い意志を持ってやりぬく覚悟も必要になります。


  たとえば、実際にやり抜いた有名な方の本がこちらです
           ↓
  amazon
  デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)


  実はこの本、あまり紹介したくないなあ・・・と思うくらい、 (←意地悪?)
  私は共感する部分が多かった本です。

  社員教育に関する部分の記述だけは、ちょっと意見を異にしますが、
  それ以外は、かなり(私にとって)共感度が高い内容でした。

  社長としての物の見方であり、言い方がちょっと乱暴かな、
  と思うところもありますが、大事なことを言っている本ですよ。


  ※ そもそも、私が推奨している時間管理術も、タスクのデッドラインを
     自発的に設定するところに特徴があります。
     そこが、他の「ToDoリスト型」時間術や「某プランナー型」時間術との、
     決定的な違いになっています。

     私は、個人的にそれを始めて、ゴチャゴチャした気分がスッキリしたり、
     仕事が速くなったりしたので、「これはいい!」と気づいたのですが、
     吉越さんは(具体的なやり方はちょっと違いますが)、組織として
     デッドラインを設定することで、効率を高めることに成功されています。

     ですから、具体的なテクニックは違うにしても、根本にある考え方の
     部分で、共感・納得できる部分が、非常に多い本でした。


話をもとに戻しまして・・・

「残業を減らす」ということに関してだけは、どうしても、
トップダウン的な強制力(※)が必要になってきます。

 ※ 「トップダウン的な強制力」というのは、具体的にいえば、
    「ノー残業デーを徹底して断行する」 などです。


ですから、チーフ・ワーク・・・ 長いので以下「CWO」とします。
CWOの設置自体はいいことだと思います。

ただ、お題目を唱えるだけのCWOだと、あまり効果はありませんから、
そこを踏み込んでやれる(やろうとする)会社がどれだけあるかは、
微妙だと考えています。


なぜ、トップダウン的な強制力が必要なのかというと・・・、

多くの社員は、積極的に残業時間を削減しようというインセンティブ
(誘因: 簡単にいうと動機のこと)を持ってないからです。

自ら残業を減らしたり、仕事が終わった後の時間を、勉強やその他に
積極的に活用したい、という人(このブログの読者のような人)は、
全体から見れば、まだ少数派です。
(これは、「時間管理」「タイムマネジメント」などのキーワードでの
 検索数を見てもわかることです。)


多くの人は、「がんばって残業を減らそう」というほどの意義を
見出せていませんし、その上、残業代が減るかも、ということに
なれば、自ら残業を減らそうなんて思いません。

そんなふうに、もともと、残業削減に対するインセンティブが少ないのに、
CWOがお題目だけ唱えても・・・現状はあまり変わりませんよね。


お題目だけでなく、もっと作戦を練らなければうまくいかないはずです。

たとえば、現在サービス残業が常態化している職場であれば、
まずはサービス残業をゼロにすることを目標にするのが、
1つの方法になります。これなら、(言葉は悪いですが)
もともとタダ働きなので、削減するインセンティブは高くなります。


狙いとしては・・・

・社員のインセンティブが高いところから始める
・段階的に進める
・確固とした意志で進める

さらに、
・残業削減に成功した場合に、社員に何らかのリターンが
 得られるようにする

くらいのことをしないと、残業削減はなかなか進むものではありません。

 (「段階的」「確固とした意志で」というやり方は、先ほどの本にも
  出てきます。あとの2つは私のオリジナルです)



もちろん、残業を減らすのであれば、業務効率を上げるための
方策を同時に実行すべきです。

・・・これについては、また今度。



吉越さんの本は、最近もうひとつ、
こちら↓も出ています。

amazon
「残業ゼロ」の仕事力

これは個人に対して語りかける内容が多い本で、
さっきの「デッドライン仕事術」は組織についての話が多いです。

個人的には「デッドライン仕事術」のほうが面白かったですね。


今日の記事作成時間は57分でした。

では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55 │Comments(0)TrackBack(0)

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