CWO(チーフ・ワークライフバランス・オフィサー)の誕生?
こんにちは。水口です。
昨日、こんなニュースがありました。
中日新聞:職場改革の責任者選任を 政府、企業に要請へ
:政治(CHUNICHI Web)
■ CWO(チーフ・ワークライフバランス・オフィサー)の誕生?
ニュースにはこうあります。
(『』内は引用です)
『 政府は14日までに、少子化対策の柱と位置付ける「仕事と生活の調和」
(ワークライフバランス)を実現するため、各企業に対し、労働環境を見直す
責任者として「チーフ・ワークライフバランス・オフィサー」(仮称)を置くよう
求める方針を決めた。
大企業の役員や中小企業の社長クラスを想定しており、トップダウンで
職場の意識改革や仕事の見直しを進めるのが狙い。すでに連合に同調を
呼び掛けており、今後は日本経団連や日本商工会議所などを通じて企業
に協力を求める考えだ。』
「チーフ・ワークライフバランス・オフィサー」 なので、
「CWO」 になりますね。
続いて、こうあります。
『 政府は昨年12月、労使代表者らが参加した「官民トップ会議」で、仕事と
生活の調和憲章と行動指針を決定。2017年までに年次有給休暇を完全
取得させ、男性の育児休業取得率を現在の0・5%から10%に引き上げる
など、具体的な数値目標を盛り込んだ。しかし達成できなくてもペナルティー
がないなど、実効性を疑問視する声が出ていた。』
このニュースにある「行動指針」「数値目標」というのは、
このブログでも前に紹介しました。
この↓記事です。
「ワーク・ライフ・バランス」と、関連する諸々の事情 −2
このなかの、「年次有給休暇100%取得」っていうのは、
ちょっとないんじゃないの? という疑問を呈したのが↓こちらの話。
「2017年までに年次有給休暇の100%取得」という目標について
さて、この「チーフ・ワークライフバランス・オフィサー(CWO)」 、
「看板を掲げただけ」ということにならなければいいのですが・・・。
たとえば、「残業時間を削減する」 という目標に、全社で取り組もうとするなら、
トップダウン型で、強い意志を持ってやりぬく覚悟も必要になります。
たとえば、実際にやり抜いた有名な方の本がこちらです
↓

デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)
実はこの本、あまり紹介したくないなあ・・・と思うくらい、 (←意地悪?)
私は共感する部分が多かった本です。
社員教育に関する部分の記述だけは、ちょっと意見を異にしますが、
それ以外は、かなり(私にとって)共感度が高い内容でした。
社長としての物の見方であり、言い方がちょっと乱暴かな、
と思うところもありますが、大事なことを言っている本ですよ。
※ そもそも、私が推奨している時間管理術も、タスクのデッドラインを
自発的に設定するところに特徴があります。
そこが、他の「ToDoリスト型」時間術や「某プランナー型」時間術との、
決定的な違いになっています。
私は、個人的にそれを始めて、ゴチャゴチャした気分がスッキリしたり、
仕事が速くなったりしたので、「これはいい!」と気づいたのですが、
吉越さんは(具体的なやり方はちょっと違いますが)、組織として
デッドラインを設定することで、効率を高めることに成功されています。
ですから、具体的なテクニックは違うにしても、根本にある考え方の
部分で、共感・納得できる部分が、非常に多い本でした。
話をもとに戻しまして・・・
「残業を減らす」ということに関してだけは、どうしても、
トップダウン的な強制力(※)が必要になってきます。
※ 「トップダウン的な強制力」というのは、具体的にいえば、
「ノー残業デーを徹底して断行する」 などです。
ですから、チーフ・ワーク・・・ 長いので以下「CWO」とします。
CWOの設置自体はいいことだと思います。
ただ、お題目を唱えるだけのCWOだと、あまり効果はありませんから、
そこを踏み込んでやれる(やろうとする)会社がどれだけあるかは、
微妙だと考えています。
なぜ、トップダウン的な強制力が必要なのかというと・・・、
多くの社員は、積極的に残業時間を削減しようというインセンティブ
(誘因: 簡単にいうと動機のこと)を持ってないからです。
自ら残業を減らしたり、仕事が終わった後の時間を、勉強やその他に
積極的に活用したい、という人(このブログの読者のような人)は、
全体から見れば、まだ少数派です。
(これは、「時間管理」「タイムマネジメント」などのキーワードでの
検索数を見てもわかることです。)
多くの人は、「がんばって残業を減らそう」というほどの意義を
見出せていませんし、その上、残業代が減るかも、ということに
なれば、自ら残業を減らそうなんて思いません。
そんなふうに、もともと、残業削減に対するインセンティブが少ないのに、
CWOがお題目だけ唱えても・・・現状はあまり変わりませんよね。
お題目だけでなく、もっと作戦を練らなければうまくいかないはずです。
たとえば、現在サービス残業が常態化している職場であれば、
まずはサービス残業をゼロにすることを目標にするのが、
1つの方法になります。これなら、(言葉は悪いですが)
もともとタダ働きなので、削減するインセンティブは高くなります。
狙いとしては・・・
・社員のインセンティブが高いところから始める
・段階的に進める
・確固とした意志で進める
さらに、
・残業削減に成功した場合に、社員に何らかのリターンが
得られるようにする
くらいのことをしないと、残業削減はなかなか進むものではありません。
(「段階的」「確固とした意志で」というやり方は、先ほどの本にも
出てきます。あとの2つは私のオリジナルです)
もちろん、残業を減らすのであれば、業務効率を上げるための
方策を同時に実行すべきです。
・・・これについては、また今度。
吉越さんの本は、最近もうひとつ、
こちら↓も出ています。

「残業ゼロ」の仕事力
これは個人に対して語りかける内容が多い本で、
さっきの「デッドライン仕事術」は組織についての話が多いです。
個人的には「デッドライン仕事術」のほうが面白かったですね。
今日の記事作成時間は57分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55
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