タスク管理とプロジェクト管理の共通点は?
こんにちは。水口です。
先週、こんな記事を書きました。
タスクの書き方のコツは?
タスクの書き方についての記事です。
主旨は・・・
□ タスク(時間が決まっていない仕事)は、具体的に書くこと
・そのほうが所要時間を読みやすい
・そのほうが実行するときに迷わない・先延ばししない
□ 「タスクを書く」のは「タスクを定義する」のと同じ
・「行動」をベースに書く
・ただしゴールを明確にすること
というものでした。
たとえば、「○○について調査する」という書き方は
あまりよろしくなくて・・・
・「見る」:資料を集める・見るだけ
・「まとめる」:資料を再利用できるようにまとめる
・「決定する」:調査した結果、何かの決断を下す
のどの段階までやるのか、具体的にしたほうが良い。
ということです。
そして、この記事の主旨はプロジェクト管理(プロジェクトマネジメント)で
言われていることに重ねると解釈しやすいのでは? という主旨のコメントを
頂きました(kakobonさん、ありがとうございます!)
■ タスク管理とプロジェクト管理(プロジェクトマネジメント)
そのコメント、実はまったくその通りなんです。
「プロジェクト管理」という言葉を出すと、あまりなじみの無い方は
引いてしまうかもしれないのですが・・・(笑)、考え方は基本的に同じです。
大事なことは、
□ 仕事を分解すること(個々の作業を具体化すること)
タスク管理では、「タスクを具体的に書く(必要ならタスクを分解する)」
ことに対応します。
PM(プロジェクト管理)では、WBSとしてタスクを書き出して、
所要工数を明確にすることや、ネットワーク図(PERT図など)を
書いて、所要期間を明確にすること。に相当します。
□ 仕事を定義すること(ゴールを明確にすること)
タスク管理では、「タスクのゴールを明確にすること」に対応します。
(そのためには「タスクの目的」を考えることが必要になります)
システム開発における「要件定義」であり、PM(特にPMP)では
「スコープ」という概念が用いられます。
(「スコープ」は目的や要件定義だけでなく、他にもいろいろ
包含するものですが)
プロジェクト管理をご存知ない人には、ちょっとわかりにくいですね。
すみません・・・。
簡単にいうと、
「仕事のゴールを明確に」 (仕事の目的を明確に)
「やるべきことを具体的に」 (仕事の手段を明確に)
ということです。
こういうと、当たり前のことですよね。
当たり前のことなんですけど、自分のタスクを頭のなかだけで
考えていると、ついついあいまいにしてしがいがちなところです。
たとえば、(前回も言いましたが・・・)
「○○報告書提出」というタスクがある場合、
「報告書を書く」ことに意識がいってしまいます。
ところが、実際に作業を始めてみると、報告書の下準備
(調べ物をしたり、データをそろえたり・・・)の部分で、結構時間が
かかってしまったりすることもあります。
そんな場合は、「2時間くらいでできるかな」という、当初の見込み
よりも、ずっと時間がかかってしまいます。
経験談として、タスクを頭のなかだけで考えている(管理している)と、
こんなふうになりやすいんです。
「タスクを書く」という作業をしたり、さらにタスクを分解したりすると、
こういう段階的な作業が見えてきて、所要時間の見込みがよくなり
ますし、必要な作業を早めにやろうという意識も生まれます。
これは特に難しいことではなく、タスクを「書いて」管理することに
よって、そういうことを自然に考えやすくなるんです。
■ タスク管理とプロジェクト管理の共通点
話を戻しまして・・・
タスク管理とプロジェクト管理には共通点があるわけですが、
それはなぜかというと・・・タスクとプロジェクトは根本的には
同じものだからです。
私はタスク(的なもの)を3つに分類しています。
□ プロジェクト (2週間以上かかる仕事というイメージ)
※ これは「○○プロジェクト」と名づけられていようがいまいが、
関係ありません。
たとえば、「TOEIC700点取得」という目標のために勉強する
のも、一種のプロジェクトです。
□ アクティビティ (数日〜1週間くらいかかる仕事)
※ これは一般には「タスク」の範疇に入る仕事ですが、
「タスクレベルに分解したほうがいい仕事」という意味で
タスクとは別の名称を当てています。
(「アクティビティ」という名称は「プロジェクト」の下位概念と
して用いられる言葉なので、そこから持ってきました)
□ タスク (長くても2〜3時間で終わる仕事)
※ 「タスク」の定義は「時間が決まっていない仕事」つまり、
「アポイントメントではない仕事」ということです。※※
ただし、私の場合「所要時間がイメージできる」レベルまで
分解したものを「タスク」と考えています。
(分解する前がアクティビティです)
※※ 「アポイントメント」は、一般には「人と約束した仕事」の
ことを指しますが、「時間が決まっている仕事」と解釈します。
たとえば、「○時□□分の新幹線に(1人で)乗る」というのは
一種のアポイントメントと考えたほうが、実際の時間の使い方
に即した分類になります。
こんなふうに、3つに分けているわけですが、実際は、細かく見れば
「タスク」のなかにも、さらに細かいタスクがあります。
たとえば、「○○の文章を書く」というタスクは、「パソコンを立ち上げる」
「ソフトを立ち上げる」「文章を考える」「文章を入力する」・・・等々の
細かいタスクの集合体になっています。
もちろん、普段からそんな細かいことまで考えても、あまり意味はありません。
タスク(的なもの)を分解すれば、さらに細かい作業、動作に分解することが
できる。ということを言いたいだけです。
つまり、タスク(的なもの)は、すべて入れ子構造になっている。ということです。
そう考えると、タスク管理とプロジェクト管理には共通点があるということが、
納得して頂けるのではないでしょうか。
【少し補足します】
「タスク(的なもの)」をどこまで分解するべきか?という問題は、
そのタスクに対する経験も関係してきます。
先ほどの「パソコンを立ち上げる・・・」というのは、意味がありません。
そんなの、無意識にやっていることですよね。
ポイントは「そのタスクの所要時間を読めるかどうか?」 です。
そういう意味で、私は1つのタスクは長くても2〜3時間にすべきだと
考えていますが、これはある程度経験があったり、自信があったりする
タスクを前提とした話です。
未経験のタスクや、自信が無いタスクに関しては、できれば、
もっと細かく、作業内容がイメージできるぐらいにまで分解するのが
理想です。
普通は(私も含めて)自分の仕事のことを考えるときには、
タスクの分解が不充分になりがちなものです。
(その結果、見込み通りに終わらなくてあわてる・・・と (汗) )
そういう経験も踏まえて、タスクを分解することの重要性を
説いているというわけなんです。
【補足おわり】
普段意識するべきポイントとしては、
自分が「タスク」だと考えている仕事は、充分に分解・具体化
できているだろうか?
と、意識してみるといいと思います。
「タスク」だと思っているその仕事は、
実は「アクティビティ」ではないか?
(もっと分解したほうがいいのでは?)
と考えるのと同じです。
そして・・・、
「プロジェクト」を「アクティビティ」に、「アクティビティ」を「タスク」に
分解することが、いわゆる『仕事の段取り』と呼ばれるものです。
もちろん、仕事だけではなく、プライベートでも同じです。
たとえば自分の勉強計画を立てることも「段取り」の1つです。
この「段取り」は、わかりやすく解説してある本もほとんどなく、
なかなか身につけにくいものになっています。
※ PM(プロジェクト管理)の基本を学んで実行するのがいいのですが、
業務上使わないのにPMを学ぶのはなかなか大変なんです・・・。
「段取り」は、実際にはとても大事なことなのに、なかなか身につけにくい。
ということもあって、シンプルな方法で段取りを身につけるやり方を紹介
する機会を増やそうと考えています。
このブログの右上にさりげなく(?)追加してある、新しい本のなかでも、
その「段取り」について、少し触れています。
この本、タイトルは「〜時間活用法」となっていますが、中身は
「計画の立て方」「実行の仕方」に的を絞って書いた本です。
(そのため「時間節約」的な話は、ほとんど出てきません)
また、さらに実践的に「段取り」を身につけるための講座も用意しています。
(最近案内している↓これですね)
時間管理基礎講座(B)のご案内
「段取り」の考え方、やり方は、身につけておいて絶対損はないものです。
(「時間をうまく使う」という意味でも)
機会がありましたら、ぜひご利用ください。
今日の記事作成時間は70分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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