2008年03月06日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「目標」と「目的」は同じもの?違うもの?


こんにちは。水口です。
いきなりですが、「目標」と「目的」の違いって、なんでしょうか・・・?


今日は、一昨日の話に関連して、目標設定の話です。

■ 段階的に目標を設定する

一昨日の話で、大事なことを書き忘れていました。


一昨日の話というのは、「プロジェクトのフェーズごとの目標設定」という話でした。
プロジェクトのなかで、段階的な目標を設定するという話です。

たとえば、業務としてのプロジェクトの場合、途中段階での目標や、その進捗状況
を明確にするという意味で、フェーズを設定することが役に立ちます。
(プロジェクトの業務内容を整理するためにも役に立ちます)

また、個人的なプロジェクトの場合にも、段階的な目標を設定しておくと、最終の
目標にどれだけ近づいたかがわかりますし、達成感も得られます。

たとえば何かの勉強(これもプロジェクトです)という目標を設定した場合も、
途中段階での目標を設定するのは有効です。


そして、このときには、複合的な目標を設定することも大事なんです。


■ 目的は1つじゃない!

「複合的な目標を設定する」というのは、たとえば・・・

「TOEICで800点を取る」という最終目標があったとします。

さらに、その計画のなかに、途中段階の目標を設けます。
たとえば、「TOEICの模擬テストで700点を取る」とします。

これらの目標は具体的ですし、定量的な(数値化できる)目標です。
これはこれでいいのですが、その目標達成にいたるまでのプロジェクトには、
「目的」もあるはずです。これも考えておいたほうがいいということです。

・ 目標は、「TOEIC○○○点」

・ 目的は・・・いろいろあるはずです。
  「とにかく英語力をつけたい」 「英語力を客観的に示したい」
  「ヒヤリングがうまくなりたい」 「自信をつけたい」
  「継続して勉強する習慣をつけたい」   ・・・等々。
  
つまり、

 「目標」は具体的に、達成基準も明確に。

 「目的」はいくつあってもいい。達成基準がなくてもいい。

ということです。

この「目的」の部分を含めて、「目標設定」をしようというのが、
先ほど「複合的な目標」といったことの意味です。


こういう言い方もできると思います。

 「目標」: その仕事の「成果」

 「目的」: その仕事の「プロセス」で得られるものも含めた「その仕事の意味」

       ※ もちろん「仕事」じゃなくても同じことです


たとえば本を書く場合、まず「企画を通す」というフェーズの「目標」は、
もちろん、「企画が通ること」です。

しかし、それと同時に「目的」もあります。

「目的」は人によって違うでしょうが、私の場合は、企画書を作ることを通じて、
自分のアイディアをまとめたり、表現する切り口を考えたりすること自体に、
価値があると考えています。

企画を書くことで自分の頭を整理することにもなりますし、別の機会に使える
アイディアも出てくるかもしれません(本文を書くときもそうです)。


あるいは、一昨日の「材料開発」の話の場合、「要求性能を達成する」ことや、
「製品が採用される」ことが目標ですが、それ以外に、ノウハウを蓄積するという
目的もあるわけです。

仮に失敗したとしても、少なくとも「このやり方ではダメ」というノウハウは得られ
ますし、それ以上のノウハウが得られることも多いです。


こんなふうに、「目標」だけではなく、「目的」も考えておくことは、その仕事への
やる気を維持するためにも有効なことだと思います。
(結果志向とプロセス志向の違いにも似ている気がしますね)

ですから、目標だけでなく目的もフェーズごとに考えておくとベストです。

特に、個人的な目標の場合、目標以外の目的(「やる意味」や「やる価値」)も
あったほうが、より強い「やる意志」を持てるように感じます。


このことを、一昨日書いておけばよかったなと思ったので、
今日のこの話になりました。


■ 「目的」を持つことについての注意点

ただし、これには注意点もあります。私も失敗したことがありますが、やっては
いけないのは、「目標」と「目的」を取り違えてしまうことです。


たとえば、目標を達成できなかったときに、

  「今回は目標達成できなかったけど、勉強になったからいいか」

と考えるのは、ある一面では正しいです。しかし、これはある面では「自己満足」
でもあります。仕事の場でも、「まあ、いい経験になったから」 という言い方を
することはありますよね。これも同じです。

「勉強になったからいいか」と思うのが間違いというわけではありませんし、
そういう言葉も必要だと思います。

しかし、それが「目標を達成できなかった」という事実から目をそらさせることに
なるとよくないですよね。ちゃんと両方受け止めないといけないわけです。

(逆に、「達成できなかった」ということばかり考える人は、「勉強になった」
 という面にも目を向けたほうがいいと思います)



そんな注意点はあるにせよ、「目標」だけでなく、「目的」を考えるというのは、
結構使えるワザだと感じています。

「目標」だけしか設定していなかったという人は、ぜひお試しを。




今日の記事作成時間は58分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:57 │Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
「『目標』は具体的に、定量化などで達成基準を明確にしなくてはいけない」というのはなんとなく分かっていたんですが、「『目的』はいくつあってもいい」というのは、改めて考えると目から鱗です。

目的と手段の体系化では、ツリー表示で表されることが多いので、どうしても目的と手段は1:nの関係でイメージしてしまいます。

でも、私自身としてはこれに違和感を持っていて、いわゆるタグのようなもので表すことができないかと思っていたところです。

とりとめのないことを書いてしまいました。
申し訳ありませんでした。
Posted by makoto at 2008年03月08日 01:08
水口です。

makotoさん、こんにちは。

ここでいう「目的」はいわゆる「ヴィジョン」的なものも含むと考えると、
しっくりくるかもしれません。

目標(達成基準)の先にあるものも含むということですね。

Posted by 水口和彦 at 2008年03月10日 07:50
 

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