この本への評価でビジネス経験がわかってしまう? 『1ページマネジャー』
こんにちは。水口です。
本の話が続いたところで、ふと気づいたのですが、
最近、読んだ本の紹介記事をあまり書いていないですね・・・。
というわけで、今日は本の話です。
■ 評価が分かれる本 「1ページマネジャー」
今日紹介したいのは↓これ。

1ページ・マネジャー
「1ページマネジャー」という本です。
(リアズ・カデム (著), ロバート・ローバー (著), 小林 薫 (翻訳) )
このタイトルを見て、K.ブランチャード氏の『1分間マネジャー』という本を思い出す
人もいると思います。今回の著者の1人は、かつてK.ブランチャード氏と共に、
『1分間マネジャー』シリーズの1冊(一分間マネジャー実践法)を書いた人です。
(K.ブランチャード氏も、この本に序文を書いています)
ですから、K.ブランチャード氏のファンには見逃せない本です。
(私も、「ファン」というほどではないですが結構好きで、10冊近く読んでいます)
さて、この本、まだ出て間もないせいか、あるいは話題になっていないせいか、
他のブログでは、あまり紹介されていないみたいです。amazonのレビューも
まだ付いていません。
そこで、予言です・・・(笑)
この本は、かなり評価が分かれることになると思います。
その理由を説明するために、まずは別の本を例題にします。
■ 『デッドライン仕事術』の評価が二分される理由
このブログでも以前に紹介しましたが、『デッドライン仕事術』という本が
あります。

デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)
この本は非常に興味深く読みました。
(ブログでも2回に分けて↓書くほどです)。
「デッドライン仕事術」 ・・・ 形だけマネしたら、ヤケドする本です
「デッドライン仕事術」 に関する話の続き
私としては、この本には大満足なのですが、だからといって、万人におすすめ
すべき本ではないようにも感じています。上の記事でも触れていますが、その
理由は、「形だけマネする」とかなり確実に失敗するからです。
※ なぜなら、このやり方は組織のトップにかかる負担が大きいんです。
単に「デッドライン」を決めるだけでなく(それだけなら当たり前ですよね)、
そのデッドラインを非常に短納期にするところに特徴があるからです。
このやり方は、「社員が大変」と見られがちですが、実際にはそれ以上に
トップも大変になります(くわしくは上記の記事で)。 ですから、トップが
それを理解し、覚悟を持って実行しなければ、ほぼ確実に・・・
「絵に描いた餅」で終わります。
そんな本なので、この本がどう評価されているか興味がわいて、
この本を紹介したブログや、amazonのレビューを読んでみました。
そのなかには、
「仕事の納期を決めるなんて当たり前」
「なぜ当たり前のことを書いているんだ?」
という感想もありました。予想通り、評価がはっきり分かれています。
これは読解力というよりは、読み手のビジネス経験によるものです。
仕事の経験が浅い、あるいは、組織の中の仕事の実態を知らない人は、
こういう受け取り方になる場合もあるんですね・・・。
■ 「1ページマネジャー」の評価が分かれる理由
さて、話を戻しまして、「1ページマネジャー」です。
この本も評価が分かれること必至です。
この本に書かれている「ノウハウ」的なものは、非常にシンプルです。
・自分の目標設定を1ページにまとめる
・それにもとづいて、上司には1ページで報告する
・上司は、1ページでその報告を見る
(各部下の1ページ報告から抽出した「全体の1ページ報告」を見る)
たったこれだけです。基本的に、この3つのフォーマットがあるだけです。
それぞれの「1ページリポート」の内容は、ネタバレになるのでここでは
触れませんが、拍子抜けするくらい単純なものです。
過去のK.ブランチャード氏の書籍と違うのは、この本の「1ページリポート」は、
現在の仕事事情に即して、「複数のプロジェクトを抱え持つのが当たり前」と
いう状況に対応している点にあります。
このノウハウは、各構成員(上司も部下も)が、その意味をしっかり理解して
いれば、強力なメソッドになります。それはおそらく間違いありません。
というのは、「1ページ」にまとめることに大きなメリットがあることは、私も
これまでに強く感じているからです。それをこのようにシンプルな形で目標
設定(とフォロー)に使えるとは、気づきませんでした。
※ ちなみに、「1ページにまとめる」というのは、私の時間管理メソッド
全般にも共通するものです。最初の「超カンタン!時間管理術」で
紹介した手法では、「週」の時間とタスクを「1ページ」にしていますし、
今月出た「仕事力が3倍アップする時間活用法」では、長期の
スケジュールを「1ページ」にする手法を紹介しています。
ただ、先に述べたように、この『1ページマネジャー』は、評価が分かれる本です。
なぜなら、この手法自体を見ても、あまり何も感じない人もいるはずだからです。
実際に、複数のプロジェクトを並行して実行した経験のない人や、「目標設定」
そのものをあまりやったことのない人は、ピンとこないんじゃないかと思います。
そういう人にとっては、「ページも少ないし中身も薄い本」ということになります。
ある意味では、この本をどう評価するかで、その人のビジネス経験が分かって
しまうかもしれない・・・。 そんな、ある意味「危険な本」かもしれませんね。
「目標設定」と、その「フォロー」のやり方を模索している人に特におすすめです。
必ず参考になると思いますよ。
今日の記事作成時間は75分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55
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