『最強の集中術』と『ビジネスマンのためのメンタル・タフネス』を比較して
こんにちは。水口です。
今日は、昨日の『最強の集中術』に少し関連した話です。
■ 集中力は『刺激』に左右される?
昨日は、↓この本を紹介しました。

最強の集中術
この本では、集中力の度合いを『刺激』との関係で、
モデル化して表しています。
・刺激が少ない、「意欲低下」の領域
↓ ↑
・最適な状態である、「集中ゾーン」
↓ ↑
・刺激が多すぎる、「オーバーヒート」の領域
本のなかでは、この『意欲低下』から『オーバーヒート』までの状態の変化を、
体内のアドレナリンの量と関連づけています。これを他の言葉でいうなら、
「緊張感」や「テンション」という感じですね。
緊張感が高すぎても、低すぎてもダメというわけです。
それは経験的にも理解できる話なのですが、そうすると『刺激』という
言葉を当てるのはどうか? という気もしてきます。
この本には、その緊張感に影響するのは、環境から受ける刺激だけでは
なく、感情的なものも大きく影響していることが示されています。ですから、
集中力に影響する『刺激』とは、環境から受ける物理的な刺激だけでなく、
自分の感情も含めたものだということになります。
ですから、『刺激』という言葉を使わずに、「緊張感」という言葉を当てた
ほうが、わかりやすい気もします。
・緊張感が低すぎる = 「意欲低下」
・適度な緊張 = 「集中ゾーン」
・緊張感が高すぎる = 「オーバーヒート」
このほうがわかりやすいですし、本文を読んでも、この解釈で問題ない
ように思えます。
■ もうひとつの枠組み
これに似た話が、ジム・レーヤー氏の↓この本にもありました。

ビジネスマンのためのメンタル・タフネス
こちらでは、
・楽しいか、楽しくないか
・インテンシティが高いか、高くないか
(インテンシティ=やる気・熱意 という感じです)
という軸で、心理的エネルギーを4つに分類しています。
(「心理的エネルギー」なので、「集中力」の話とは少し違います)
―――――――――――――――――――――――――――――
インテンシティが高い インテンシティが高い
楽しい ← 楽しくない
ハイ・ポジティブ ハイ・ネガティブ
(エネルギッシュ・活発) (不安・恐れ・怒り)
↑
インテンシティが低い インテンシティが低い
楽しい 楽しくない
ロー・ポジティブ ロー・ネガティブ
(リラックス・眠い) (退屈・無関心・焦り)
―――――――――――――――――――――――――――――
(文字だけで構成したので区切り線はありませんが・・・
2×2のマトリックスです。中の矢印については後述します。)
このマトリックスの右上、『ハイ・ネガティブ』の状態が、先ほどの
『最強の集中術』の、『オーバーヒート』の領域と似てるように思えます。
活動的なんだけど不安を感じている状態、別の言葉でいえば、
「イライラしている」 「テンパってる」 といったイメージになりますね。
ビジネスでもスポーツでも、高いパフォーマンスを示すためには、
「ハイ・ポジティブ」であることが望ましいわけです。
それはそれとして、それ以外では、ロー・ネガティブ(放棄)よりは、
ハイ・ネガティブ(萎縮)のほうがいいと、ジム・レーヤー氏は言っています。
リラックス(ロー・ポジティブ)から、いきなり上の「ハイ・ポジティブ」に
行けるのが理想でしょうけど、それが無理ならば、
ロー・ネガティブ → ハイ・ネガティブ → ハイ・ポジティブ
といくのもありということですね。
(これが上のマトリックスに入れた矢印です)
つまり、ある仕事や行動をやり遂げるためには、
ステップ1 : まずは 「逃避しない」
ステップ2 : 次に (不安なのは仕方ないとしても、)「あきらめない」
(=行動を起こす)
この時点では怒りや不安があってもいい
ステップ3 : さらに 「怒り」の行動から、前向きな「挑戦」に変えていく
というステップも有効である、と解釈できます。
(この1〜3のステップは本の中にはありません。私の解釈です)
最初の『最強の集中術』のなかの領域(↓)で言えば、
・刺激が少ない、「意欲低下」の領域
↓ ↑
・最適な状態である、「集中ゾーン」
↓ ↑
・刺激が多すぎる、「オーバーヒート」の領域
まずは「オーバーヒート」領域に突っ込んでもいいから、「やる」。
その後、最適な「集中ゾーン」に落ち着かせる。という方法論になりますね。
そう考えると、(私は)しっくりくるところもあります。
「オーバーヒート」を恐れていては、なかなか集中ゾーンにも入れない。
経験的にはそう感じています。
たとえば、一般的な「集中術」の話として、「規則的に休憩を取る」ことが
集中の秘訣と言われることがあります。90分に1回とか、45分に1回とか。
しかし、(私個人は、)こういうやり方がしっくりこないことが多いです。
「規則的な休憩」を意識すると、区切りが悪いところで休憩をはさむこと
になったり、せっかく集中が高まっているところで休憩になったりして、
かえって効率が下がってしまうように思います。
もちろん、「オーバーヒート」状態が続くのも良くないですから、休憩も必要
なのですが、時間的な規則性にこだわらなくてもいいのではないでしょうか。
たとえば、「休憩したくなる自分」を抑える目的で時間制約を設けることも
あるでしょうし、それはいいと思うのですが、「集中していて休憩したくない」と
いうときにまで、無理に時間を合わせる必要はないように思います。
このへんは、元々の性格(体質も?)によっても違いますから、一概には
言えないのかもしれません。しかし、私個人の感覚としては、あまり自分を
甘やかさないほうが、集中力が上がるように感じています。
※ 「休憩を取るな」 という意味ではありません。
「集中したいときには存分に集中させてあげよう」 という意味です。
こういう考え方が誰にでも合うとは限りませんので、
あくまで参考に・・・ということで。
今日の記事作成時間は71分でした。
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では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:50│Comments(0)│TrackBack(0)
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