2008年04月05日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

『最強の集中術』と『ビジネスマンのためのメンタル・タフネス』を比較して


こんにちは。水口です。
今日は、昨日の『最強の集中術』に少し関連した話です。


■ 集中力は『刺激』に左右される?

昨日は、↓この本を紹介しました。
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最強の集中術

この本では、集中力の度合いを『刺激』との関係で、
モデル化して表しています。

  ・刺激が少ない、「意欲低下」の領域
          ↓ ↑
  ・最適な状態である、「集中ゾーン」
          ↓ ↑
  ・刺激が多すぎる、「オーバーヒート」の領域

本のなかでは、この『意欲低下』から『オーバーヒート』までの状態の変化を、
体内のアドレナリンの量と関連づけています。これを他の言葉でいうなら、
「緊張感」や「テンション」という感じですね。

緊張感が高すぎても、低すぎてもダメというわけです。


それは経験的にも理解できる話なのですが、そうすると『刺激』という
言葉を当てるのはどうか? という気もしてきます。

この本には、その緊張感に影響するのは、環境から受ける刺激だけでは
なく、感情的なものも大きく影響していることが示されています。ですから、
集中力に影響する『刺激』とは、環境から受ける物理的な刺激だけでなく、
自分の感情も含めたものだということになります。


ですから、『刺激』という言葉を使わずに、「緊張感」という言葉を当てた
ほうが、わかりやすい気もします。

・緊張感が低すぎる = 「意欲低下」
・適度な緊張 = 「集中ゾーン」
・緊張感が高すぎる = 「オーバーヒート」

このほうがわかりやすいですし、本文を読んでも、この解釈で問題ない
ように思えます。


■ もうひとつの枠組み

これに似た話が、ジム・レーヤー氏の↓この本にもありました。

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ビジネスマンのためのメンタル・タフネス

こちらでは、

  ・楽しいか、楽しくないか

  ・インテンシティが高いか、高くないか
   (インテンシティ=やる気・熱意 という感じです)

という軸で、心理的エネルギーを4つに分類しています。
(「心理的エネルギー」なので、「集中力」の話とは少し違います)

―――――――――――――――――――――――――――――
  インテンシティが高い          インテンシティが高い
  楽しい            ←     楽しくない
  ハイ・ポジティブ             ハイ・ネガティブ
  (エネルギッシュ・活発)         (不安・恐れ・怒り)

                             ↑

  インテンシティが低い          インテンシティが低い
  楽しい                   楽しくない
  ロー・ポジティブ             ロー・ネガティブ
  (リラックス・眠い)            (退屈・無関心・焦り)
―――――――――――――――――――――――――――――
(文字だけで構成したので区切り線はありませんが・・・
 2×2のマトリックスです。中の矢印については後述します。)    


このマトリックスの右上、『ハイ・ネガティブ』の状態が、先ほどの
『最強の集中術』の、『オーバーヒート』の領域と似てるように思えます。
活動的なんだけど不安を感じている状態、別の言葉でいえば、
「イライラしている」 「テンパってる」 といったイメージになりますね。


ビジネスでもスポーツでも、高いパフォーマンスを示すためには、
「ハイ・ポジティブ」であることが望ましいわけです。

それはそれとして、それ以外では、ロー・ネガティブ(放棄)よりは、
ハイ・ネガティブ(萎縮)のほうがいいと、ジム・レーヤー氏は言っています。

リラックス(ロー・ポジティブ)から、いきなり上の「ハイ・ポジティブ」に
行けるのが理想でしょうけど、それが無理ならば、

 ロー・ネガティブ → ハイ・ネガティブ → ハイ・ポジティブ 

といくのもありということですね。
(これが上のマトリックスに入れた矢印です)


つまり、ある仕事や行動をやり遂げるためには、

  ステップ1 : まずは 「逃避しない」

  ステップ2 : 次に (不安なのは仕方ないとしても、)「あきらめない」
           (=行動を起こす)

           この時点では怒りや不安があってもいい

  ステップ3 : さらに 「怒り」の行動から、前向きな「挑戦」に変えていく

というステップも有効である、と解釈できます。
(この1〜3のステップは本の中にはありません。私の解釈です)


最初の『最強の集中術』のなかの領域(↓)で言えば、

・刺激が少ない、「意欲低下」の領域
        ↓ ↑
・最適な状態である、「集中ゾーン」
        ↓ ↑
・刺激が多すぎる、「オーバーヒート」の領域

まずは「オーバーヒート」領域に突っ込んでもいいから、「やる」。
その後、最適な「集中ゾーン」に落ち着かせる。という方法論になりますね。


そう考えると、(私は)しっくりくるところもあります。
「オーバーヒート」を恐れていては、なかなか集中ゾーンにも入れない。
経験的にはそう感じています。

  たとえば、一般的な「集中術」の話として、「規則的に休憩を取る」ことが
  集中の秘訣と言われることがあります。90分に1回とか、45分に1回とか。  
  しかし、(私個人は、)こういうやり方がしっくりこないことが多いです。

  「規則的な休憩」を意識すると、区切りが悪いところで休憩をはさむこと
  になったり、せっかく集中が高まっているところで休憩になったりして、
  かえって効率が下がってしまうように思います。

  もちろん、「オーバーヒート」状態が続くのも良くないですから、休憩も必要
  なのですが、時間的な規則性にこだわらなくてもいいのではないでしょうか。

  たとえば、「休憩したくなる自分」を抑える目的で時間制約を設けることも
  あるでしょうし、それはいいと思うのですが、「集中していて休憩したくない」と
  いうときにまで、無理に時間を合わせる必要はないように思います。


このへんは、元々の性格(体質も?)によっても違いますから、一概には
言えないのかもしれません。しかし、私個人の感覚としては、あまり自分を
甘やかさないほうが、集中力が上がるように感じています。

※ 「休憩を取るな」 という意味ではありません。
  「集中したいときには存分に集中させてあげよう」 という意味です。


こういう考え方が誰にでも合うとは限りませんので、
あくまで参考に・・・ということで。




今日の記事作成時間は71分でした。


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では、また明日!

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Posted by 水口和彦 at 23:50│Comments(0)TrackBack(0)

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