2008年04月15日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「初心忘るべからず」の本当の意味は?


こんにちは。水口です。 いきなりですが・・・、

  「初心忘れるべからず」

この言葉、どういう意味だと思います?


■ 「初心忘るべからず」の2つの意味

「初心忘るべからず」という言葉の一般的な解釈は、

「(ある物事を)始めたころの志や、新鮮な気持ちを忘れてはいけない」

という感じではないでしょうか。

と思って、「大辞林」を見てみたら、
『』内は引用です)

『 〔世阿弥の「花鏡」にある言葉〕 学びはじめたころの、謙虚で緊張した
  気持ちを失うなの意。また、最初の志を忘れてはならないの意にもいう。』

とありました。上記と同じ意味合いですね。


しかし、この解釈は間違いだとする説もあります。

昔、なにかの本で読んだのですが・・・、
(何の本だったかは忘れました。結構昔の話です)

「初心忘るべからず」の「初心」とは、物事(芸)を始めたころの「下手だった自分」を
指すという話でした。つまり、

  「初心忘るべからず」というのは、

  「下手だった頃の自分」を忘れてはいけない。

  = 始めた頃よりも上手くなった(現在の)自分が「当たり前」と思ってはいけない
     (その慢心が、芸の進歩を止めてしまう)

という意味だと、その本には書いてありました (私の記憶では)。


■ 「初心」を思い出すのは結構つらい?

この意味での「初心」を思い出すのは、結構つらいことです。

誰でも、「成長したい」「進歩したい」と思う気持ちはあります。そして、自分の成長
を自覚できたときには、「自分はうまいんだ」と思う気持ちも出てきます。
(「俺って、なかなかやるかも」 という感じです)


それに対して、「初心」は、ダメダメだった頃の自分です。どちらかといえば、
そんな記憶は消してしまいたいくらいです。

それをあえて思い出せというのは、「努力しないと、またあの「ダメダメだった頃」
に戻ってしまうよ!」と言っているようなものです。

世阿弥って、「S」だったのでしょうか・・・それはないか(笑)


■ 「初心」を振り返る

実は今日、あるきっかけがあって、「学生の頃の自分」を思い出したり
したのですが・・・ ひどいもんです。


仕事(研究)を計画的に着実にすすめることもできず、行き当たりばったりな
やり方でフラフラしていたり・・・。

やる気があったり無かったりのムラっ気が大きすぎたり・・・。

人の意見を素直に受け入れられなかったり・・・。

まあ、なんとも出来のよくない弟子だったと思います。
もう少し、ちゃんとやっておけば良かったと悔やまれもします。



そして、そんな私もずいぶんマシになったつもりではいるのですが・・・、

もともとそんなふうだった、ということは、気を抜けばまた元に戻ってしまう
可能性もあるわけです。 そう思うと恐いです。

今日は、そんなことを考えていて、先ほどの「初心忘るべからず」を
思い出したというわけです。



たとえば、昔は文章を書くのが苦手だった私としては、こんなふうに
ブログを書いたり、本を3冊も出すなんて、昔は考えてもみませんでした。

しかし、「昔できなかったことが少しできるようになった」というくらいで
調子に乗ってたらいかん・・・ということですね。

確かに、「慢心するな」と自分に言い聞かせるよりも、
「安心してると、あの頃の「初心」に戻っちゃうよ」と言い聞かせる
ほうが、効果があるように思いますね。


では、あなたには、どんな「初心」があるでしょうか?




今日の記事作成時間は55分でした。

では、また明日!



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Posted by 水口和彦 at 23:50│Comments(1)

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この記事へのコメント
大辞林の説く原義で正しいと気付かなかったのでしょうか?
新しい自己に出会うことが大事なのであって、その時の自分がみっともないとか失敗しているなんてことは世阿弥の説く哲学の焦点ではないと思いませんか?
初志貫徹と同じ意味で使うのは原義から逸れているどころか反対の意味になる、という解説が分かりやすい。
Posted by たろう at 2018年07月26日 01:24
 

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