2008年04月23日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「アイディアを出す」ことにケチるべからず。しかし出し方には注意?


こんにちは。水口です。

今日は、「アイディア」関係の話です。


■ みんなの意見を集めればいいアイディアが生まれるか?

こんなニュースがありました。

asahi.com:ニフティとコクヨなど、ビジネスSNSを利用した商品開発プロジェクト
- e-ビジネス情報(提供:BCN) - デジタル


『』内は引用です)
 
『 ニフティ(和田一也社長)とコクヨ(黒田章裕社長)、コクヨS&T(森川卓也社長)
の3社は4月21日、ニフティが運営するビジネスSNS(ソーシャル・ネットワーキング・
サービス)「ビジネススペース β版」を利用した、ユーザー参加型の商品開発プロ
ジェクトを開始したと発表した。

 「ビジネススペース」内に、同プロジェクト専用コミュニティ「仕事を変えるビジネス
アイテム研究室」を設置。設定するテーマに沿って、ユーザーから商品アイデアや
仕事術などを募集し、議論を重ね優秀なアイデアについて商品化や販促プラン
などを検討する。』


なかなか、面白そうな匂いがしませんか?

実は、私はこのSNS(ビジネススペース)の会員になっているので(ほぼ幽霊会員
ですが・・・)、この企画のコミュニティをのぞいてみました。

すると・・・、ちょっと気になることが。


コミュニティの「ご利用のルール」を記載したトピックを見てみると・・・

このコミュニティで新商品のアイディアが生まれた場合、そのアイディアに
係わる知的財産権を実施する権利は、 『ニフティ株式会社、コクヨ株式会社
および コクヨS&T株式会社に独占的に帰属することに合意するともに、自ら
成果に係る知的財産権を実施してはならないものとします。』


とあります。 (『』内は引用です)

これって、結構気持ちを萎えさせるものがありますね・・・。もちろん、知的財産権
の帰属を明確にしておくことは、後々のトラブルを防ぐために必要なことでは
あるのでしょうが・・・、

これでは、悪く言うなら。

 「みんなで出し合ったアイディアは、主催者が総取り」
 「主催者の新製品開発のためのネタ出しをさせられているだけ」

ということにもなりかねません。

特に、もし特許や実用新案になったときに、発明者の欄に自分の名前すら
入れてもらえないというのは、気分が萎えるものです。その点も含めて、
主催者は何か配慮をすべきではないでしょうか?


ちなみにこの企画、私は参加しません。この企画は自分自身の事業分野と
かぶってしまうので、知的財産権を握られてしまってはかないませんので・・・。
(自分の事業分野とかぶらない領域でなら、アイディア出しに参加してみたい
という気はありますけどね。)

どんな商品が生まれるか、あるいは生まれないか、見守ってみたいと思います。


■ 「アイディアを出す」ことに対してケチってはいけない

といいながら、私は「アイディアを出す」ことについては、できるだけ「出し惜しみ」
しないでいたいと考えています(自分の事業分野は別として)。

そもそも、人は、自分が思いついたアイディアのすべてを事業化することは
できません。ですから、自分の事業分野とは違う分野で相談されたことは、
惜しみなくアイディアを提供すべきだと考えています。

これは、もちろん自分のためです。

人の仕事に関連したことであれ、もっと突拍子もない思いつきであれ、
アイディアを出したり、深めたりすること自体は、自分のためになることです。

ですから、直接会って話をする場では、積極的にアイディアを出すように
心がけています。こういうと申し訳ないのですが・・・人の仕事に関連したネタ
で「頭の体操」をさせてもらっているようなものかもしれません。また、自分の
アイディアに対する人の反応を見るのも面白いですし。


「アイディアを出す・生む」ためのノウハウ・テクニックと言われるものはいろいろ
ありますが、一番大事なことは、経験・・・いや、「トレーニング」と言ったほうが
しっくりくるように思います。

いろいろな場面でアイディアを出そうと頭をひねったり、もう一歩深く考えて
みようとすることの積み重ねが、「アイディア体質」を生むと(私は)考えてます。


たとえば、自分の話で恐縮ですが・・・
私がどれだけのアイディアマンなのかは、自分ではわかりません。しかし、1つ
確実に言えることがあります。それは、今から十数年前の自分は、今よりも、
ずっと「アイディアが出ない」人間だったということです。

具体的には、前の仕事のなかで「あるものを利用した新規事業のアイディア」
を出すための会議が何度か開催されたことがありました。しかし、なかなか
たいしたアイディアが出てきませんでした。
(※ その「あるもの」が何かは、ここでは伏せさせてください)

自分自身も含めて、「大したアイディアが出せないものだなあ・・・」とがっかり
したのを覚えています。

理系の技術者は(よほど「研究」的な仕事をしている人は別として)、
「問題解決」のための能力が発達している割には、「新しいアイディアを出す」
ことを苦手としている人が多いように感じます。



そんな経験があったので、できるだけ「アイディアを出す」機会は大事にしよう
と思うようになったというわけです。

それから十数年、今、同じテーマを与えられたら(とシミュレートしてみたら)、
そのテーマに対して多くのアイディアを出せるようになっていることに気づき
ました。「事業化」に結びつくかどうかはともかくとして、「アイディアがまるで
出ない」という状況には陥りません。

これは、多方面の知識や経験が増えたことも関連しているとは思うのですが、
「アイディアを出す機会」を大事にしたことと無縁ではないと感じます。

というわけで、「アイディアを出す機会」は、これからも大事にしたいと
思っております。


■ 「アイディア」についての注意点

このブログをお読みの方のなかに、「発明家志望」の人がいるかどうか
はわかりません。しかし、もし自分のアイディアが「発明」になればうれしい、
とは誰でも思うのではないでしょうか。

そのために大事なことを1つ紹介しておきます。これは案外知らない人も
いると思いますので・・・。


何か発明をして、特許を出願する場合、その特許を構成するアイディアは、
「公知」のものであってはいけません。この「公知」とは、誰でも知ることが
できる状態のことです。

たとえば、一般に入手できる出版物などに掲載された情報は「公知」に
なってしまいます。そして、Web上の情報も(公開された日時が確実に
特定できるようだと)、「公知」と判断される可能性があります。

次が重要なところですが、それを公開したのが「自分自身」だったと
しても、一度公知にしてしまうと、その後、特許として認められなくなって
しまう可能性があるのです。


つまり・・・、自分が「発明者」として特許を取得したいという情報は、
むやみにWeb上に公開しないほうがいいということです。
(会員制のSNSはこれに該当しないと思います・・・おそらく。)


事業化したい、特許を取得したいという「発明」がある場合には、
気をつけてくださいね。もちろん、直接人に言ったり、メールで
やり取りする場合は、これには該当しません。




今日の記事作成時間は70分でした。

では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:56 │Comments(0)TrackBack(0)

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