メモの「捨て方」「捨てる基準」
こんにちは。水口です。
今日は、「メモ」の話です。
■ 「メモの保存・活用法」について
先月、「メモ」の話を少し書きました。
↓
メモの保存・活用法(2008年版?)
その記事にコメントを頂きました。
(『』内は引用です)
『いつも、メルマガを楽しみにしております。
御著書も購読しました。発見ある書籍で読み返したいと思います。
>「書いた時点での頭の整理」、次に、「再び見て思い出す・再評価
する」というところにも価値があります。そして、その時点でいらないものは捨てて
しまうことも多いです。
このことに最近気づいて、共感したのです。
捨てることで、より重要なポイントを深めることと、気づかなかった次のアイデアが
連鎖するので、アイデアの拡散と、収縮(捨てる)作業は、欠かせないなと。
今までは、書いてそのままでしたので、拡散と収縮を意識しております。
さて、捨てる際にポイントとしている点はなんでしょうか。』
京さん、ありがとうございます。
「拡散」と「収縮」というのは、アイディアを生み出す上で欠かせないプロセスですよね。
また、「捨てる際のポイント」というのは、重要なことを含んでいるように思います。
■ メモの捨て方: 捨てるかどうかの唯一の基準
何かの「アイディア」を思いついた、というのはうれしいものです。しかし、たとえば
それが「新規事業」「新製品」「新サービス」などの、大きな成果を生むとは限りません。
一説によると1000個のアイディアがあれば、そのなかでモノになるのは3つ程度だとか。
1000に3つなので「センミツ」と言われることもあります。
・・・せんだみつおの略ではありません。(←古いなあ・・・(笑) )
1000個に3個というと、0.3パーセントです。
この数字、たまたまだと思いますが、正規分布で(平均値±3σ)から外れる比率と
ほぼ同じなのが面白いです。 ±3σというのはCpk(工程能力指数)でいうと1.0に
相当し、品質管理で1つの基準となる値です。(←ちょっとマニアックでスミマセン・・)
0.3%というと、「アイディアって、そんなちょっとしか役に立たないのか・・・」と
がっかりする方もいるかもしれませんが、それはあくまでも「これはすごい」という
アイディアについての話です。
「自分の仕事や自分の行動を少し改善するアイディア」というレベルであれば、もっと高い
比率で役に立つものです。少なくとも10個に3個くらいはあるのではないでしょうか。
また、結果に結びつかなかったとしても、「アイディアを書き留める」こと自体が大事です。
「書き留める」ことで、次のアイディアが生まれてくることは少なくありませんし、「書く」こと
は、その場で(そして後でもう一度)、アイディアを自己評価することにつながります。
このプロセスも重要です。
ということを前提として・・・、「捨てる」話です。
メモを「捨てる」というのは、そのメモを再評価(自己評価)するプロセスとして
必要なものだと(私は)考えています。
それとは逆に、「捨てないで、全部取っておけばいいじゃないか?」と思う人もいると
思いますし、それも1つの考え方として「あり」だとは思います。
しかし、私はせっかく保存するのなら、ある程度、質を高めたものを保存しておきたい
と考えるほうです。そのほうが、ノイズ(不要な情報)が少なくなり、後で見返す作業が
効率的だからです。
では、「メモを捨てる」かどうかの基準ですが・・・、これはいろいろ考えられます。
「面白いかどうか」「役に立つかどうか」「発展性があるかどうか」 等々ありますが・・・、
一番大事なこと・・・というか、唯一の基準を持つとしたら、それは
自分の「行動」に結びつくかどうか
という基準で判断すべきだと思います。
たとえば・・・、
自分の仕事に関連して「あれをやってみよう」「こうしてみよう」という
アイディアがあれば、それは、
A−即行動に移す (すぐやる)
B−保存する (いつかやる)
C−捨てる (これはどう考えてもやらないなあ・・・)
のどれかになります。このなかで、
Aは、早く行動に移すこと。そして、「すぐやる」が、「(もう)やった」 になれば、
そのメモは捨ててしまって構いません(取っておいても構いませんが)。
Bは、保存する価値の高いものです。
Cの、「これは(どう考えても)やらないなあ・・・」というものについては、
捨ててしまっても構わないと考えます。※
この分類(と、先の「行動に結びつくかどうか」という視点)は、メモを捨てるかどうかの
判断に、多少なりとも役に立つと思います。
※ Cのようなアイディアは最初から書かないほうが効率的じゃないか、
と思う人もいるかもしれません。しかし、それは危険な考え方です。
「頭のなかで選別してから書けばいい」と考えてると、「アイディア体質」
から、どんどん遠ざかってしまいます(経験上、そう強く感じます)。
「思いついたことを書きとめる」のは、ちょっと道具類を工夫すれば、
ごくごく短時間でできることです。その手間を惜しむのは、本当の
「効率」志向ではありません(・・・と私は思います)。
■ この「行動」は広めに考えたほうがいい
上記のようなことを考えるためには、「書いたメモをもう一度見る」というプロセスが
大事になってきます。
この「もう一度見る」というプロセスを意識的に行うために、私はノートよりもメモ帳
(特に切り離せるもの)を使うようにしています。
「切り離したメモがたまってくる」→「整理しよう」 という、わかりやすいきっかけに
なるからです。 (マメな人なら、ノートでもいいと思いますが、書いたら書きっぱなし
になるようなら、メモ帳、または「自分メール」などのほうがいいと思います)
そして、選択の基準である、
自分の「行動」に結びつくかどうか
というポイントについてもう少しいうと・・・、ここでいう「行動」は、
あまり狭く考えないほうがいいと思います。
たとえば、「今の自分の仕事」「自分の事業」に直接結びつかないものであっても、
「いつかやってみたい」と思うことであれば、その情報(メモ)は残しておけばいいですし、
「誰かに教えてあげたい」「○○さんの仕事に役に立つかも」といったものも、残して
おくといいと思います。
「自分の行動を変える」というのが基準だと言いましたが、その「行動」は「現在の行動」に
限定しない(未来の行動も含める)ほうがいいですし、さらに、「人に教えてあげる」という
のも1つの行動だということです。
こういうメモは、結局、直接の役に立たないこともありますが、一種の「遊び」「余裕」の
ようなものとして、あってもいいと思っています。
私は過去の自分を振り返って思うのですが、会社勤めをしている人は、
自分の「思いつき」「アイディア」に対する貪欲さが足りないと思います。
(自分自身もそうだったと思います)
それは、「下手にアイディアを出すと、自分の仕事が増えてしまう」という
一種の防衛本能(?)かもしれません。しかし、それはとてももったいない
ことです。
これは私の勝手な持論ですが・・・、「目の前の問題を解決する」ことに
対して優秀な人は、ちょっとした「アイディア出し」の習慣を継続すること
によって、さらに広く活躍できる人材になるのではないかと考えています。
そういう意味で、私は、現在の日本の会社の中には、まだまだ「宝」が
埋もれていると思っています。
あなたも、ちょっとした「メモ」をバカにせず、続けてみませんか?
「アイディアを出す」「発想する」というのは、生産性を高めるためにも
非常に重要なことですし、私のなかで「時間管理」関係の次に大事な
テーマでもあります。
ビジネスパーソンが「アイディア」「発想」の習慣を持つために、何か
できることがあれば・・・とも思うのですが。
・・・ちょっと思いついたことがあるので、早速メモします(笑)
今日の記事作成時間は94分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55
│Comments(4)
│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
失礼します、こんにちは。
コメント返しで、ご返答いただけるものと思っていましたが、記事として取り上げていただき光栄です。
返答は、じっくりと読みまして、また書かせていただきます。
取り急ぎ、お礼まで。
コメント返しで、ご返答いただけるものと思っていましたが、記事として取り上げていただき光栄です。
返答は、じっくりと読みまして、また書かせていただきます。
取り急ぎ、お礼まで。
Posted by 京
at 2008年05月05日 20:51
水口です。
京さん、こんにちは。
「メモ」や「アイディア」系の話は「実践することが大事」という意味では
とてもシンプルな話ですが、具体的な方法については奥が深い部分もあります。
・・・というわけで、実は、この記事でもまだ言い足りないことが
あるような気もしています。
ご質問やお考えなどございましたら、またお聞かせください。
よろしくお願い致します。
京さん、こんにちは。
「メモ」や「アイディア」系の話は「実践することが大事」という意味では
とてもシンプルな話ですが、具体的な方法については奥が深い部分もあります。
・・・というわけで、実は、この記事でもまだ言い足りないことが
あるような気もしています。
ご質問やお考えなどございましたら、またお聞かせください。
よろしくお願い致します。
Posted by 水口和彦
at 2008年05月06日 08:00
記事を拝見しました。
ずばり行動に繋がるかどうか。と、水口先生が端的に述べられており合点がいきました。
私の基準を、包括している視点が嬉しかったです。
メモの道具も、なにを使っていらっしゃるか気になっていましたが、
>私はノートよりもメモ帳
(特に切り離せるもの)を使うようにしています。
とあり、この点も同意見でした。しばらくこちらで行こうと思います。
メモを持ち歩くようになって、一番かわったのはどこでも、考えや整理の書斎になりうる。という点です。
その場その場で書き留めたり、整理できたりと少し余裕ができました。
いずれは、メモ書きが進化してプライベートや仕事上での判断時間が短くなることを目指したいと思います。
そこまでの方法論が複雑でなくあればいいのですが、私でも試行錯誤してみようと思います。
ずばり行動に繋がるかどうか。と、水口先生が端的に述べられており合点がいきました。
私の基準を、包括している視点が嬉しかったです。
メモの道具も、なにを使っていらっしゃるか気になっていましたが、
>私はノートよりもメモ帳
(特に切り離せるもの)を使うようにしています。
とあり、この点も同意見でした。しばらくこちらで行こうと思います。
メモを持ち歩くようになって、一番かわったのはどこでも、考えや整理の書斎になりうる。という点です。
その場その場で書き留めたり、整理できたりと少し余裕ができました。
いずれは、メモ書きが進化してプライベートや仕事上での判断時間が短くなることを目指したいと思います。
そこまでの方法論が複雑でなくあればいいのですが、私でも試行錯誤してみようと思います。
Posted by 京
at 2008年05月07日 00:43
水口です。
京さん、こんばんは。
ありがとうございます。
『メモを持ち歩くようになって、一番かわったのはどこでも、考えや整理の書斎になりうる。と
いう点です。その場その場で書き留めたり、整理できたりと少し余裕ができました。』
とのお言葉、これはまさに私も感じていることです。
たとえば、移動中や外出先で時間が空いたときに、メモで考えをまとめる場合と、
メールを見たり打ったりする場合では、その時間の充実度が違うように実感します。
(もちろん、メールも必要なものですから使うのですが)
メモの仕方、使い方は、私もまだ試行錯誤しているところもあります。
(これって一生試行錯誤するのかもしれませんが・・(笑))
また、メモの話も書いていきますね。
京さん、こんばんは。
ありがとうございます。
『メモを持ち歩くようになって、一番かわったのはどこでも、考えや整理の書斎になりうる。と
いう点です。その場その場で書き留めたり、整理できたりと少し余裕ができました。』
とのお言葉、これはまさに私も感じていることです。
たとえば、移動中や外出先で時間が空いたときに、メモで考えをまとめる場合と、
メールを見たり打ったりする場合では、その時間の充実度が違うように実感します。
(もちろん、メールも必要なものですから使うのですが)
メモの仕方、使い方は、私もまだ試行錯誤しているところもあります。
(これって一生試行錯誤するのかもしれませんが・・(笑))
また、メモの話も書いていきますね。
Posted by 水口和彦
at 2008年05月10日 21:27
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