2008年05月05日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

企業が「ワークライフバランス」を実現させるために必要な要素


こんにちは。水口です。

今日は「ワーク・ライフ・バランス」関係の話です。


■ 「経営効率化によるワークライフバランスの実現」という示唆

こんな記事がありました。

【人】資生堂初の女性副社長に就任 岩田喜美枝さん(産経新聞)
- goo ニュース


4月から資生堂の副社長に就任された、岩田喜美枝さんのインタビューです。
『』内は引用です)
 
『 5年前に入社した資生堂は、社員に占める女性比率が7割にのぼる。「女性が
 そこそこ活躍できる程度で満足していては、あまりにももったいない」と環境整備
 に取り組んできた。』


とあります。頼もしいですね。

そして、ワークライフバランスについて、以下のように述べられています。
『』内は引用です)
 
『 「仕事と家庭の両立」の旗振り役のように言われるが、「女性の人権や社会福祉
のためにやっているわけではない。経営においてメリットがあるからやっている」と
言い切る。

無駄な業務や赤字事業を削り、時間当たりの生産性を高めることは、経営の
効率化にほかならない。仕事を離れた生活の中にある情報や価値観が仕事に
新たな風を吹き込む。「なぜすべての経営者がすぐに取り組まないのだろうと
不思議なくらいですね」 』
 (上記サイトより引用、改行のみ追加)


明快ですね。

「ワークライフバランス」=「少子化対策」のような論調が多い中で、
こうばっさり言い切る人がいるのはうれしいことです。

 
『 無駄な業務や赤字事業を削り、時間当たりの生産性を高めることは、
経営の効率化にほかならない。』


というところは、私もその通りだと思います。

ただ、少しややこしいのは、この話は「経営の効率化」と「ワークライフバランス
施策」の両方を同時にやることを前提にされていることです。つまり、「ワーク
ライフバランス施策」だけを導入すればいいという話ではないということです。
(当たり前の話ですが)


というように、「ワークライフバランス」と一口に言っても、受け取る人によって
解釈がずいぶん違うのではないか、という心配があります。


もちろん、理想は

・ トップダウンとして(経営者側から)
  「長時間労働見直し」と「無駄な事業や業務を削る」という意思表示
  「柔軟な働き方ができる制度」を作ること

・ ボトムアップとして(各社員から)
  「労働時間短縮」に取り組むこと・ 上記制度を活用すること
  業務の効率化を推進すること

の両方が同時に動くことです。しかし、現在一般に認知されている
「ワークライフバランス」のイメージは、そうはなっていないように思えます。


■ 「ワークライフバランス」とは?

最近、ときどきニュースなどで取り上げられる「ワークライフバランス」の
実践例は、「(働き方の)制度の見直しをしました」という話がほとんどの
ように思えます。

しかし、それだけでは不足ではないでしょうか。
具体的には、

1. 「労働時間を削減する」「柔軟な働き方を可能にする」というトップの意志

2. そのための制度が確立されていること

3. さらに、(何らかの形で)人事評価にもそのトップの意志が反映されていること
  (つまり、管理職全体に行き渡っていること)

4. 会社全体としても「ムダな事業」「ムダな業務」を削減するという意志を
  持ち、実行すること

5. 個人も「労働時間短縮」に取り組むこと

6. それだけでなく、個人は自己管理(時間管理含む)のレベルを上げて、
  業務を効率化すること(「ムダな業務」の削減も含む)

といった要素が必要だと思います。
(番号は都合上付けただけで、項目の重要性や実行順序とは関係ありません)

※ もちろん、増えたプライベート時間のなかで、勉強やスキルアップなどに
   取り組む社員が増えるのも理想ですが、それは個人的な話でもあるので、
   「必須」とは考えないことにしておきます。
   (間接的には、必ず影響があるものなのですが)


そして、最近話題になるのは、上記の「2」です。

しかし、上記の項目のなかでは、「1」「3」「4」などは、かなりハードルが
高いですものですし、「6」についても個人差が激しいものです。

・・・なかなか、一筋縄ではいかないものです。


私の現在の仕事は、主に「5」と「6」のお手伝い(社員研修)と、
「1」や「3」の啓発活動(管理者向け講演) といった感じです。
(後者のご要望も結構多いんです)

それらは単独でもそれなりの効果はありますが、もっと高い効果を上げるため
には、他の項目にも、企業として本気で取り組むかどうかにかかっています。

うまくいけば、「会社が生まれ変わる」くらいのインパクトがあるはずですが、
なかなか簡単な道ではありません。

そこにチャレンジする企業が、これからどれだけ出てくるでしょうか・・・。


私も他人事ではなく、そういう企業が増えるように、直接・間接的に
お手伝いするよう、がんばらないといけないわけなんです。



今日の記事作成時間は37分でした。

では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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