「時間」と「成果」は比例しない・・・はずなのに
こんにちは。水口です。
「時間」と「成果」は比例するとは限らない
というのは、「時間の使い方」を高めるための重要な概念の1つです。
今日はそれに関連した話です。
■ 「5分ルール」って何?
こんなニュースがありました。
中日新聞:診察「5分ルール」に反発 大幅減収に、と医師ら
:社会(CHUNICHI Web)
このタイトルを見ると、「5分ルールって何だろ?」 って思いますよね。
私は、「5分前には集合場所に集まりなさい」という「5分前ルール」のことかと
思ってしまいましたが、違いました・・・(汗)
(『』内は引用です)
『 4月から実施された診療報酬改定で、再診の際に医師が診察や説明に
5分以上かけないと報酬の一部が支払われない「5分ルール」について、
医師らが反発。厚生労働省は「丁寧に診てもらうため」と説明するが、医師
からは「診療内容を時間で評価するなんて」「医師への報酬が減る」との声
が聞かれる。』
『 厚労省によると、5分要件は「患者が診察室に入って出るまでの時間」。
そのまま適用すると診察できる患者数は1時間当たり最大で12人までしか
算定できない計算になる。
こうした状況について、横浜市のある小児科医は「診療の質は時間で
はかれない。ばかにされている気分で、やる気を失ってしまう」と憤る。』
「5分ルール」というのは、こういう意味だったんですね。
診察や説明に、5分以上かける場合と、かけない場合で、報酬が異なると
いうことだそうです。
※ これは何にでも適用されるというわけではなく、リハビリや処置等がない、
再診時の話だそうです。経過を見るために診察して、薬を出す、といった
内容の場合に適用されるということなのでしょう。
(正確な情報を知りたい方は「5分ルール」で、検索してみてください)
この「5分ルール」、私は知らなかったのですが、少し検索してみると、
いろいろな情報が上がってきます。
3月の別の記事には、こんな実例が載っていました。
『 長崎市で内科医院を開業する本田孝也医師は、ある日の診察時間を
計ってみた。午前中の患者29人中、5分以上は2人で、平均は2分29秒
だった。「長ければいいわけじゃない。必要なやりとりを、手を抜かずに早く
終えるのも熟練した技術だ」と本田医師。』
↓こちらの記事からの引用です。
4月から診療報酬改定、再診料「5分ルール」 : ニュース : 医療と介護
: YOMIURI ONLINE(読売新聞)
なるほど、この言い分はわかります。
手抜きした結果、短時間になるのなら困りますが、手を抜かず、効率よくやる、と
いう選択肢も考えられる以上、変なところで規制しないほうがいいのではないで
しょうか。
たとえば、普通の会社で、「短時間で報告書が書けるようになった」と喜んでいる
ビジネスパーソンに対し、「短時間で書くのはけしからん」と言うようなものです。
(あるいは、短時間でやった仕事なら評価を下げる、と言うようなもの)
これでは、「質を落とさずに効率を上げよう」という努力をする気にはならない
かもしれません。
「いや、患者第一だから」という考えもあるかもしれませんが・・・、そもそも、
患者の立場である、自分の感覚では、そんなに長くは必要ないという場合も
あるでしょう。
外科でも内科でも、通院しながら良くなっていく過程では、それほど説明を
聞くことがたくさんあるとも思えません。場合によっては、「あと○日くらいで
完治しますよ」ということがわかるだけで構わない場合もあるはずです。
その判断は、医師の裁量に任せてほしい、というのが医師の言い分なの
でしょう。私はそちらの考え方を支持したいと思います。
でなければ、他の患者を待たせないように効率よく診察をこなす医師は
報酬が減るということになりますし、報酬が減るのが嫌なら、必要がない
場合にも5分以上かけなさい、ということになってしまいます。
(もちろん、必要な場合には5分以上かけるというのが前提ですが)
■ 「時間」と「成果」の関係
「時間」と「成果」は比例するとは限らない
というのは、どんな仕事にも共通する原則だと思います。しかし、この原則は
医師以外の世界でも、変なジレンマを生むことがあります。
たとえば、
・ 同じ時間内にできるだけ多くの成果、高い成果を上げたい、あるいは、
同じ成果ならより短時間で終わらせたい、と思う人
・ とにかく時間内は会社にいれば、給料がもらえると思っている人
この2人が、同じ給料だったりすると、納得できないですよね。
しかし、そういうことは、あり得ない話ではありません。
だからといって、後者のようになりたくもないですし。
(このブログの読者のなかには、後者のような人はいないと
思います。そういう人はこのブログ読みませんから・・・。)
「時間の切り売り」感覚で仕事をするのではなく、成果に着目する。
いまさら言うまでもないことかもしれませんが、「時間の使い方」を
改善するためには重要なことですね。
今日の記事作成時間は33分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55
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