「アウトプット力」を高める、2つの「メモ」
こんにちは。水口です。
今日は「書く」 「アウトプット力を高める」ことについての話です。
■ 「アウトプット力」が求められる時代?
私は、今でこそこんなふうにブログを書いたり、本を書いたりして
いますが、以前は「書く」ことは、得意ではありませんでした。
いや、得意ではないどころか、むしろ苦手な方でした。
小学校や中学校の頃の「読書感想文」なんて、
どれだけ嫌だったことか・・・って、話が古いですね(笑)
(嫌だったのは本当です)
また、大学時代や、就職してからも、「文章」を書くのは苦手な
ほうでした。「論文」や「報告書」的なものはともかく、それ以外の
文章を書くのは、苦手でした。
そんな私が、色々なところで文章を書くようになったのは、もともとは
「書く必要があったから」始めたというのが、正直なところです。
独立して仕事をしていこうとする場合、「書く」ことは、とても重要ですし、
自分の考え方を人に伝えるためには「書く」ことが大きな役に立ちます。
しかし・・・、「書く」ことが必要なのは、独立している人に限りません。
現在は、色々な場面で「書く」機会が増えているのではないでしょうか。
たとえば、企業の情報発信量ひとつとっても、昔とは大きく変わっています。
企業の大小を問わず、メールマガジンやブログ等、情報を発信する量は
大きく増えています。ですから、いつ自分が「情報発信役」にならないとも
限りません。
また、個人としても、「書くこと」や情報発信することには大きなメリットが
あるのは、実感している人も多いのではないでしょうか。
自分の能力を高めたり、何か新しい仕事につなげたりといった場合も
あるでしょうし、純粋に趣味でやっていることでも、情報発信できるほうが、
より充実してやれるものです。
つまり、現在は個人個人の「アウトプット力」の有用性が非常に高い時代に
なってきているということです。
これは、すでに肌身に感じている人も多いでしょうし、実際に、何か
アウトプットすること(ブログなど)を始めている人もおられると思います。
■ アウトプット力を高めるためには?
私は、ご存知の通り(?)、このブログを書いたり、他にメールマガジンを
発行したりしています。
※ ちなみに、メールマガジンのほうはブログとは別の内容で
毎週発行しています。(↓こちらです)
カンタン!効果的な!時間管理術メールマガジン
そんなふうにしていると、「そうやってアウトプットしていく秘訣は?」という
ご質問を頂くこともあります。
なにごともそうですが、「本当の秘訣」というのは、本人自身が自覚していない
ことも多いものです。
そこがいわゆる「ノウハウ」や「スキル」の難しいところであり、「名選手が名コーチに
なるとは限らない」理由でもあります。
(時間管理でもそういう例はあります・・・というか、割と多いです)
私の場合、「時間管理」については、いろいろな角度から分析・比較してきたので、
「ツボ」「ポイント」は外していないという自負がありますが、「書くこと」については、
なにが「秘訣」なのか、自分でもよく分かっていない部分があるかもしれません。
ですから、「アウトプット力を高める秘訣はこれです」なんて、簡単には言い切れ
ないのですが、間違いなく言えることが1つあります。
それは・・・
アウトプット力を高めるには、書く機会を多く持つこと
(= 数をこなすこと)
ただし、なんでも書けばいいというわけではなく・・・
「知らない人に読んでもらう」ことを前提とした文章を書くこと
ということです。
■ 書けばいいってもんじゃない?
文章は、数をこなすほど書きやすくなってきますし、書く能力も高まると思います。
しかし、何でも書けばいいというわけではないと思います。
たとえば、ブログひとつ書くにしても、人に読んでもらうために、わかりやすい文章を
書こうと心がけているのと、そうでないのでは、数ヶ月・数年後には大きな差になる
ように思います。
ブログの場合は、書籍ほどはきっちり書かなくても構わないとは思いますし、
私自身もそういうつもりで書いています。
(逆に、ブログには書籍にしにくい話を書けるというメリットもあります。)
しかし、ブログなどの文章には、「あまりにも・・・」な文章も見かけます。
たとえば、
・ 話の流れがグチャグチャで、とにかく読みにくい
・ 書き出しと終わりで、話の趣旨が正反対になっている
・ あまりにも、論理的に矛盾している
等々・・・。皆さんもそんな文章を見たことがあると思います。
文章が上手になるには、「数をこなすのも大事」だけど、「数だけこなせばいいと
いうものではない」と思います。
■ 読みやすい文章は「メモ」から
私の文章が「上手」と言えるものかどうかはわかりませんが、このブログなどを
読んだ方からは「読みやすい」と言っていただくことも多いです。
※ 「名文」を書ければそれに越したことはないのですが、そこまでいくのは
一筋縄ではいきません(私もまだまだです)。まずは 「人に伝わる」ことを
目的にするのがいいのではないでしょうか。
では、(そういう意味での)ちゃんとした文章を書くには、どうしたらいいのか?
ということになると、私は「メモを書く」ことが重要だと考えています。
私の場合、先にメモ書きして、書きたいことを整理しておいたほうが、明らかに
読みやすい文章になります。特に最初の頃は、メモ書きなしで書くと、気づいた
ときにはグダグダの文章になってしまっていたこともありました。
文章を書くためには、事前にメモを「書く」
そして、内容や話の流れを整理しておく
ということが、読みやすい文章を書くために重要だと思います。
これは、アイディアなどをメモする場合の「メモ」とは、役割がまったく違います。
「考えるためのメモ」です。
■ アウトプットのために、2つの「メモ」を使いこなす
アウトプット力を高めるためには、「考えるためのメモ」が重要です。
そして、ブログなどのアウトプットを続けていくためには、思いついたことを
忘れないように「記録する」メモも重要です。
アウトプット力を高めるためには、「記録や収集」のためのメモと
「考える」ためのメモの両方を使いこなすことが重要
と私は考えています。
いわゆる「メモ術」的な話によく出てくるのは、前者の「記録や収集」のための
メモが多いですし、「メモ」というと、それを思い浮かべる人が多いと思います。
そのメモも重要ですが、それと同じくらいに「考える」ためのメモも重要です。
しかし、一般に「メモ」というと「記録するためのもの」という認識がありますし、
「考えるためのメモ」を活用している人は、ごく少ないです(私も昔そうでした)。
これは、とてももったいないことですし、効率も悪いですから、私は
「考えるためのメモ」を、もっと広く知ってもらいたいと考えています。
「考えるためのメモ」といっても、何を書いたらいいのか・・・と悩む人も
いるかもしれませんが、とにかく、目の前に紙を置いて、ペンを持って
考えるようにしてみてください。それが次第に大きな差になっていくと
思いますよ。
ちなみに・・・、私がメモを活用するようになったのは、最初は「アウトプット」の
ためではありませんでした。
前職で突発の仕事が多く、忙しかった時期の話です。「メモ」を書きながら
仕事をするのと、書かずに仕事をするのでは、仕事の効率が大きく違うことに
気づいたのがきっかけでした。
メモは仕事の効率を上げるためにも、非常に役に立つものなんです。
それ以来、「メモ」、特に「考えるためのメモ」に、こだわるようになりました。
この話は、6/20の夜にそれに関連した講座(東京)を行いますので、
ご興味のある方は、ご参加ください。
(↓こちらです)
時間管理講座上級編ー3(F講座)
「時間効率を上げる」という話のなかで、メモの活用法の話をします。
(昨年も「メモ術」のセミナーを行ったのですが、なかなか好評でしたよ)
今日の記事作成時間は95分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:58│Comments(0)│TrackBack(0)
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.
※ スパムコメントがあまりに多いため「http://」は使用不可の設定にしています。
URLをご紹介頂く場合は「http://」を省くか全角文字を使用して頂けますと
幸いです。
(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)