「アウトプット力」のための、もう1つのメモ
こんにちは。水口です。
昨日は『「アウトプット力」を高める、2つの「メモ」』と題して、
二種類のメモ(記録や収集のメモと、考えるためのメモ)の話を
紹介しました。
「メモ」的なものはなかなか奥が深く、「アウトプット」以外の領域でも
(たとえば、純粋に「仕事の効率を高める」ためにも)役に立ちますが、
今日は「アウトプット」に関連したメモの話の続きです。
■ 「アウトプット力」のための、もう1つのメモ
昨日は、「アウトプット」のためのメモとしての「記録や収集メモ」に
ついて、そのやり方を紹介していませんでしたので、今日はその話です。
情報や思いついたアイディアを記録するために、私は「ロディア」という
メモ帳を使用しています。
前にも紹介しましたが、↓こういうのです。
閉じたところと
開いたところです。
帆布という布素材と皮革
でできたものです。
(全体が皮革のものよりも、
柔らかい感じになります)
(↓紹介した記事はこちら)
メモにこだわる (その2)
外出時に使うメモ用として、いろいろ試してきましたが、
いわゆる「メモ帳」としては、これがベストだと考えています。
※ メモ帳以外には、A4サイズの方眼のレポートパッド(またはノート)
を使うこともあります(A5サイズも使います)。それらは、「座って
書く」メモという感じです。立っているときや電車のなかなどで書く
場合には、上のロディアを使います。
■ メモ用のノートや手帳の2つの流派?
ノートやメモ帳を使って(アイディアなどの)メモを取るやり方には、
2つの流派があります。
1つは、私もやっているメモ帳を使うやり方。
もう1つは、ノートや手帳を使うやり方です。
後者の例として、スケジュール用の手帳とは別に、アイディア用の手帳
として、「モレスキン(またはモールスキンとも呼びます)」という手帳を使う
人もいます。(実は私もやっていたことがあるのですが、後述の理由が
あって、いまはやっていません)
この2つのやり方、何が違うかというと、
メモ帳は書いたものをちぎったりするのに対して、ノート(や手帳)の
場合、書いたものはそのまま(時系列に書き込まれた状態のまま)、
保管されるというところが違います。
この2つのやり方、それぞれにメリット・デメリットがあります。
■ 「ノート・手帳」のメリット
「ノート・手帳派」の方が重視しているメリットは、
書いたものが一元化されて保管されるというメリットです。
たとえば、ちょっと昔のメモを見てみよう・・・と思ったときに、
ザーッと眺めていくことなどが、簡単にできます。
あるいは、ある期間にどんなことを思いついたり、記録したり
したのかということを、振り返って見ることもできます。
たとえば、この1ヶ月間で、これだけのアイディアが出たぞ・・・
なんて自己満足にふけることもできます。これはこれで達成感
を感じられるのでいいことだと思います。
(私はあまりそういう趣味はないのですが、それはそれとして。)
ただ、私は「ノート・手帳」方式は、あまりしっくりきませんでしたので、
その理由がなぜか・・・と自己分析してみました。
その理由は・・・、ノート・手帳の場合には、どうもメモを取るときに
「かしこまって」しまうように感じます。
それは、「後に残る」ということもそうですし、あまりムダにページを
使いたくない、と無意識に考えてしまう影響もあると思います。
個人差はあるかもしれませんが、ノート・手帳の場合、あまり
自由奔放に書くことができないという傾向があると思います。
※ 同じ手帳でも、バインダー(システム手帳)タイプだと、なんとなく
自由に使えるイメージになってくるのが不思議なところです。
アイディアなどのメモを書くときには、後に残すかどうかは置いて
おいて、とにかく思いついたことを書くのが大事です。
そのために理想の用紙は「チラシの裏」ではないかと思ったりも
するのですが・・・(笑) いや、真面目な話として、私が一番自由に
「思いつき」を書ける(紙の上でアイディアを遊ばせる)ことができると
感じるのは、A4のコピー用紙の「裏紙」です。
それと逆に、最初から綴じてある手帳やノートは、
なかなか(気持ち的に)使いにくいところがあります。
(ある特定テーマにそったノートなどは別ですが)
■ 「メモ帳」のメリット
メモ帳、特にロディアのように切り離せるメモ帳のメリットは、
「気軽に書ける」というところにあるのではないでしょうか。
「ロディア」は、一般的なノートや手帳と比べて、値段の面で
割高感はありますが・・・、
(1冊200円弱くらいです)
そういう問題ではなく、「後に残るものだから」という意識を
持たなくて済むというところで、「気軽に書ける」わけです。
アイディアなどのメモの場合、「これは大したことじゃないから、
書かなくてもいい」と、その場で判断しないほうがいいと、
私は考えています。つまらなそうなものでも、書いておくことが
重要です。
そういうメモには、実際つまらないものも多いのですが、(笑)
なかには、そのメモを見返したことによって、アイディアが
ふくらんでくることも(たまに)あるものです。ですから、その機会
を無くしてしまうことは、もったいないと思います。
その場では、「とにかく書く」
あとでもう一度見直すことで、
そのアイディアの有用性を判断する
というのが大事だと思います。
そして、もう1つのメリットは、書き終わったものを「切り離す」こと
によって、常に「1枚目は白紙」の状態を作れるということです。
私がロディアタイプのメモ帳にする前は、思いついたアイディアを書きとめ
ようとメモ帳の白紙ページを探した瞬間に、前に書いたアイディアが目に
入り、(それについて考えてしまって)思いついたアイディアが、どこかへ
消えてしまうということが、ときどきありました。
(これはメチャメチャくやしいです・・・)
切り離し式のメモ帳なら、そうならないので助かります。
※ 上のロディア用のカバーを使っているのは、その切り離した
メモを無くさないよう、はさんでおくためでもあります。
■ 切り離しメモの処理フロー
そうやって、切り離したメモは、あとでまとめて処理します。
1ー 切り離したメモを見直す、
↓
2− 見直してみて、「これはいらない」と判断したものは、
そのまま捨てます。
↓
3− 見直した時点で、すでに実行してしまったものも
あるので、そういうメモもそのまま捨てます。
↓
4− メモが「タスク」として実行するものの場合、
手帳(時間管理用の)に書きます(その後でメモは捨てます)
↓
5− ストックしておきたい(いつか使いたい)情報やアイディアは、
保管します。
(保管にはパソコンを使うことが多いですが、関連する
クリアフォルダにそのまま放り込んでしまう場合もあります)
こういう処理をするためには、切り離したメモはとても便利です。
最終的に、切り離したメモが無くなればOK。無くなるまではまだ
「作業中」の状態。ということがとても分かりやすくなります。
※ このフローで「捨てる」ことになるメモは、結構多いのですが、
だからといって、そのメモが「無駄な労力」だとは限りません。
書く前に、情報を選別するのと、後で見直して情報を選別
するのでは、結果は違うんです。
■ メモの処理フローで重要なこと
さて、この(紙の)メモの処理フローで、1つ大事なことがあったのに
最近気づきました。
(習慣になってしまっていたので、あまり意識していませんでした)
この処理を始める前に、
・ メモ帳をカバンから出す
(外出用メモなので、カバンのなかが定位置なんです)
・ メモ帳(のカバー)から、切り離し済みのメモを取り出す
という手順があるのですが、このときに、切り離したメモだけを
持ち出して、メモ帳はカバンの中にすぐに戻してしまうことが
ポイントでした。
これをやらないと、メモ帳を出しっぱなしでカバンの中に戻すのを
忘れてしまったりすることがあります。そういう「うっかり」が
無くなるので、これはおすすめの方法ですよ。
「そんな「うっかり」なんて絶対ない」という、マメな人は別として、
そうでない人にとっては、意外に大事なポイントだと思いますよ。
・ 切り離し式のメモ(ロディアなど)を使う
・ メモにはカバーをつける(切り離し後のメモをはさんでおくため)
・ 切り離したメモだけを持ち出して、メモ本体は常にカバンの中に
入れておく
というポイントを、実践してみてはいかがでしょうか。
「メモを活用して効率を上げる」ということについては、
来週の講座でも紹介します! ご興味のある方は、ご参加ください。
(↓こちらです)
時間管理講座上級編ー3(F講座)
今日の記事作成時間は65分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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