2008年06月16日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

プリンター・コピーの「裏紙」は使うべきか?


こんにちは。水口です。
今日は「プリンターの裏紙」の話です。


■ プリンターの裏紙使用の是非は?

こんな記事がありました。

プリンターの裏紙使用 トクなのか損なのか
(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース


『』内は引用です)
 
 IT化して大量の情報を扱うようになり、かえって使用する紙の量が増えた
会社は少なくない。このため、節減対策としてプリンターに裏紙を使用する
ところも多い。ところが紙詰まりや故障が頻発するケースも出ている。裏紙
は使うべきなのか。


裏紙を使うべきか? という話は、気になる方も
いるのではないでしょうか。

上記の記事では、
 
 裏紙のプリンター使用に関しては賛否がわかれる。賛成派は、環境への
配慮やコストの削減につながるといった点を挙げる。一方、反対は、裏紙の
使用がプリンターの故障につながるという理由からだ。


とあります。

同記事のコメント欄でも、いろいろ意見が交換されています。
賛成派・反対派それぞれに言い分があるでしょうが・・・、
これは、 「コスト」と「エコ」を切り分けて考えれば、答はすぐに
出ると思うのですが・・・。


■ 裏紙の「コスト削減効果」は薄い という話

プリントアウトやコピーに裏紙(ミスした用紙や不要になった用紙の
裏面の再利用)を使用することは、コスト削減の効果は思ったほど
はないものです。

なぜなら・・・1枚プリントやコピーするのにかかるコストのうち、
「紙」が占める部分は少ないからです。

多くの方は、自分で購入しているわけではないので、ここを勘違いして
いることが多いと思います。


A4の用紙の場合、1枚当たりの紙の費用が1円を切るものも
少なくありません。

※ 安い用紙には、品質の面であまり良くないものもありますが、
  探せば1枚1円以下で品質の良いものも見つかります。

  たとえば、電気屋さんなどでも売っている用紙のなかでは、
  「マルチレシーバー」という商品名の用紙は品質が良いです。
  (調べてみたら、シャープが販売しているようです)
  500枚で400円前後で販売されていることが多いです。
  もし入手できるようでしたら、一度お試しください。
  (もちろん、他にもいい用紙はあります)


コピー・プリントにかかる費用は、直接トナーやドラムを購入する場合と
「カウンター」式の場合(1枚いくらで支払う)では、少し違ってきますが、
1枚数円(4〜6円くらい?)です。

つまり、1枚プリントするのにかかる費用のうち、「紙」のコストは、
2割前後ということです。印刷そのものにかかる費用は、裏紙でも
新しい紙でも変わりませんから、こういうことになるんです。


もちろん、裏紙を使ったほうが多少は費用削減できますが、
「裏紙だから安上がり」だと思って、プリント枚数が増えてしまうよう
だと、かえって費用が高くつくこともあるかもしれません。

また、裏紙を整理したりする手間を考えると、「コスト」という面で
割に合わないことである、という結論は簡単に導き出せます。


■ だからといって・・・裏紙に意味がないわけではない

とはいえ、裏紙を使うことに意味がない、とは私は思いません。

「紙」は一種の「資源」そのものと言ってもいいものですから、
ムダにしていいわけがありません。

できてしまった裏紙をムダにしない、という意識は必要なもの
だと思います(私はよくメモ用に使います)。


というわけで、結論は・・・

・自社の「コスト」だけを考えれば、裏紙使用にはあまり意味がない

・紙を「資源」と考えれば、裏紙をムダにすべきではない

ということで、この両面を考えて、それぞれが判断すればいいと
いうことではないでしょうか。


■ プリント枚数を減らすワザ

紙をムダにしないためには、最初から両面使用するのも効果があります。
(これは「紙」を削減する効果があります(プリント費用はそのままですが))

ただ、実際のところ、それ以上に効果的なのは、1人1人がプリントする
枚数そのものを少なくするように、心がけることだと思います。


たとえば、「自分用に」資料をチェックしたり、持ち歩いたりする場合には、
縮小して印刷するのは、とても効果的です。

機種によって違いますが、2枚分の情報を縮小して1枚にしてプリントする
機能は、現在は多くのプリンターについています(「4枚を1枚に」も、できたり
します)。

これは、プリント費用そのものも削減できますから、「両面コピー」以上に
効果があります。

私は、この機能を「資料がコンパクトになる」ということが気に入って
以前から使っています。普通の「紙から紙への」コピーでも、この機能が
使える機種を初めて使ったときには、ちょっと感動しました・・・(笑)

この機能、メーカーによって違うかもしれませんが、「Nアップ(nアップ?)」と
いう名称で呼ばれていることが多いように思います。

紙から紙へのコピーでも使える場合があります。
(コピー機のメニューに「Nアップ」とあれば、おそらくできると思います)。


現在は、私は別の意味でもこの機能を活用しています。

A4縦の資料をプリントアウトする場合に、「2枚を1枚に」してプリント
すると、「A4横」に2枚分の資料が入ります。これを2つ折りにすると
A5サイズになって、持ち運びしやすいというわけです。
(私はA5サイズの手帳を使っているので、特に助かります。)


■ 一番効果的な対策は・・・?

と、いろいろ書きましたが、一番効果的なのはもしかしたら、

「社内資料はできるだけ1枚にまとめる」

という、社内の意識かもしれませんね。

「短くまとめるほうがえらい」という意識が社内に根付くと、
自然とプリント枚数は減るのではないでしょうか。

どうしても、枚数が多いほうが「立派に」「がんばったように」
見えてしまうものですから、この意識を(社内全体で)逆転させる
のは、時間がかかるとは思いますが・・・大事なことだと思います。



今日の記事作成時間は40分でした。

では、また明日!




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Posted by 水口和彦 at 23:56│Comments(0)TrackBack(0)

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