2008年06月17日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「時給視点」と「資源視点」: 時間についての2つの見方


こんにちは。水口です。
今日は「コスト」意識の話と、それに関連して
「時間についての2つの視点」の話です。


■ 「コスト」意識の話

昨日、「コピーの裏紙」の話をしました。

コピーの裏紙(片面印刷済みの不要な紙)を使うべきかどうか?
は、「コスト」と「資源」の両面から考えるべきだという話でした。

この話は、実は私も、以前はあまり深く考えていませんでした。
会社勤めをしている頃は1枚当たりの印刷コストについて
そこまで意識していなかったんです。

知っているのは、コンビニなどでコピー機を使うと、1枚10円だということ
くらい。ですから、会社でプリンターを使う際にかかる費用は、それよりは
少し安いくらいだろう・・・という程度しか考えてませんでした。

これは私だけでなく、会社勤めの方は似たような感覚では
ないでしょうか(自分で発注したり決済したりする方は別として)。


これが、独立して、「何にいくらかかるか」ということを実感するように
なると、意識が変わってきました。

たとえば、プリンターの印刷費用については、紙代とそれ以外の印刷代
(カウンター料金・またはトナーなどの消耗品代)を別で見ると、そのなかで
紙代は、思ったほど高くないことに気づきます。

ですから、昨日書いたように、「裏紙だから」といって、それほど費用削減
できているわけではありません。(ざっくりいうと・・・新品の2割引くらいです)

それを知らずに「裏紙だからいいか」と、印刷枚数が増えてしまうなら、
かえって費用がかさんでしまうことになりかねません。


■ 「時給」として見た「時間」の価値

また、裏紙を整理したりするために手間がかかるならば、それは
「時給」的に考えれば割に合わないことになります。


たとえばの話ですが・・・

もし、1時間かけて裏紙1000枚のホッチキス外しや整理をしたなら、
その1時間は時給1000円以下(紙の値段によりますが約800円)に
相当する仕事しかしていないことになってしまいます。

これは、会社に貢献する「時間の使い方」とはいえません。

ですから、「裏紙は使うな」というのは、コスト観点では正しい指摘です。

※ それを知らずに「何がなんでも(手間をかけてでも)裏紙を使えという
   経営者や管理職の方もおられますが・・・そういう方は、おそらく先の
   印刷費用の内訳を正しく理解していません。

もちろん、紙を「資源」としてムダにしない心がけは必要ですし、そういう
観点で裏紙を使うことに私は賛成なのですが、あまり手間をかけてまで
やるべきことかどうかは、考える必要があります。


このように、「時給」としての見方をすると、自分の時間の使い方の
なかのムダに気がつくことがあります。

これは、時間を一種の「コスト」として見る見方です。

たとえば、私が会社勤めをしていた頃、自分の時給を約4000円と考えて
いました。(年収と勤務時間のざっくりとした計算結果です)

そして、実際に会社が負担しているのは、それ以外にも社会保険などの
会社負担分もありますし、備品や事務所にかかる費用もあります。※
それらを含めると、自分が受け取る時給のおよそ2倍の価値のある仕事を
しなければ、会社に貢献できているとはいい難いのです。

※ 人ひとり雇うには、その人のためのスペースを確保することも必要です。
   もちろん、1人が増減しても事務所にかかる費用は変わりませんが、
   全員で頭割りした費用がかかっていることには変わりありません。



たとえば、「この1時間で、自分は8000円の利益(粗利益)をもたらす
仕事をしているか?」と考えるわけです。

そうすると、「時間のムダ」に対して、より具体的な見方をすることが
できるようになってきます。この見方は覚えておいて損はないと思います。


■ 「時給」としての見方の負の側面

ただし、この見方には、負の側面もあります。

たとえば、「この仕事がうまくいくかどうかで、○○億円の売上が左右
されてしまう」という仕事を担当している場合、その影響の大きさから
見れば、自分の「時給数千円」の時間の価値が小さなものに感じられて
しまうことがあります。

そうすると、「売上のためなら、残業もしかたない・・・」 と、無理を重ねて
しまうことになりかねません。
(これは、私自身が開発の仕事をしていたときに感じたことです)

自分の時間を「時給」的な側面だけから見てしまうと、こういう発想に
なりかねないという、悪い面もあるのです。


■ 「資源」としての時間の価値

これをさけるためには、別の見方も持たなければいけません。

そもそも、自分自身が一生の間に使える時間は、無限ではありません。
(当たり前の話ですが)

それが何時間になるのかは誰もわかりませんが、有限であることには
変わりありませんし、一種の有限な「資源」として見ることができます。

ですから、「時給」的な見方で「やるべきだ」と思った仕事でも、
自分の「資源」としての見方をすれば「やるべきでない」と判断すべき
場合もあります。先の、過度の残業がその例です。


「資源」としての見方にもいろいろありますが、一番身近で簡単なものは、
「1週間の時間」として見る方法です。

もし1週間に仕事の時間が40時間あるとすれば、その40時間という
枠のなかで、「やるべきこと」「やりたいこと」をどうやってやっていくかと
いう見方です。


このブログや本、メルマガでも紹介した、「1=2の法則」という考え方
は、この「資源」視点を元にしています。

「1=2の法則」
というのは・・・、

  1週間のなかの1時間は、全体の約2パーセントに相当する

というものです。(1時間のムダは2%、2時間のムダは4%・・・)

※ 週40時間で2.5%相当、残業があればもう少し下がりますが、
   ほとんどの人が四捨五入すれば2%になるはずです。


■ 「資源」視点と「時給」視点の両方を持つこと

この「資源」視点は、「時間は有限なものである」ことを前提にしています。
そして、先の「時給」視点は、「その時間内に得られる価値」に注目して
います。

そして、この両方を持つことが大事です。


先の「時給」視点は、ときどき「時間管理」系の本に出てくる話ですが、
そういう話を読んだときに、「何かしっくりこない」と感じたことのある方も
いると思います。

それは、後者の「資源」視点抜きに書かれていることに対する違和感
ではないでしょうか。


それはともかく、「時給」視点に偏りすぎないように、「時給」視点と
「資源」視点、その両方で自分の時間について考えてみてください。


昨日の話は、純粋に「紙」のことについて考えた話だったのですが、
よくよく考えると「時間」の話と同じこと(2つの視点)を含んでいたので、
関連して今日の話を書きました。


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今日の記事作成時間は70分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55 │Comments(0)TrackBack(0)

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