2008年06月19日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

あなたの能力を3倍高める?: 「筆算効果」のはなし


こんにちは。水口です。

明日はセミナーを開催するのですが、そのセミナーの中で重要な
テーマになっているのが「メモ」の使い方です。

「メモ」と「時間を有効に使う」ことは、実はとても関係深いのです。
今日はその話です。


■ 「メモ」は何のために?

「メモ」というと、「何かを記録するためのもの」というイメージをお持ちの方
が多いと思います。

たとえば、ネットの上で「メモ」に関する記述を見るとき、そのメモは

  「ToDo(やることを忘れないように)」
  「アイディア(ブログのネタなど)」

などに活用することをイメージして書かれたものが多いです。

もちろん、メモはそういう役にも立ちますし、私も使います。
(特にアイディア系のメモはよく使います)


しかし、それは「メモ」の一面にしか過ぎない・・・と私は感じています。

メモは「決断する」「発想を広げる」「考えをまとめる」場合にも、大きな効果
を発揮します。


■ 「記録メモ」と「思考メモ」

前者の「情報」「思いついたこと」のメモを「記録メモ」
後者の「決断する」「発想を広げる」「考えをまとめる」のを「思考メモ」
と呼ぶことにします。

私が「思考メモ」をよく使うようになったのは、前職で忙しい時期でした。
異動があった直後の話なのですが・・・事情があって、忙しい状況に
なってしまいました。早くいえば、「2人が抜けた穴を1人で埋めなきゃ
いけない」という状況です。

その中で、短時間で「決断したり」、「考えをまとめたり」、「指示を出したり」
しなければいけなかったので、混乱することもイライラすることもありました。

その状況下で、イライラせずに仕事をするためには、「メモ」を活用すると
うまくいくということに気づいたんです。

※ 「メモ」というと「記録」的なイメージが強いのですが、実際はそうでは
   なく、「書きながら考える」というイメージです。思考を整理するための
   メモという感じです。


さらに、その後気づいたのは、メモを活用するかどうかで、仕事の生産性は
(特に「思考」が必要な仕事で)大きく違ってくるということでした。

「特に忙しい」などの問題がない場合でも、メモのありなしで、仕事の生産性
は変わります。もう少し具体的に言うと、「決断力」も上がれば、「アイディア」も
出やすくなるし、「考えをまとめる」のも速くなります。
(おまけに「集中力」まで高くなるように感じます)


なぜ、こうなるのかというと・・・

  ペンを持って手を動かして書くことによって、
  脳の前頭前野が活性化されて・・・

という話ではなく・・・(笑)
(そういう効果もあるのかもしれませんが)

もっと単純な

  筆算効果

によるものです。


■ 筆算効果とは?

「筆算効果」というのは、「暗算ではできない計算が、筆算ならできる」
のと同じように、「書いて」考えたほうが、複雑な事象に答を出しやすく
なることを言います(・・・という私の造語です)。

単純な足し算も、桁数が増えると暗算ではできません。
「ソロバン名人」みたいな人以外は、どんなに賢い人でもできません。
(せいぜい7、8桁ではないでしょうか)

でも、筆算なら10桁でも20桁でもできます。
これは小学生でもできることです。

  どんなに賢い人(除くソロバン名人)でもできないことが、
  紙1枚とペンがあれば、小学生でもできてしまう。

というのが、「筆算効果」のすごさです。

これは、当たり前のことのようですが・・・
人間の「短期記憶(作動記憶)」がいかに頼りないかということを
簡単に実感できるいい例だと思います。

※ 「短期記憶(作動記憶)」に記憶できる項目の数は7±2個。
   と言われている話を聞いたことのある方もおられると思います。
   そのことをまさに実感できるのが、この「筆算効果」です。


■ どんな課題にも「筆算効果」はある

ところが、私たちは、計算問題以外の分野では、
なかなか「筆算」をやろうとはしません。

たとえば、AとBどちらの選択肢を取るべきか決断しなければいけない
場合があったとします。このときに、話が「コスト比較」だけのように単純なら
まだしも、いろいろな要素が重なり合うと判断に迷うこともあります。

選択肢Aのメリットがこれとこれ・・・、Bのメリットがこれとこれ・・・、と
判断に必要な項目の数は増えるほど、迷いが生じます。

私たちは、この「迷い」の原因を、「問題が難しいから」と感じがちですが、
実は、その原因は「暗算」でやっているせいかもしれないんです。


実際のところ、頭のなかでさんざん迷った問題を、「書いて」考え始めると、
短時間でスッキリと決断できることが少なくありません(経験談です)。

つまり、計算問題以外でも「筆算効果」はあるんです。※
しかも、その効果は私たちが考えているよりも大きい。

そして、それを引き出すためには、「書きながら考える」ことが
必須なんです。

※  というか、短期記憶のメカニズムから考えても、ある程度以上
    複雑な問題なら、どんな問題でも「筆算効果」がないほうが
    おかしいのですが。


ところが、以前の私を含め、職場で「書きながら考えている」人は、
ほとんど見かけることがありません。

腕組みしたり、天井を見上げたり、パソコン画面とにらめっこして
手が止まっている人は多いですが・・・。
(あなたの周りではいかがでしょうか?)


これは・・・ とてももったいない話です。

記憶のメカニズムから考えても、自分の実体験から考えても、
「筆算効果」は、ほぼすべての「考える仕事」の効率を高めます。


私自身は、現在「筆算効果」を活用していますし、それによって
自分なりの生産性は非常に高まったと感じています。

しかし、周りを見てみると・・・ 
それを意識して使っている人はほとんどいません。

前の職場でもそうでしたし、現在もあちこちで「考えてる人」を観察して
しまうのですが(←悪趣味?) 、「書きながら考える」人はほとんどいません。

これはある意味、「頭脳のムダ使い」です。それがとてももったいないと思えて
きたので、私は機会があるごとに「メモの効果」について語っているのでした。


というわけで、皆さんも、ぜひ「筆算効果」を活かしてください。
でないと「優秀な頭脳のムダ使い」になってしまい、もったいないですよ。


以前は「メモ」とか「書きながら考える」という言葉を使ってきましたが、

  「筆算効果」

という方がわかりやすいかな、と最近考えています。

これについてご意見(わかりやすい/わかりにくい等々)があれば、
頂けるとうれしいです。


冒頭に言った「セミナー」とはこれのことです↓。

※ お知らせ: 20日に開催します!

 「仕事の効率を上げたい!」 という人にも、
 「自分のアウトプット力を高めたい」 という人にも
 おすすめのセミナーです。

 時間管理講座上級編ー3(F講座)


 まだ数席ありますので受付できます! (↑こちらから)


今日の記事作成時間は53分でした。
では、また明日!



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Posted by 水口和彦 at 23:59 │Comments(0)TrackBack(0)

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