あなたの能力を3倍高める?: 「筆算効果」のはなし
こんにちは。水口です。
明日はセミナーを開催するのですが、そのセミナーの中で重要な
テーマになっているのが「メモ」の使い方です。
「メモ」と「時間を有効に使う」ことは、実はとても関係深いのです。
今日はその話です。
■ 「メモ」は何のために?
「メモ」というと、「何かを記録するためのもの」というイメージをお持ちの方
が多いと思います。
たとえば、ネットの上で「メモ」に関する記述を見るとき、そのメモは
「ToDo(やることを忘れないように)」
「アイディア(ブログのネタなど)」
などに活用することをイメージして書かれたものが多いです。
もちろん、メモはそういう役にも立ちますし、私も使います。
(特にアイディア系のメモはよく使います)
しかし、それは「メモ」の一面にしか過ぎない・・・と私は感じています。
メモは「決断する」「発想を広げる」「考えをまとめる」場合にも、大きな効果
を発揮します。
■ 「記録メモ」と「思考メモ」
前者の「情報」「思いついたこと」のメモを「記録メモ」
後者の「決断する」「発想を広げる」「考えをまとめる」のを「思考メモ」
と呼ぶことにします。
私が「思考メモ」をよく使うようになったのは、前職で忙しい時期でした。
異動があった直後の話なのですが・・・事情があって、忙しい状況に
なってしまいました。早くいえば、「2人が抜けた穴を1人で埋めなきゃ
いけない」という状況です。
その中で、短時間で「決断したり」、「考えをまとめたり」、「指示を出したり」
しなければいけなかったので、混乱することもイライラすることもありました。
その状況下で、イライラせずに仕事をするためには、「メモ」を活用すると
うまくいくということに気づいたんです。
※ 「メモ」というと「記録」的なイメージが強いのですが、実際はそうでは
なく、「書きながら考える」というイメージです。思考を整理するための
メモという感じです。
さらに、その後気づいたのは、メモを活用するかどうかで、仕事の生産性は
(特に「思考」が必要な仕事で)大きく違ってくるということでした。
「特に忙しい」などの問題がない場合でも、メモのありなしで、仕事の生産性
は変わります。もう少し具体的に言うと、「決断力」も上がれば、「アイディア」も
出やすくなるし、「考えをまとめる」のも速くなります。
(おまけに「集中力」まで高くなるように感じます)
なぜ、こうなるのかというと・・・
ペンを持って手を動かして書くことによって、
脳の前頭前野が活性化されて・・・
という話ではなく・・・(笑)
(そういう効果もあるのかもしれませんが)
もっと単純な
筆算効果
によるものです。
■ 筆算効果とは?
「筆算効果」というのは、「暗算ではできない計算が、筆算ならできる」
のと同じように、「書いて」考えたほうが、複雑な事象に答を出しやすく
なることを言います(・・・という私の造語です)。
単純な足し算も、桁数が増えると暗算ではできません。
「ソロバン名人」みたいな人以外は、どんなに賢い人でもできません。
(せいぜい7、8桁ではないでしょうか)
でも、筆算なら10桁でも20桁でもできます。
これは小学生でもできることです。
どんなに賢い人(除くソロバン名人)でもできないことが、
紙1枚とペンがあれば、小学生でもできてしまう。
というのが、「筆算効果」のすごさです。
これは、当たり前のことのようですが・・・
人間の「短期記憶(作動記憶)」がいかに頼りないかということを
簡単に実感できるいい例だと思います。
※ 「短期記憶(作動記憶)」に記憶できる項目の数は7±2個。
と言われている話を聞いたことのある方もおられると思います。
そのことをまさに実感できるのが、この「筆算効果」です。
■ どんな課題にも「筆算効果」はある
ところが、私たちは、計算問題以外の分野では、
なかなか「筆算」をやろうとはしません。
たとえば、AとBどちらの選択肢を取るべきか決断しなければいけない
場合があったとします。このときに、話が「コスト比較」だけのように単純なら
まだしも、いろいろな要素が重なり合うと判断に迷うこともあります。
選択肢Aのメリットがこれとこれ・・・、Bのメリットがこれとこれ・・・、と
判断に必要な項目の数は増えるほど、迷いが生じます。
私たちは、この「迷い」の原因を、「問題が難しいから」と感じがちですが、
実は、その原因は「暗算」でやっているせいかもしれないんです。
実際のところ、頭のなかでさんざん迷った問題を、「書いて」考え始めると、
短時間でスッキリと決断できることが少なくありません(経験談です)。
つまり、計算問題以外でも「筆算効果」はあるんです。※
しかも、その効果は私たちが考えているよりも大きい。
そして、それを引き出すためには、「書きながら考える」ことが
必須なんです。
※ というか、短期記憶のメカニズムから考えても、ある程度以上
複雑な問題なら、どんな問題でも「筆算効果」がないほうが
おかしいのですが。
ところが、以前の私を含め、職場で「書きながら考えている」人は、
ほとんど見かけることがありません。
腕組みしたり、天井を見上げたり、パソコン画面とにらめっこして
手が止まっている人は多いですが・・・。
(あなたの周りではいかがでしょうか?)
これは・・・ とてももったいない話です。
記憶のメカニズムから考えても、自分の実体験から考えても、
「筆算効果」は、ほぼすべての「考える仕事」の効率を高めます。
私自身は、現在「筆算効果」を活用していますし、それによって
自分なりの生産性は非常に高まったと感じています。
しかし、周りを見てみると・・・
それを意識して使っている人はほとんどいません。
前の職場でもそうでしたし、現在もあちこちで「考えてる人」を観察して
しまうのですが(←悪趣味?) 、「書きながら考える」人はほとんどいません。
これはある意味、「頭脳のムダ使い」です。それがとてももったいないと思えて
きたので、私は機会があるごとに「メモの効果」について語っているのでした。
というわけで、皆さんも、ぜひ「筆算効果」を活かしてください。
でないと「優秀な頭脳のムダ使い」になってしまい、もったいないですよ。
以前は「メモ」とか「書きながら考える」という言葉を使ってきましたが、
「筆算効果」
という方がわかりやすいかな、と最近考えています。
これについてご意見(わかりやすい/わかりにくい等々)があれば、
頂けるとうれしいです。
冒頭に言った「セミナー」とはこれのことです↓。
※ お知らせ: 20日に開催します!
「仕事の効率を上げたい!」 という人にも、
「自分のアウトプット力を高めたい」 という人にも
おすすめのセミナーです。
時間管理講座上級編ー3(F講座)
まだ数席ありますので受付できます! (↑こちらから)
今日の記事作成時間は53分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:59
│Comments(0)
│TrackBack(0)
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2007 BizARK Inc. All rights reserved.
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/k_minakuchi/51657892
※ スパムコメント対策として、半角の「!」は使用不可の設定にしています。
申し訳ありませんが「!」は、全角文字を使用していただけますよう、
お願いいたします。




(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)