「アイディアの整理」と「資料整理」を分けて考えたほうがいい理由
こんにちは。水口です。
今日はテレビの話に関連して、「アイディア」の話です。
■ デザイナーの仕事って・・・?
今日放送のカンブリア宮殿は、デザイナーの奥山清行さんがゲストでした。
(概要はこちら↓)
カンブリア宮殿:テレビ東京(6月23日放送分)
奥山さんは、「エンツォ・フェラーリ」という、フェラーリの最高峰の車種を
デザインしたことで有名な方です。
(また、GMではカマロ、ポルシェでは911(「涙目」の996シリーズ)という、
それぞれの会社を代表するような車も手がけています。)
以前にNHKの「プロフェッショナル」にも出演されていましたが、そのときは、
ピニンファリーナ(自動車のデザインで有名な会社です)のディレクターと
いう立場でした。その後日本に戻り、現在はデザインを通じて地場産業
などを支援する仕事もされています。
「カンブリア宮殿」では、その仕事について取り上げられていました。
山形の家具製造メーカーと組んで、イタリアの家具見本市で高評価を
受けたり、「鉄瓶」をアレンジして世界に向けて販売したり(その製品は
MOMA(ニューヨーク近代美術館)に展示されているとのこと)と、非常に
興味深いお仕事をされています。
基本的な考え方としては、地場産業を営む会社や中小企業が「下請け」
の立場に甘んじることなく、自分たちの技術を活かし、直接海外に向けて
販売していくということです。
奥山さんは、そういった製品のデザインをされているわけですが、
「デザイナー」という言葉から連想するものとはちょっと違う、もっと
プロデューサー的な役割をされています。
地場産業などの優れた技術を、世界の市場(ニーズ)に結びつけることが
仕事で、そのなかの一要素としてデザインも手がけるというイメージです。
この番組は、これからの中小企業のあり方、進み方について、非常に
参考になるものでした。「マネのできない独自の製品を作れ」という言葉は、
(簡単ではありませんが)忘れてはいけないことだと思います。
※ 番組をご覧になっていない方は、こちらも見てみると参考に
なるかもしれません。
(↓国土交通省東北地方整備局のサイトにあるインタビュー)
ピックアップインタビュー
(↓朝日新聞のサイト「どらく」にあるインタビュー)
工業デザイナー 奥山清行(おくやま・きよゆき)さん(1/3)
- フロントランナー - ひと - [どらく]
(↓ついでに・・・「プロフェッショナル 仕事の流儀」出演時の概要)
自動車デザイナー・奥山清行(2006年7月6日放送)
| NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
■ 「1日に100個のアイディア」をノルマに
さて、この奥山さん、現在も1日100個以上のアイディアやスケッチを
ノート(スケッチブック?)に残すことを、自らのノルマにしているそうです。
・・・1日100個は半端じゃないですね。
そうやって、普段からアイディアを出すことが、いざというときに
(新しいデザインをするときに)役に立つということでした。
これは、わかるような気がします。
私などは、「1日100個」には到底及びませんが、1日に数個〜十数個の
アイディアはメモするようにしています。その蓄積がなければ、本を書いたり、
講演や研修を行うことも難しかったと感じています。
※ 私の場合、たとえば「時間管理」のやり方は、そう大きく変わるものでは
ありませんが、それを「人に伝える」こと、さらに「人に行動してもらう」こと
のためには、日々改善していくことも必要なんです。
(これは「時間管理」自体が、まだビジネススキルとしては未成熟な分野、
スタンダードが完成されていない分野であることも関係しています)
■ 「形としての蓄積」と「行為としての蓄積」
ここで私が重要だと考えていることは・・・、
先ほど「アイディアの蓄積」がなければ、本も書けなかったと言いましたが、
アイディアそのものを「蓄積」したり整理したりすることが大事なのではなく、
「自分の頭を使って考えること」や、思いついたアイディアを「書き出して、
一度客観的に見てみること」が一番大事だと考えています。
※ もちろん、そういうアイディアには、後で「こういうアイディアがあったはず」
と、参照したくなるものもありますから、保存しておいたほうがいいです。
しかし、そのアイディアの整理に手間や時間をかけたりするのは、手間の割
に効果が低いと感じます(だから「とっておき」のものでしかやりません)。
それよりも、その場その場で「書いて」「考える」ことが自分の頭を鍛えたり、
頭のなかの引き出しを増やしてくれたりする効果のほうが高いと感じます。
「書かないで考えるだけ」ではダメで、書かなければいけない。
だからといって「書いたもの」にあまり執着するのも、ちょっと違う。
というのが、「非アウトプット体質」から「アウトプット体質」に変わるために
(私にとって)必要なことでした。
では、奥山さんの「1日100アイディア」はどうなんだろう・・・と考えて
みたのですが、元々がノートの形だけに、分類したり、整理していると
いうわけではなさそうです。
(中身は、イスや車から、家の玄関まで・・・色々混在しています)
アイディアのなかには、現在進行中のプロジェクトにすぐ展開されて
いるものもあると思いますから、そういうのは別として、他のアイディア
は、「頭を頼りにしている」のではないかと思います。
もちろんノートは保管してあるとは思いますが、「こんなアイディアが
あった」と検索するのは自分の頭ということです。
■ 「アイディア」に関して頼りになるのは・・・やはり「頭」
私は、「アイディア」に関しては、このやり方(頭のなかから検索する)
の方が、どちらかといえば正解だと思っています。
※ 自分自身、「まとめ資料」的なものはいろいろ作っていますし、
それで助かってもいます。ただ、いざというときに一番頼りに
なるのは自分の頭だと思っています。
逆に、「資料」としての情報に関しては、頭に頼らない情報整理の
仕組みがあったほうがいいです。
(ネット検索の普及により、そんな必要性がなくなる・・・と言う人も
いますが、そんなことにはなりません・・・理由はまた別の機会に)
「知的生産のための○○」とか、「情報整理」について考えるとき
には、まずはこの2つ(アイディアと資料)を分けて考えることが
大事ではないでしょうか。
たとえば、人の「資料整理」のやり方を見て、それを自分の「アイディア
整理」に適用しようとするのは、「労多くして功少なし」になります。
これは私も時々失敗してきたことなので、アイディアや情報の整理に
ついて考えるときに忘れないでおきたいポイントです。
今日の記事作成時間は78分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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