2008年07月07日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「強い課長の作り方」


こんにちは。水口です。
今日は、ちょっと違った意味での「名ばかり管理職」の話、
そして、それを解消するための話です。


■ 「強い課長の作り方」

現在発売されている「日経ビジネス」誌に、「強い課長の作り方」という
特集記事が載っています。

サブタイトルは『6割の職場に「名ばかり管理職」』です。

「名ばかり管理職」というと、

実質的には権限が伴っていないのに、名目上
管理職(管理監督者)とされ残業代が支払われない

という話を思い出します。
(その残業代の支払いを求めた訴訟がときどきニュースになったりします)

しかし、この特集で言っているのは、もう少し広い意味です。
残業代の話に限定せず、

管理職のはずなのに、実質的に管理職の仕事を
できていない(やらない・できない)

という「管理職」が多くないですか? という意味になります。


■ 「名ばかり管理職」の存在

同記事にはアンケートの結果も掲載されています。
『』内は引用です)
 
『あなたの会社に「名ばかり管理職」は存在しますか』
 
という質問に対し、
 
『 ほとんど名ばかり管理職  12.9%
  一部に存在する       46.7%
  存在しない          35.2%
  分からない          5.2%    』
 (27ページより引用)

という結果になっています。『ほとんど』と『一部』を合わせると、
ほぼ6割という結果です。

その原因には、先ほどの「残業代対策」として、企業側が確信犯的にやって
いるものもあるでしょうし、「ポスト」を作るために管理職の数ばかりを増やし
ているケースもあるでしょう。また、「管理職」となったものの、管理職の仕事
ができていないという能力の問題もあるそうです。

 
『長く続いた採用抑制の影響で、「後輩なし社員」がいきなり管理職に
昇格するケースが増えている。後輩を指導した経験がなければ、当然、
管理職としてのマネジメント能力に乏しく、組織力は低下する。』
 (29ページ)

こういう事例、必ずしも珍しいケースではないのではないでしょうか。


■ 組織は、管理職はどうするべきか?

では、どうするべきか? という話ですが・・・
問題点とその対策事例がいくつか紹介されています。

詳しくは、「日経ビジネス」誌を見て頂きたいのですが、※
たとえば、

・ 組織構造を変えた例
  (フラット型から小集団型へ・「係長」の復活)

・ 成果主義制度の見直し
  (数値評価からプロセス評価へ)

・ 管理職の人材育成
  (リーダー育成研修・管理職のローテーション制度など)

・ 管理職の業務量の見直し
  (プレイングマネージャー禁止など)

というものです。

昨日、話題に上げた「プロセス評価」の話も入っていました。)


これらはどれも、名目上は「やれば効果がありそう」な事例ですが、
その反面、片手間にできるようなことではありません。
(形だけやっても、なかなか効果は得られないと思います)

実際にどこまでやれるか、本気で腰を据えてやれるか、というところが
課題になってくるのではないでしょうか。



実際、やってみると・・・、

人員を増強して「プレイングマネージャー禁止」にしたのはいいものの、
そうなったらなったで、管理職がヒマでやることが無くなってしまった。
(実はそれまでは管理職としての仕事をほとんど行っていなかった)

上司が自分の仕事で忙しくしていた頃は平和だったのに、上司に
余裕ができたら、部下のストレスが増えまくりになってしまった・・・。

なんていう、笑えない話が生まれたりするかもしれません・・・。

それは冗談(半分は本気)としても、「管理職」自身が変わって
いかなければ、上記の施策は無意味なものになってしまいます。

「管理職の役割」とは何か、もう一度考えてみる必要があるのかも
しれません。


※ 参考に・・・
   この「日経ビジネス」誌は、定期購読がメインで書店での扱いは
   ほとんどありません。ただ、駅の売店などでは売っていることが
   ありますので、電車通勤の方は見てみてはいかがでしょうか。


■ フラット型はダメなのか?

上にあげた項目のなかで、1つめの「組織構造を変える」ということに
ついては、異論を感じる方もおられると思います。

「異論」までいかなくても、「フラット型はダメ」と言われても、ピンとこない
方は多いと思います。一般的に、「フラット型」が理想の組織のように
言われることが多いですから・・・。


しかし、「フラット型」には、明確な欠点があります。それをどう克服するか
という方策なしに、「フラット化」「情報の共有化」だけを進めても、決して
うまくいかない、というのが私の意見です。

(各メンバーの能力が高ければ、例外的にうまくいくケースもあると思いますが、
 実際にはそういうケースはまれですし、そういう特殊事例を根拠にするのは
 危険なことだと思います)

このへんの話は・・・また後日に。




今日の記事作成時間は42分でした。
では、また明日!



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Posted by 水口和彦 at 23:55 │Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
これまでの風潮として、
ヒエラルキー組織の問題点が多く取り上げられ、
その克服策としてフラット型組織が導入されてきていると
認識しています。

この「フラット型」の明確な欠点、
とっても興味があります。
詳しく教えていただければ幸いです。

Posted by makoto at 2008年07月09日 02:30
水口です。
makotoさん、こんばんは。

むむ・・・そう言われると書かないわけにはいきませんね(笑)

詳しくは、本日の記事で。
また後ほど。
Posted by 水口和彦 at 2008年07月09日 20:36
 

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