本当の「生涯学習」の素晴らしさ
こんにちは。水口です。
今日は珍しく?「生涯学習」についての話です。
■ 「生涯学習」って何なの?
こんな記事がありました。
生涯学習「したことある」が47・2%で微減 内閣府調査
(産経新聞) - Yahoo!ニュース
(『』内は引用です)
『 内閣府は19日、「生涯学習に関する世論調査」を発表した。
この1年間に文化活動や趣味、スポーツなどの生涯学習を「したことが
ある」と答えた人は47・2%で、前回調査(平成17年5月)の47・6%
よりわずかに減った。「していない」は51・4%だった。文部科学省生涯
学習推進課は「伸び悩んでおり、厳しい数字だ。結果を分析し今後の普
及啓発につなげたい」としている。』
「生涯学習を普及する」のはいいことだと思います・・・。ただ、疑問に
思ったのが、何をもって「生涯学習」とするか? という点です。
上記の内閣府の調査結果は、まだサイトにアップされていないので、
古い調査から引用すると・・・、
どのような「生涯学習」をしたかという質問に対する答は、
(『』内は引用です)
『「健康・スポーツ(健康法,医学,栄養,ジョギング,水泳など)」を
挙げた者の割合が22.1%と最も高く,以下,
「趣味的なもの(音楽,美術,華道,舞踊,書道など)」(18.9%),
「パソコン・インターネットに関すること」(12.0%)などの順 』
とあります。
(↓「生涯学習に関する世論調査」の「調査の概要」ページから引用)
生涯学習に関する世論調査
なんとなく・・・カルチャースクールなどに通って学ぶことだけが
「生涯学習」とされているような気がするのですが・・・。
自分の思いとしては、人生は常に勉強・学習をしていくものだと
いう思いがありますし、そういう意味で「生涯学習」している人は
もっと多いのではないかと・・・。
・・・「生涯学習」の定義って、難しいですね。
※ たとえば、スポーツ的な分野では、私はスクーバダイビングを勉強
していたことがあり、インストラクター資格も取り、実際に多数の
方に講習をしてきた経験があります。
でもこれ、私のなかでは「生涯学習」ではなく、むしろ「仕事」として
認識していたものでした(当時は会社勤めもしていましたが、将来
ダイビングを職業にすることも考えていましたので)。
現在はダイビングとは違う世界で職業を持っているので、結果と
して私にとってのスクーバダイビングは「生涯学習」だったのか?
とも思います。
■ 「生涯学習」の定義
こんなふうに考えると「生涯学習」って、あいまいなものです。
もし定義するなら・・・、
本業以外で勉強する機会を持っているなら、
それはすべて生涯学習である
というしかないんじゃないですかね。
仕事のなかでも、毎日いろいろな学びはありますが、それ以外の分野で、
学ぶ意志を持って、なにかに取り組むことが「生涯学習」だと言って構わ
ないのではないでしょうか。
そう考えれば、「生涯学習」をしている人は、上記の調査結果よりも、
もっと多いのかもしれません。
そして、スクールに通うかどうかという点より、「学ぶ意志があるかどうか」
のほうが重要な気がします。意志さえあれば、本を読むなりして学ぶことは
できるものですから。
■ 「生涯学習」は実利をともなわないもの?
また、「生涯学習」というと、一般に実利を伴うもの(仕事にできるもの)で
あってはいけないようなイメージがあります。
しかし、現在は何が仕事に結びつくか分からない時代です。たとえば、趣味
で始めたブログが元になって、本を出版した人もたくさんいます。どこでどう
実利に結びつくかわからない以上、実利のありなしで線を引く必要はないと
思います。
それに、額の大小は問わず、お金をもらって何かをすることは、その活動
が「世の中に必要とされている」ことの分かりやすい証となります。それ
だけやりがいもあるということです。
※ ですから私は、定年後も何らかのビジネス活動をしたり、小さなご商売
をされたりすることは、とてもいいことだと思っています。もし、たいした
収入にならなかったとしても、やりがいのあることですから。
■ 「生涯学習」は「生涯」続けるもの?
「生涯学習」というと、生涯続けられるものでなければいけない、という
イメージがありますが・・・そう考えてしまうと「生涯学習」が、とても幅の
狭いものになってしまう気がします。そもそも、生涯何を続けるかなんて
分からないものです。あまりこだわらなくていいのではないでしょうか。
たとえば、一般的にビジネス系の学習は「生涯学習」とはみなされない
ことが多いと思います。確かに、定年後に仕事をするつもりが無い人に
とってはそうかもしれません。しかし、定年後に新たに自分のやりたかった
仕事を始めたいと思う人にとっては、ビジネス系の学習も、立派な生涯
学習になります。
現在は、そういった「定年後のスモールビジネス」をやりやすい環境が
整ってきていますから、「生涯学習」としてビジネスを学ぶことも、もっと
クローズアップされてもいいように思えます。
「定年後のスモールビジネス」というと、「そば打ちを学んで小さなそば屋
さんをやる」的なイメージがありますが、そういう方向以外にもやれること
はたくさんあるはずです。
たとえば、自分の経験を活かしたコンサルティングを行うなんてのもそう
ですし(実際そういう会社があります)、私が行っているような講師業や
執筆業もそうです。※
※ 「そんなの無理」なんてことはないはずですよ・・・。
現に私自身も、「まったく無名・まったくコネなし」の状態から始めて
講演や執筆の依頼が次々来るまでになることができましたから。
もちろん、「どかんと一発当てる」のは難しいかもしれませんが、自分
の知識や経験が人の役に立つのはやりがいのあることですよ。
話がちょっとそれました。まとめると・・・、
本業以外で勉強する機会を持っているなら、
それはすべて生涯学習である
スクールなどの「形」にこだわるよりも、
「学ぶ意志」を持っていれば「生涯学習」はできる
ビジネスに関連することも、立派な「生涯学習」になり得る
というのが私の考えです。
最後に、話は少し変わりまして・・・
■ 学ぶこと自体の喜び
実は今年の4月に、私が大学・大学院時代にご指導頂いた先生が亡くなられ
ました。大阪大学理学部で教授を勤められた横山友先生という方です。
在学中には、先生の研究への真摯な態度や、その博識ぶりに敬服することが
多かったのを思い出します。(それに比べて自分はダメ学生でした・・・)
たとえば、在学中に先生がギリシャ語を読めると聞いたときは驚きました。
(理系の学生は普通ギリシャ語は学ばない(選択科目にもない)ですから)
ご葬儀のときにうかがった話では、大学を退官されたあとも、語学を始め
いろいろ学んでおられたそうです。そのお話をうかがって、いつまでも
純粋に学ぶこと自体の喜びを持っておられたのだなと思いました。
まさに生涯学習の実践者です。
それに比べて私などは・・・、学習の意志はあるつもりですが、ついつい
目の前の実利に結びつきそうなことばかり興味が向いてしまいがちで・・・
まだまだだなと思います。
もちろん、実利的な勉強も大事なのですが、そこで幅を狭めてしまうの
ではなく、「自分の知的好奇心に従うこと」、「学ぶこと自体の喜び」も
大事にしていかなくては・・・と思います。
今日の記事作成時間は72分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:51
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