2008年08月17日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「コピペ」は「時間の節約」にはならない!?


こんにちは。水口です。

小中学生の夏休みも終盤に差し掛かってきたこの頃・・・。
こんな記事がちょっと気になったりもします。

(先月の記事ですが↓)
J-CASTニュース : 大学生から小学生まで 「ネットでコピペ病」蔓延


■ 「コピペ」で済ませることの功罪

『』内は引用です)
 
『 ネットでコピペ(コピー&ペーストの略)と言えば、大学生のレポートが
話題になっている。ところが、なんと小学生の読書感想文にまでコピペ
が広がりつつあるというのだ。はたして、防ぎ手があるのか。』


というこの記事、読むと脱力すること必至です・・・(笑)

ちなみに「コピペ」のコピー・ペーストは、コピー・貼り付けという意味です。
Windowsでは「ペースト」という言葉は普通使われていないので、あまり
しっくりこない人もいるかもしれませんが、パソコン用語として結構定着
している言葉です。

 
『  「自由に使える読書感想文〜読書感想文をさっさと
     片付けて、夏休みをエンジョイしよう!!」

  キーワードでネット検索すると、こんな衝撃的なサイトが出てくる。この
サイトでは、小中学生を対象に「パクリ・コピペOK」という感想文の見本
がズラリと並ぶ。』


 
『 日本経済新聞の2008年7月11日付夕刊記事によると、07年秋の
読書感想文全国コンクールで、小学校高学年の児童によるコピペが発覚
した。どのサイトか書かれていないが、あるホームページ掲載の他人の感想
文と酷似していることに審査員が気づいたのだという。これが事実なら、
コピペは今や小学生にも拡大しているということらしい。』


記事は、ある大学のレポートで4割ものコピペによるレポートが見つかった
とも伝えています。


大学生はもちろん、小中学生も、コピペで効率的に宿題を片付けている
わけです。時間を効率的に使ってますね!

 ・・・なんて、感心するわけはありません (笑)
    うーん。いいんでしょうか。これ。


確かに「読書感想文」は面倒なものですし、私も嫌いでした。
また、「読書感想文」という形で書くことが、文章力の向上にそれほど
つながるものではないようにも思います。

だからといって、コピペで「楽をする」というのは、時間を節約すると
いうのとは別次元の話。ルール違反な話です。

・・・というか、自分自身のためになりません。それこそ、「ムダな努力」を
避けたつもりで「ムダな時間」を過ごしていることになりかねません。

また、「コピペ」で済ませるということは、その本をはなっから読まないと
いうことだと思います。これが一番良くないかもしれません。特に子供の
うちは、ある程度は「嫌でも読まされる」という機会が必要だと思います。
(もちろん、好きで本を読むようになれば、もっといいですけどね)


大学生のレポートでコピペが多いというのは、もっとやばい話です。
「コピペ」で済ませるというのは、1つは、効率よく単位を取りたいという
理由でしょうが、もう1つ、「自分の意見を述べることに自信が無い」と
いう理由がありそうな気がします。

「自分の意見を書く」ことには、「変なこと言って恥を書く」ことになる
リスクもつきまといますが、それを避けてばかりいるのも考えものです。
(でないと「空気を読む」しか能のない大人になってしまいます・・・)


ただ、こういうのは大人の世界でもまるっきり無い話でもありません。

ときどき、著名ブログや新聞などでも、「コピペ」に近い無断盗用が
あったという報道があります。また、「完全コピペ」ではないけれど、
あちこちから引っ張ってきたものをつないで作ったと思われるブログや
記事も残念ながら存在します。これもつまらない話です。
(さらにそれがいわゆる「劣化コピー」だったりすると、脱力します・・・)

※ こういう場合の「劣化コピー」とは、オリジナルの主旨を充分理解せず
   にパクっているため、内容がグダグダになってしまっているパクリ作品
   のことを指します。


なんだか、悲観的な話ばかりになってきましたが・・・(汗)

私は、これらをすべて「ネットのせい」と片付けるつもりは全然ありません。
これらの事象はすべて、「オリジナル」であることを軽視しているところに
特徴があるように思えます。

善悪論以前に、「パクリはかっこ悪いこと」 という価値観が薄れて
きているような気がします。個人的な感覚ですが、昔はこういう感覚が
もうちょっとあったような気がするのですが・・・。


■ 「露骨なパクリ」の効用?

そういえば、私が中高生くらいの頃(’80年代)は、世の中には結構
「露骨なパクリ」がありました。

たとえば、アイドルが歌う歌謡曲(今で言うJ-POP?)のなかには、
メロディは違うけど、アレンジ(伴奏)やイントロが、そのまんま洋楽の
パクリという曲がちょくちょくありました。

そういうのは、「かなりかっこ悪いこと」とされていたように思います。


逆に今は、「○○っぽい」、「○○風」という曲はあっても、露骨な
パクリってあまりないように思います。だから「パクリはみっともない」
ことに気づかない人が多いのではないでしょうか? (←仮説です)

もしかしたら、「露骨なパクリ」って、反面教師としての役割が
あるのかもしれませんね。世の中にはもっと「露骨なパクリ」が
必要なのかもしれません・・・。いや、冗談ですよ・・・。


■ 「下手でもいいからオリジナル」という価値観も

もちろん、何の分野でも「練習」としてなら、人の真似をすることは
許されますし、それが上達の近道になる場合もあります。

また、会社のなかでは、他者の事例のいいところを盗み、自社の
改善をすることも重要です。


しかし、それを「自分のもの」として「発表する」場合には話は違います。

私は「下手でもいいからオリジナル」という価値観って大事だと
思うのですが・・・。(もちろん、上手いに越したことはありませんが)


やはり、世の中にもっと「露骨なパクリ」が出てくることに
期待しましょうか・・・(笑)



今日の記事作成時間は60分でした。
では、また明日!



このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなにブックマーク
Posted by 水口和彦 at 23:58│Comments(0)TrackBack(0)

時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
メールアドレスを入力すれば登録できます! → 
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.
この記事へのトラックバックURL
(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)
 

※ スパムコメントがあまりに多いため「http://」は使用不可の設定にしています。
  URLをご紹介頂く場合は「http://」を省くか全角文字を使用して頂けますと
  幸いです。