「補欠」という仕組みも「危機管理」の1つです
こんにちは。水口です。
今日はそろそろ終わりを迎える「五輪」に関連して、
「リスク」の話です。
■ 「リスク」があるのなら、対応が必要では?
こんな記事がありました。
問われる危機管理能力=男女マラソン相次ぎリタイア
〔五輪・陸上〕(時事通信) - Yahoo!ニュース
(『』内は引用です)
『 けがは、アクシデントだから仕方ないという見方が日本陸連にある。
ことに体を酷使し、五輪のために想像を絶する距離を走り込んできた
マラソン代表には同情も集まるだろう。だが、女子の野口みずき(シス
メックス)に続き、男子の大崎悟史(NTT西日本)までも直前に出場を
断念した事態は、異常と言わざるを得ない。』
故障により出場を断念することになるというのは、仕方ないことです。
選手を責めることはできません。
しかし、もし補欠の選手がいれば、代わりに出場できたのに・・・と
考えれば、とてももったいない話です。日本陸連が、その点を考慮
していなかったのは、危機管理上どうなの?
というのが、記事の主旨だと思います。
(ちょっと主旨が読み取りにくい記事ではありますが・・)
上記記事では、「けがの情報を早期につかんでいれば」云々・・・という
記述がありますが、もし、けがの情報を1、2週間早めにつかんだと
しても、特に対応はできなかったのではないでしょうか。
(これでは危機管理とは呼べません)
マラソンは、事前に多くの練習量をこなさなければ勝てないですし、
故障があって勝てるようなスポーツでもないでしょう。それならば、
代表選手の中から故障者が出る可能性を、初めから考慮しておく
のが危機管理です。
※ (わかってる人には当たり前のことですが、ちょっと解説を・・・)
「危機管理」にも色々ありますが、このケースの場合に重要なことは、
「問題が起こらないように気をつける」ことではなく、
「問題が起こることを前提に考える」ことです。
たとえば、「事故を起こさないように車の運転に気をつける」のは、
大事なことですが、これは「危機管理」とは呼べません。
「事故が起こることを前提に」起こった場合の被害を少なくすることや、
起こった場合の対処を考えておくのが危機管理です。
マラソンの場合、故障が発覚してから急に代役を頼んでも、調整が
間に合わないでしょうから、はじめから、補欠の選手を決めておき、
補欠選手にも五輪に合わせて調整しておいてもらう・・・というのが、
危機管理の1つの方法です。
出場機会がないかもしれないのに、ハードな練習をこなすのは酷かもしれ
ませんし、「補欠」扱いをするのは失礼という見方もあるかもしれません。
ですが・・・、チャンスが巡ってくる可能性があるなら、あえてそれに挑戦
しようという選手もいるのではないでしょうか。(やるかどうかは選手の
判断に任せるべきですが)
「リスク」があるのは分かっているはずなのに・・・、そのリスクを正面から
考えることない(見て見ぬふり?)姿勢は、「事なかれ主義」的なものを
感じてしまいます。
こういった「事なかれ主義」的な考え方は、「組織」の中には大なり小なり
必ずあるものです。「万が一のリスク」のことを考えるのは面倒だし、
「今まで大丈夫だったから」と甘く考えてしまいたくなるものです。
誰でも(私も含めて)、そういう弱さを持っていると思うのですが、そこで
一踏ん張りしてリスクと向き合って考えられるかどうかが、長い目で見た
組織(や個人も)の底力のようなものになるような気がします。
「万が一」のリスクについて話し合ってみる。
「それは無理」と決めつけないで対応を考えてみる。
職場でそういう機会を持ってみることって、大事ではないでしょうか。
もうひとつ・・・
「補欠」のように、「誰かが代わりに対応する」ことは、職場での
「ワーク・ライフ・バランス」にも影響することです。
「自分しかできない」仕事を抱え込んでいる人は、どうしても有給を
取りにくくなってしまいます。もし、その人がいない場合の対応策が
できているかどうか? というのも一種の危機管理ですね。
今日の記事作成時間は50分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55
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この記事へのコメント
初めてコメントを書き込みします。
危機管理って大切ですよね。全くそう思います。
私の場合、自分だけに仕事の担当が偏らないようにマニュアルや関連する資料をまとめて、他の誰でも見れるように社内で公開をしています。
もっとも、それらを整備するのは一苦労ですけど、自分がいない時を想定して準備することは大切だと思っています。
他の人達にもそうするように呼び掛けますけど…なかなか浸透しないのが残念です。
危機管理って大切ですよね。全くそう思います。
私の場合、自分だけに仕事の担当が偏らないようにマニュアルや関連する資料をまとめて、他の誰でも見れるように社内で公開をしています。
もっとも、それらを整備するのは一苦労ですけど、自分がいない時を想定して準備することは大切だと思っています。
他の人達にもそうするように呼び掛けますけど…なかなか浸透しないのが残念です。
Posted by
魔偶
at 2008年08月25日 01:36
水口です。
魔偶さん、ありがとうございます。
「マニュアルや関連する資料をまとめて、他の誰でも見れるように社内で公開をしています。」
↑まさにこういうことが大事ですね。
私は昔、マニュアル作りが嫌いでしょうがなかったのですが・・・
(何だかムダな作業をしているようで・・・ ←嫌いな人に多い言い分だと思います)
あらためて「マニュアルを作ろう!」と、作業内容を思い出そうとするのではなく、
「メモしながら作業」すれば、簡単にできると気づいてからは、
マニュアル作成が嫌いでなくなりました。
これ、「マニュアル作成嫌い」な人達は気づいていないかもしれないので・・・
教えてあげるといいかもしれませんね。
魔偶さん、ありがとうございます。
「マニュアルや関連する資料をまとめて、他の誰でも見れるように社内で公開をしています。」
↑まさにこういうことが大事ですね。
私は昔、マニュアル作りが嫌いでしょうがなかったのですが・・・
(何だかムダな作業をしているようで・・・ ←嫌いな人に多い言い分だと思います)
あらためて「マニュアルを作ろう!」と、作業内容を思い出そうとするのではなく、
「メモしながら作業」すれば、簡単にできると気づいてからは、
マニュアル作成が嫌いでなくなりました。
これ、「マニュアル作成嫌い」な人達は気づいていないかもしれないので・・・
教えてあげるといいかもしれませんね。
Posted by 水口和彦
at 2008年08月25日 18:47
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