「ムダに気づく感性」が高い人の発想 その1: 「How」より「Why」
こんにちは。水口です。
今日は昨日に続いて「ムダな仕事を減らす」ための話です。
■ 「ムダな仕事」に気づく感性
「ムダな仕事」を減らしていくためには、一昨日紹介した、
3ステップの最初、まず、「ムダな仕事に気づく」ことが必要です。
□ ムダな仕事に気づく
↓
□ ムダな仕事を無くそうと決意する
↓
□ 改善する
「ムダな仕事に気づく」というのは、簡単なようでいて案外難しい
ものです。一昨日書いたように、意識しやすい「ムダ」もあれば、
なかなか気づかない「ムダ」もあるからです。
私も、すべてのムダを無くせているかといえば、そんなことはありません。
いまだに新しくムダを発見することもあります。しかし、「ムダに気づく
感性」は、昔に比べればずいぶん高まりました。
そのための「コツ」的なものもいくつかあるのですが・・・、
「ムダに気づく」ことの本質は、もっと根本的なところにあるように思います。
その人なりの「物の見方」であるとか「洞察力」、「一歩踏み込んで考える粘り」
など、かなり属人的な(その人固有の)ものがあると思います。一言で言って
しまえば、「感性」や「センス」のようなものですし、「経験」によるところも大きい
です。
たとえば、「仕事のやり方を効率化する」ということに関して、ホワイトカラー
(デスクワーク)以外に目を向けると、「カイゼン(改善)」という言葉が
有名です。
「カイゼン」は、トヨタ自動車が行っていることで有名ですが、そのトヨタには
「こうやってカイゼンしよう」という決まり切った形、方程式のようなものは
基本的にありません。
詳しい方はご存じだと思いますが、作業の「標準化」を前提としていたり、
こういうムダを無くそうという指標(7つのムダ)はありますが、「カイゼン」
そのものには「型はない」という印象を受けます。それよりも「人を育てる」
ことを重要視しています。
これも「ムダに気づく」ためには、「感性」や「センス」、「経験」が必要だと
いうことを表していると思います。
また、私のメーカー勤務時代の経験でも、人によって、鋭い「ムダの指摘」
をする人と、そうでない人がいると感じることが多々ありました。
その「感性」や「センス」、「経験」を磨くためには、どうすればいいのか?
というのは、簡単にノウハウ化できるものではありません。しかし、逆に
「感性」や「センス」に優れた人は、どういう物の見方をするか? という
ことについて考えてみるのは参考になるはずです。
というわけで・・・、
私がこれまでに「鋭い!」と感心させられてしまった指摘を振り返って
みると、そこには代表的な2つの「物の見方」があるように思います。
■ 「ムダに気づく感性が高い人」の発想−1
「どうやるか?」よりも「なぜやるか?」
「ムダに気づく感性が高い人」の発想に共通する特徴の1つは、
「どうやるか?」よりも「なぜやるか?」
という言葉で表せます。
「どうやるか?」 = その仕事をどうやってやるのか? の前に
「なぜやるか?」 = なぜその仕事が必要なのか? を考えています
別の言い方をすれば、
「今ある作業をスピードアップする」 という発想ではなく、
「その作業は必要なのか?」「やめたらどうなる?」 と考えるわけです。
さらに別の言い方をすれば、
How = どうやってやる? よりも、
Why = なぜそれをやるのか? を考えるということです。
「How」よりも「Why」が重要だというのは、頭では理解するのは簡単ですが、
常に実践するのは簡単ではありません。人はついつい「How」の方に意識が
向いてしまうものです(私もそうです)。
しかし、鋭い指摘・有用な意見を述べる人は「How」よりも「Why」を優先して
考える傾向があると感じます (これは「ムダを減らす」だけでなく、他の分野
にも共通して感じます)。
ただし、「感性」や「センス」の優れた人は、「How」よりも「Why」を優先して
考えているといっても、本人が意識的にそう考えているのか、無意識的にそう
発想してしまうのかは、私にはわかりません。
一方、元々「感性」「センス」が優れているわけではないなら(私を含めて)、
あえて意識的に考えることが有効だと感じています。
「どうやる?」 よりも 「なぜやる?」
「How」 よりも 「Why」
これ、本当に重要なことだと思います。
腕か、手の甲にでも刺青したいくらいです・・・(笑)
■ ちょっと気になる傾向が・・・
以下、余談的な話です。
前から気になっていることが1つあります。
それは、ネットや本などの情報が増えれば増えるほど、「Why」型の情報
よりも「How」型の情報の方が多くなっていることです。
特にネット上の情報については、それが顕著です。
なぜかというと・・・基本的に「How」型の情報の方が、「Why」型の情報
よりもアクセスを集めやすいからです。
※ 私自身がこのブログや他のWeb媒体で書いたものもそうですし、
他の人が書いたものを見てもそういう傾向があります。
そのこと自体に目くじらを立てるつもりはありません。
「Why」型の情報は、「我が身を振り返る」ことも必要になりますから、
それよりも手っ取り早い「How」型の情報が人気になるのはわかります。
しかし、「How」型の情報ばかり吸収していても、ブレークスルー的な
大きな変化・成長はなかなか得られないという面もあります。
ですから、書き手としては、「How」型に流されすぎないことが
必要だと思います。本当に読者のことを考えるのならば・・・
かくいう私も、「How」型の情報をどんどん出していってアクセスを
上げようとか、「はてな」でたくさんブックマークされる記事にしよう
とかの誘惑にかられたこともありましたが・・・(笑)
そういうのはやめることにしました。やめたからといって、ブログ全体
としてはアクセスが減るわけではない(逆に増えている)のが、
不思議なところで・・・ネットの世界は奥が深いですね。
今日の記事作成時間は62分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55
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先日、ある人にこんな事を聞かれた。
「何で蹴球堂とか始めようと思ったんですか?」
一瞬、はっとした。
何で?
何で?
何で?
その言葉がとても気になりました。
いつも読んでいる有限会社ビズアークさんのブログ「時間管理術研究所 □□ 仕事と生き方、幸...
「How」と「Why」【オーナーはつらいよ@サッカーショップ蹴球堂】at 2008年09月08日 08:57
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