2008年09月15日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「会議をしない会社」 が存在する理由


こんにちは。水口です。

今日は、久しぶりにテレビの話題、
「会議をしない会社」の話です。


■ 「がっちりマンデー!!」という番組

今週(日曜日)に放送された「がっちりマンデー!!」という番組が、
面白かったので、今日はその話を。

この番組(がっちりマンデー!!)は、かなり長く放送されている番組ですが、
私は今年に入ってから視ています(録画リストに入れてます)。

番組の位置づけとしては、「柔らかめの経済情報番組」という感じですが、
毎回、面白い会社や、ちょっと特殊な業界にテーマを絞って紹介している
のが面白く、結構飽きずに見ています。

ちなみに、タイトルの「マンデー」は、「月曜から実践」という意味で、
放送自体は日曜日の朝です・・・。


■ 理科系戦略?の「サイゼリヤ」

この番組では、「サイゼリヤ」というファミリーレストランが紹介されていて、
社長の正垣泰彦氏も出演されていました。

「サイゼリヤ」は全国に775店舗あるそうで、利用したことのある方も多い
のではないでしょうか(私もあります)。イタリアン中心のファミリーレストランで、
驚くほど安いのが特徴です。

ちなみに、サイゼリヤのHPはこちら↓です。
イタリアンワイン&カフェレストラン サイゼリヤ

「がっちりマンデー!!」はHPもなかなか充実しています。
サイゼリアの回は↓こちらにあります(全5ページの1ページ目です)。
TBS|がっちりマンデー!!


番組では、「理科系戦略」という切り口で紹介されていましたが、それは
役員12人中、8人が理系出身者であり、社長も東京理科大出身、しかも
理論物理学専攻というところからきています。

もちろん、世の中には「理系」の社長さんもいますし、大前研一さんのように
理系出身(原子力工学専攻)で、経済の世界で活躍されている方もいます。
しかし、一般的にはまだまだ少ないのが現状ではないでしょうか。
(私は個人的には理系の人にもっと活躍してほしいと思っています)


さて、そんな「理科系戦略」と銘打った番組構成でしたが、実際のところは
「理系」というよりは、「非常に合理化された経営」というイメージです。

・ 定番メニューの作業効率を継続的に改善している
  (細かなムダもつぶしていき、コスト削減をはかる)

・ 厨房は1人でまわす
  (セントラルキッチン方式をかなり推し進めている)

・ 自社農場・野菜の温度管理などの仕入れの合理化・品質追求
  (収穫直後に4℃に保冷後→加工→配送→店舗まで4℃をキープ)
  (野菜の品種にこだわり、独自に品種を探してくる)

・ 社内業務の徹底した合理化
  (店内レジで給与明細発行から出退勤管理、発注業務まで行う)

といった合理化を徹底していて、それによってメニューのお手頃価格を
実現しているようです。

中でも、「レジ」も使った社内業務の合理化は、かなり感心させられました。
似たようなIT化を行なっている外食産業はあると思いますが、別の端末を
用意せずに、全部レジでやってしまうという発想は、なかなか出てくるもの
ではありません。

このページ↓に出ています。(全5ページの5ページ目です)
TBS|がっちりマンデー!!



そんな「サイゼリヤ」ですが、同社では

  「会議をしない」

ことにしているそうです。

社長が言うには、

  「みんなで決めると責任の所在がわからなくなる」

からやめたとのこと。これはとても痛快です。

この逆パターンの目的で(責任の所在を不明瞭にするために)開催される
会議が多い!と、辟易している人は多いのではないでしょうか?


で、会議の代わりに何をするかというと、

・ 1対1の対話
・ 7人以内の討論

しかしないと決めているとのこと。

ここで「討論」と呼んでいるのは、その場に「決議」機能を求めていない
からだと思います。「議論はするけど、決めるのは自分」ということであり、
そこが普通の「会議」と決定的に違うところだと思います。

ちなみに、「7人以内」の理由は、討論の時間を70分(1人10分)以内に
したい(それ以上長くしても集中できない)からだそうです。


これらは、「不要な会議を無くす」という合理化策でもありますし、
責任を明確にすると同時に、権限委譲することにもつながっています。
やる気のある人にとっては、非常に良い環境だと思います。
(逆に「ぶらさがり」志向の人にはつらい環境になります。)

非常に理にかなっているところがあるのですが、多くの企業ではこの
逆パターンを行ってしまってますから、真似できる企業は少ないかも
しれませんね・・・。かなり考え方をがらっと変えないといけません。



この「サイゼリヤ」、面白い企業であり、面白い社長さんですから、
これからもっと注目されるかもしれませんね。

お店も、単なる「安売り店」ではなく、品質に対するこだわりもあるようで、
私は見る目が変わりました。
また行ってみようっと・・・。



今日の記事作成時間は60分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(4)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
はじめまして。今回はガッチリマンデー見逃してしまいました。「会議をしない」というやり方には私はなかなかイメージできません。でも会議やらずに仕事ができたらという思いもあります。「会議なんてやめちまえ」という書籍を読んだんですが、やはり1対1の情報交換が有効とありました。そこは理解できるんですけど、やはりある人がリーダーシップをもち、関連部署をまとめていく作業には会議は避けて通れないんじゃないかと思います。いかがなものでしょうか。
Posted by 多ぁ忙 at 2008年09月17日 00:01
水口です。

多ぁ忙さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

『「会議をしない」というやり方には私はなかなかイメージできません。でも会議やらずに仕事ができたらという思いもあります。』

分かります。私も同じ思いがありますね。

サイゼリヤさんの場合は「権限委譲」がポイントだと思います。

・議題のある「討論」は行なう。

・決めるのはその部門のリーダーが決める。
 その場でなく、後で考えて決めても良い。

・当然、決めたことの責任はリーダーにある
 (責任の所在が明確になる)

・決めたことを周知させるのはリーダーの仕事。

ということだと思います。


メリットは、意思決定の早さ。
デメリットは、失敗が多くなる(かもしれない)こと。

失敗することのリスクと、行動しない(出遅れる)ことのリスク、後者を重く見て、
前者のリスクを引き受けるのがサイゼリヤ流ということではないかと思います。

同じように「行動しない」リスクを重く見るやり方に、(以前の)トリンプの
早朝会議がありますが、こちらは「トップダウン型」「会議重視」という
違いがあって興味深いです。

Posted by 水口和彦 at 2008年09月17日 13:00
 なるほど。やはり優秀なリーダーシップあってのやり方ということですね。納得です。
 素早い決断するひとは失敗があったとしても、そのリカバリーをすぐ行動に移せるので、決断が遅い(失敗が少ない)ひとよりも速くゴールに到達できるとビジネス書にあったのを思い出しました。
Posted by 多ぁ忙 at 2008年09月18日 00:08
水口です。

まさに、そういうことだと思います。


「石橋を叩いて渡る」やり方が必ず悪い、とも言い切れませんが・・・、
寄ってたかって石橋を叩いていると、どうしてもスピードは失われますし、
なかなか人が育たない(社内調整ばかり得意な人が育つ傾向は否定できない)
と思います。

もちろん、「石橋を叩かない」のもそれはそれで別のプレッシャーはあると思います・・・。
Posted by 水口和彦 at 2008年09月18日 07:10
 

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