「仕事を増やす上司」の下では、時間管理にも取り組めない?
こんにちは。水口です。
今日は昨日に続いて、講演でのご質問に関連した話です。
■ 上司が仕事を増やす傾向がある・・・どうすればいい?
今日のご質問は、昨日とは別のところでの講演(先週末)で頂いたものです。
(ある企業グループの労働組合役員が集まる会での講演でした)
そのご質問とは・・・
上司が次々と仕事を増やしてくる場合、
仕事の管理(時間管理)はどうするのがいい?
という主旨のご質問でした。
確かに、こういうタイプの上司の下で仕事をしていると、次々と仕事を増やされて
しまうこともありますし、仕事量も増える傾向にあります。
また、次々新しい仕事がくるので、「計画を立ててもムダ」という気分になることも
あると思います。
しかし、こういう状況ほど、本当は時間管理が必要なのです。
■ なぜ、上司は次々と仕事を増やしてくるのか?
まず、「なぜ、上司は次々と仕事を増やしてくるのか?」 について、考えてみたい
と思います。
こういう上司のもとにいると、「上司は思いつきで仕事を増やしてくるから困る」
と思ってしまいますし、ちょっとした「被害者意識」を感じてしまうこともあります。
(私も経験あります)
しかし、少し見方を変えると・・・、上司が仕事を増やそうとするのは当然のこと
だと言えるかもしれません。
今回の新刊(仕事に追われない超時間術)でも少し書いた話なのですが・・・、
上司は部下よりも、「その事業の将来」に目がいくものですし、事業全体に目が
いきます。そういう立場では、「今やっておくべきこと」「今やっておきたいこと」は
どうしても色々出てきてしまいます。
ですから、上司が色々頼みごとをしてきたり、次々と仕事を増やしてくるのは、
当たり前と言えば、当たり前のことです。
※ もちろん、そういう無茶な仕事の振り方をしない上司もいます。そういう
上司は、部下の仕事振りを見ながら気をつかってくれていたり、あるいは、
部下の仕事量を考えて、仕事の振り方をコントロールしているケースが多い
と思います。
つまり、 「部下の仕事振り(仕事の忙しさ)をそれとなく察知できる人」や、
「必要な所要時間も考えて、部下の仕事量をコントロールできる人」
であればいいのですが、これらは人によって得意不得意があるものです。
(当たり前ですが上司も人間です。何でも得意とは限りません。)
ですから、中には、「次々と仕事を増やしてくる」上司もいますし、そういう
上司がいて当たり前だと言ってもいいかもしれません。
(「上司が分かってくれない」と思うよりも、「分からなくて当たり前」と思って
いるくらいの方が、精神衛生上いいかもしれません)
■ 「仕事を増やす上司」への対処法
では、そういう上司にどう対処すればいいかといえば・・・、
まず、色々な仕事や頼まれごとに対しては、他の仕事(タスク)と同様に、
「発生した時点で書く」習慣が大事です。
頼まれたことを忘れてしまって、後から催促されるのは、自分自身もストレスを
感じてしまうものです。そうならないように「書く」ことは大事です。
ただし、「仕事量」自体が多くなり過ぎて、とても手が回らない場合もあります。
そういう場合には・・・、私は真っ向から向き合うしかないと考えています。
「上司が分かってくれない」と愚痴っていても、状況は変わりませんから。
真っ向から向き合うというのは・・・、
「やれないものはやれない」
と、はっきり言うことです。
「これは無理だよ・・・」と内心思いながら、表面上はその仕事を引き受けたよう
に振る舞うのは、お互いにとっていいことではありません。仕事量が多すぎるの
なら、それをちゃんと言うことも必要です。
※ 「上司なら、部下の仕事量を考えて仕事を振らなければいけない」という
理想論は、実際には行うのは非常に難しいものです。
特に、日本型の組織(業務分担があいまいなことが多い)では、上司以外
にも色々なルートから仕事を頼まれたりします。ですから、上司が部下の
仕事のすべてを把握するのは、とても難易度が高いことなのです。
もちろん、上司の立場としては、そういう上司を目指すのが理想ですし、
部下の仕事量を把握する努力を怠って良いわけでもありませんが、
「上司ならそれくらいできて当たり前」と言うのはちょっと酷な話です。
■ 「やれないものはやれない」の伝え方
ちなみに、私自身も「仕事を増やす上司」の下にいたことがありまして、
その頃には、
「やれないものはやれない」
をはっきり言うためには、時には「口論になっても構わない」という勢いで
言うこともありました・・・。
これは「仕事を責任を持って引き受けること」と「出来ないものは引き受けない
こと」は表裏一体で切り離せないものだ。という信念のようなものがあったから
で・・・、特に自分の部下にも関わることなら、真剣に対応するしかありません。
(決して、「やりたくないからやらない」というわけではありません・・・)
とはいえ、きつい言い方をするのは、決していいことではありませんから・・・
「やれないものはやれない」
を、少し言い方を変えて伝えることも大事です。
たとえば、
「○○の仕事があるので、今週は難しいです。
来週○曜日まで待って頂けますか?」
といった言い方がありますし、
「一昨日頼まれた□□の件もありますが、
どちらを優先させましょうか?」
と、相手に一部判断をゆだねる言い方もあります。
■ 時間管理が必要な理由
さて、話を少し戻しまして・・・、最初の方で
――――――――――――――――――――――――――――
しかし、こういう状況ほど、本当は時間管理が必要なのです。
――――――――――――――――――――――――――――
と言いましたが、その理由は・・・
この「やれないものはやれない」ということを判断するためには、時間管理が
必要だからです。
頭の中だけで仕事を管理していると、自分が現在抱えている仕事のすべてを
すぐに確認することは難しい(ほとんど不可能)ですから、新しく頼まれた仕事
をやれるかどうか、自信を持って判断することはできません。
これは逆に、「やれない」ということも自信を持って判断できないということです。
ですから、「まあ、いいか・・・」と引き受けてしまったり、断り切れなかったりする
ことになりがちです。(後で泣きを見るパターンです・・・)
こうならないためには、時間管理が必要なわけです。
また、時間管理を行うことによって、
「やれないものはやれない」 しかし、「やると言ったことは必ずやる」
という行動習慣が身についてきます。
こういう行動が周囲に認められてくると、先の「やれないものはやれない」という
交渉も、よりスムーズに進むようになってきます(「好循環」になってきます)。
「上司が分かってくれない・・・」と愚痴るよりも、こういう状況に持っていく方が、
長い目で見て、仕事にメリハリがつきますし、ストレスを抱え込むことも少なく
なってきます。
「仕事を増やす上司」と仕事をされている方で、当てはまるなと思う場合は、
少しずつ、試してみてはいかがでしょうか。
今日の記事作成時間は85分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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