「バタ男状態を招きやすい環境」にいる私たち
こんにちは。水口です。
今日は時間管理に関する話題です。
■ 「バタ男」防止法
本日、「asahi.com」に連載中のコラムが更新されました。
(↓こちらです)
asahi.com(朝日新聞社):
仕事をあふれさせてしまう「バタ男」防止法
- ショッピングコラム「となりのビジネス達人」
「バタ男」というのは、いつも時間に追われてバタバタしている人の総称です。
「時間管理」には、このバタ男状態を解消するという目的もありますので、こちら
の本でも↓「バタ男」というキャラクターを登場させています。
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超カンタン!時間管理術―誰でもできる
著者:水口 和彦
販売元:秀和システム
発売日:2006-03
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↑私が初めて書いた本です。
もちろん、そういう「バタ男状態」になってしまうのは男性に限らないわけで、
女性の場合は「バタ子」でしょうか。・・・どこかで聞いたような名前ですが(笑)
上記のコラムでは(写真のところに)、「時間管理への関心が高まるのは、
バタ男が増えているから?」と、ちょっと冗談めかして書いていますが、実際
に「バタ男」は確実に増えているはずです。
現在、「時間」への関心が高まっているのは、たとえば資格取得のために
「時間を作りたい」といった、現状にプラスアルファとなる活動をする時間が
ほしい、というニーズもあるわけですが、それ以前の問題として「バタ男」や
「バタ子」が増えていると感じます。
その原因は、「人」よりも、むしろ「仕事」にあります。
■ 「バタ男状態を招きやすい環境」にいる私たち
現在のビジネスパーソンを取り巻く環境は、昔よりも確実に「バタ男」状態になり
やすいものになっています。
ちょうど、私が前の会社に勤めていた時期は、その変遷期にありました。身近な
レベルでいえば、パソコンとメールの普及が仕事のテンポを大きく変えましたし、
それ以外のところでも、技術の進歩によって仕事のペースは変わりました。
たとえば、パソコンの普及によって書類作成が速くなりましたが、その分作る
書類の量(や処理する仕事の量)は増えています。
現在20代の方はご存じないかもしれませんが・・・、 昔は今のように便利な
パソコンはありませんでした。ワープロで文章を書いて、それに別に印刷した
グラフを貼り付けて・・・と、書類を作っていたんです。当然、1つの書類を作る
時間は今よりも長くなります。
というのが、'80年代後半〜90年代前半くらいの話です。そこから、さらに
さかのぼっていくと、手書きの書類・手書きのグラフになっていくわけですが、
もちろん、さらに手間や時間はかかります。
その他にも、CADなどの進化により、製品開発の期間が大幅に短縮され
(自動車で言うと従来の2分の1〜4分の1くらいになっています)、その結果
プロジェクトが進行するペースが速くなる→それに応じて個人の仕事のペース
も速くなる、という変化もありました。
※ 実際、私は自動車部品の世界にいたわけですが、その間にも
製品(部品)の量産立ち上げまでの期間は、短くなる一方でした。
話が長くなりましたが・・・、まとめると、
私たちは、(昔と比べて) 「バタ男」になりやすい環境で働いている
というのは、紛れもない事実です。
誤解して頂きたくないので、少し補足しておくと・・・、この話は、昔と今はどちら
がしんどいか、どちらが偉いかという話ではありません。
たとえば、昔の仕事を、「大きな段ボール箱」をトラックに詰め込んで運ぶこと
だとすると、今の仕事は「小さな段ボール箱」を詰め込んで運ぶようなものです。
どちらも、トラック一杯に詰めて運ぶことには変わりありません。ですが、今の
仕事では、箱を整理し、上手に積む能力がより必要になっています。積み
方が雑だと、積める量が少なくなってしまったり、途中で荷崩れして荷物を
落としてしまったりするからです。
今の方が、プラスアルファの能力が必要とされているわけですが、だからと
いって、昔の仕事が楽だった・・・というわけではありません。
(もちろん、今の仕事を過去のやり方でやれというべきでもありません)
■ バタ男状態を解消するには?
話を戻しまして・・・
上記のコラムでは「バタ男防止法」として、自分の仕事の総量をつかむことの
重要性について触れています。
仕事の総量をつかむというのは、私が「リソース管理」と呼んでいるものです。
簡単にいうと、
自分が抱えている仕事と、自分が使える時間(リソース)のバランス
を確認し、仕事があふれないように早めに手を打つ
ことを表しています。
「仕事の総量をつかむ」というと、
仕事をリストアップして → それぞれの仕事の所要時間をインプットする
→ それを集計する
といった作業を想像する方もおられると思います。しかし、そういうやり方は手間
がかかりすぎて、なかなか長続きしません。特に、突発の仕事、予想していない
頼まれごとなどが多い職場ではそうです。
(ほとんどのデスクワークがそれに相当するわけですが・・・)
かといって、仕事量をつかむことをあきらめて、放棄してしまうのは、本来はよく
ありません。しかし、(以前の私も含め、)多くの人は実際そうなっています。
というわけで、私は本などでも「リソース管理」の重要性を訴えているわけです。
・・・この話は、もう少し長くなるので、続きはまた明日に。
今日の記事作成時間は70分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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