2009年03月05日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

おすすめ本:『マングローブが教えてくれた働き方 ナチュラル経営のススメ』


こんにちは。水口です。

今日は本の紹介。
これは「話題作」になってほしい本です。


■ 「マングローブが教えてくれた働き方 ナチュラル経営のススメ」

今日紹介するのは、この本↓です。

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マングローブが教えてくれた働き方 ナチュラル経営のススメ (P-Vine Books)マングローブが教えてくれた働き方 ナチュラル経営のススメ (P-Vine Books)
著者:今野誠一
販売元:ブルース・インターアクションズ
発売日:2009-02-20
おすすめ度:5.0
クチコミを見る


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著者は人材コンサルティング会社を経営されている今野誠一さん。

実は、手帳を使って頂いているご縁で今野さんのことを知り、今回
本を出されたということなので購入して読んでみました。

誤解して頂きたくないのですが、決して「提灯記事」ではありません。
(ご本人は私が読んだこともご存じありませんし)

本の内容に共感するところ・考えさせられることが多いのと、この内容
は「現在必要とされている」ことではないかと思うので、紹介します。


ちなみに、「マングローブ」というのは、熱帯・亜熱帯で見られる植物。
海水の中から生えているという変わった木です。私は石垣島で夜の
マングローブ林に行ったことがありますが、不思議な雰囲気でした。
また行ってみたいです。


■ 「ナチュラル経営」とは?

さて、この本ですが、なかなか一口では言い表しにくいのですが、
本全体を通じてのメッセージは、

  自然に働こう
  自然に生きよう

ということであり、それが「組織作り」の観点も加えて述べられています。


それが典型的なのが、「2:6:2」の話に関連して述べられています。

「2:6:2」というのは、「2:6:2の法則」とも呼ばれるものです。これは、
元々「働きアリ」の観察から言われ始めたことらしいのですが、集団の中
では、その中の

  2割はよく働く(優秀)
  6割は普通に働く
  2割はあまり(ほとんど?)働かない

という分布が生じるそうで、人間の集団にも同じことが言えるそうです。
パレートの法則(80:20の法則)に通ずるものがあります。
(実際、思い当たるところもあったりしますね・・・)


その「2:6:2」の話ですが、現在のビジネス書の多くは、

  いかにして、自分が上位2割になるか?

という視点のものが多いように思います。そういう上昇志向的なものが
悪いというわけではありませんが、みんながみんなそんな調子では、
何だか殺伐としたものを感じることもあります。


一方、先の本の中で今野さんは、 (『』内は引用です)
 
『中庸平凡な6割に焦点を当てて人事施策を考えるべき』

『ヒーローが一人で会社を背負っているわけではありません。
 会社を支えているのは、じつは多くの「仕事を回している人たち」です。』

と言います。

また、「6割」の人達を追い立てて、業績を上げさせるよりも、その人達が
誇りと自信を持って仕事ができる環境や、無理なく成長にチャレンジして
いける仕組みが必要だと主張されています。

これは本当は大事なことなのに、現在のビジネスシーンではつい忘れられて
いることではないでしょうか。


他にも、色々考えさせられる話が多い本です。
 (『』内は引用です。※部は私のコメントです)
 
『社員一人ひとりが充実していないと、幸せでないとダメです。』
(58ページ) 

『 経営者は「人を活かす」という考え方から「人に活躍してもらう場を作る」と
いう発想に切り替えなければいけないと思います。』
 (121ページ)

 ※ これは「サーバント・リーダーシップ」「逆ピラミッド」の考え方に近いですね。
    こういう考え方は、今後注目度が高まるような気がしています。

 
『 たくさんの成功指南本でいわれている「イメージすれば夢は叶う」「成功した
自分が目に浮かぶくらいまで具体的にイメージすれば、成功は約束される」と
いった考え方がブームになっています。
 しかし、将来にどんなに大きな夢を描き、鮮やかな成功イメージを持ったと
しても、結局のところ、日々の一歩一歩の積み重ねなしになにかを成し遂げら
れるわけではありません。』
 (137ページ)

 ※ こう言われると当然のことのように思えますが、その当然のことを
    見失っている人も(現在)多いのでは? という気もします。
    私も過去に「成功系」の話にかぶれそうになったことがありますが、
    「ちょっと違う」と思うことがあり、考えが変わってきました。
    この話はまた別の機会に・・・。

 
『 数字の達成に縛られて、強引な営業をしたり、粗製濫造的サービス提供に
ならないように、ノルマ的な数字の目標やビジョンの設定はしないようにして
います。』 
 (198ページ)

 ※ ・・・これは、経営者としてすごいことですね。
    理屈としては理解できるとしても、実際に実行に移す(数字の目標
    を排する)ことは、なかなか出来るものではありません。


さて、この引用部だけを見ると、「ほんわかした組織」 あるいは「ぬるま湯
的な組織」 をイメージしてしまうかもしれませんが、そういうことではなく・・・、
「人間的な成長」を求める組織という感じです。
(詳しくは本書を読んでみてください)



本としては、後半が結構盛り沢山な感じで、やや焦点が絞りにくい感は
あるのですが、本全体として「考えさせられる」ポイントがいくつもあり、
「良書」だと思います。

「こうすればいい」という直接的なノウハウを求める人には向かない本かも
しれませんが(本当はそういう人にも読んでみてほしいのですが・・・)、
「働くこと」や、「上司や経営者としてのあり方」を考える上で、読む価値の
高い本だと思います。おすすめです。



今日の記事作成時間は55分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
水口様

拙著を取り上げていただきありがとうございます。

実に詳しくご感想をお書きいただきうれしく拝見いたしました。

アンチテーゼというつもりはないのですが、社長も社員も共に幸福感を分け合える企業経営を目指している中で思うところを書かせていただきました。

一人でも多くの方に読んでいただきたいと思っています。

今野
Posted by imano at 2009年03月21日 22:18
水口です。
今野様、コメントありがとうございます。

このご著書には感銘を受けるところが多く、紹介させて頂きました。

本当に多くの方に読んで頂きたいと思います。
良い本を執筆して頂いて、ありがとうございます。
Posted by 水口和彦 at 2009年03月23日 19:59
 

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