勝手に「ワークシェアリング対策強化月間」
こんにちは。水口です。
今日は「ワークシェアリング」について。
■ 「ワークシェアリング」は、実は看板の付け替え?
今週のメールマガジン(私が書いているやつ↓)で、「ワークシェアリング」への
対処法を取り上げることにしましたが、実際、この「ワークシェアリング」という
言葉が最近注目されるようになってきました。
(そのメールマガジンは↓こちらです)
【KKJ】155 「ワークシェアリング」時代の時間術(その1)
[まぐまぐ!]
メルマガ内でも少し触れているように、現在ニュースなどで「ワークシェアリング」
が話題になっていますが、これはオランダなどで行われているものとは違い、
「雇用維持型のワークシェアリング」 (その中でも緊急避難的要素が強い) に
なっています。
ですから、耳にする機会が増えたからといって、「日本にもワークシェアリングが
定着するきざしが見えてきた」と思うのは間違いです。
実際のところは、昔は「一時帰休」と呼んでいた休日の増加や、「残業カット」
を(雇用を維持するという意味を込めて)「ワークシェアリング」と呼んでいるに
過ぎないわけです。看板を付け替えただけですね。
こんな記事↓がありましたが、このタイトルの『ワークシェアリングという名の
賃下げ』というのは、本質を突いていると思います。
厳冬春闘:世界不況に揺れる労使/上 ワークシェアという名の賃下げ
− 毎日jp(毎日新聞)
■ でも、「自称ワークシェアリング」が悪いわけじゃない
誤解していただきたくないので言っておくと・・・、
私はこうしたタイプの「自称ワークシェアリング」が悪いと言いたいわけではなく、
むしろ、「賃下げしてでも雇用を守る」という姿勢を打ち出す企業の方に好感を
持っています。(もちろん、賃下げしなくて済めばさらにいいですが)
私が嫌だなあ・・・と思っているのは、「ワークシェアリング」の本質的な部分に
ついて、まだほとんど議論されていないのに、「ワークシェアリング」が進んで
いるかのように(公の場で)吹聴する人です。 (←無知か嘘つきか・・・?)
■ 「雇用創出型ワークシェアリング」の導入は20年先?
もうひとつ、オランダ型の「雇用創出型ワークシェアリング」について・・・、
私は決して、このタイプのワークシェアリングに反対ではありません。しかし、
実際に実施するのは、大きな問題があって大変だと考えています。
その「問題」というのは、
□ オランダ型ワークシェアリングは「同一労働同一賃金」が前提に
なければ成り立たない
□ 日本の賃金制度は、(正社員は)同一労働同一賃金になっていない
(この記事の真ん中当たりに書いています)
↓
□ もし、「同一労働同一賃金」にするならば、かなりの人(特に中高年)
の給与が下がることになる。それもかなりの額で・・・
という点にあります。
「同一労働同一賃金が正しい。給与が減る人がいても仕方ない」という意見も
あると思いますが、それを急激に導入してしまうと、住宅ローンが払えなく
なって持ち家を取りあげられてしまう人も出てきかねません(それくらい給与が
下がる人も出てくるはずです)。それはいくらなんでも無茶だと思います。
給与制度を含めて変えていくのならば、ちゃんとした議論を重ねないといけない
ですし、実行するにも長い時間がかかります。オランダでも10年以上かかってい
ますし、日本はそれ以上にかかると思います。
もし導入するにしても、(私は)20年はかかるのではないかと見ていますが、
今のところ、この予想が外れそうな兆候はまったく感じられません。
(労使間で「同一労働同一賃金」についての本質的な話が全然ありませんし)
■ 現在の「(雇用維持型)ワークシェアリング」に対応するために
話がそれました・・・ 戻します。
このブログをお読みの方の中にも、職場で「ワークシェアリング」が導入される
ことになった方もおられると思います。
(そのタイプの)ワークシェアリングが導入されると、職場によっては色々難しさ
も出てきます。たとえば・・・、
□ 仕事は減らないのに、仕事時間は減らさなければいけない
□ 忙しい週は(残業して)長めに、そうでない週は(定時で)短めに、
という仕事時間の調整ができなく(やりにくく)なる
□ 突発のトラブル発生時の緊急の残業ができない(やりにくい)
□ ↑同じことがすべて、自分の部下にも当てはまる
といった状況が、あちこちの職場で起こることになります・・・。
というわけで、勝手ながら本日より、「ワークシェアリング対策強化月間」と
して、対策について考えていきたいと考えています(先のメルマガもそうです)。
こういう場合にも「時間管理を行うこと」はとても役に立ちますが、それ以外も
含めて、実行しやすい解決策について考えてみたいと考えております。
もちろん、このブログでは他のことも書きますので、ワークシェアリングだけに
なるわけではありません・・・。
今日の記事作成時間は59分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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