「サービス残業の是正指導」の厳しすぎる例?
こんにちは。水口です。
今日は,特に人事ご担当の方や経営者の方向けの話です。
■ 厳しい・・・? サービス残業の是正指導
こんな記事がありました。
<ダイハツ>サービス残業代5000万円支払い 千人分
(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
(『』内は引用です)
『 ダイハツ工業(大阪府池田市)が社員にサービス残業をさせたとして、淀川
労働基準監督署が労働基準法違反(賃金未払い)で是正勧告を出していた
ことが分かった。ダイハツは約1000人に対し、過去半年から2年分の残業代
計約5000万円を支払った。
同社によると、始業と終業の時間を自身で決める「フレックスタイム」制の
社員について、パソコンが社内ネットワークに接続している時間を労働時間と
見なしていた。しかし、同署が複数の社員のパソコンを調べると、接続を切っ
た後も仕事を続けていた記録が残っていた。
同社は、フレックスタイム制の全社員約5000人に対し、パソコンを利用
した時間を申告するよう求め、ネットワークへの接続時間より15分以上長
かった社員には未払い分賃金を3月支給の給与に合算して支払った。広報
室は「労働管理が不十分だった。勧告を真摯(しんし)に受け止めて改善に
取り組む」とコメントした。』 (上記サイトより引用)
とあります。
ダイハツさんは自動車メーカーだけに、今は何かと非難の対象になりそうで
気の毒なのですが・・・ 私はこの件については同情的な見方をしています。
というのは・・・、
残業代が「5000万円」というと、いかにも巨額ですが、冷静に考えてみると、
対象者1000人に対し、5000万円支払い
→1人当たりで言うと、約5万円
ということで、それほど大きい数字ではありません。
これを1人当たりの時間に直すと10〜15時間というところだと思います。
2年前までさかのぼっての話なので、月当たりにすれば1人あたり30分前後
の話です。
もちろん、実際は人による差が大きいと思いますので、「30分」よりももっと
長い人もいるでしょうけど、「組織的なサービス残業」「サービス残業の常態化」
というのとは、ちょっと違うように思います。
■ 労働時間管理システムの難しさ
この時間の計算は、
□ 社内システムにログインした時間とログオフした時間
□ 実際のパソコンの使用履歴
に差があるということ(後者の方が長い)です。
こう言うと不謹慎かもしれませんが、労働時間をシステムとしてしっかり管理
するようになったために、より細かいところまで突っ込まれてしまった、という
感じにも取れます。
また、ダイハツさんの取り組み方は、世の中全般から見れば比較的進んでいる
方なのに、結果的にこんなふうにやり玉に挙げられるのは、不運なことのように
も思えます。もっとひどい会社も数多くあるはずですが・・・。
(だから私はこの件について同情的に見ているわけです)。
しかし・・・、こういう労働時間管理のシステムには、難しさもありますね。
先の社内システムのログオン時間は、比較的容易かつ低コストに、しかも
集中管理できるシステムだと思います。
(たとえば、入退室管理のシステムを導入すると、もっとコストがかかります)
そういう意味でメリットは大きいわけですが・・・、 元々、パソコンは社内
システムと切り離しても動作できるもの。「ついうっかり」も含めて、上記の
食い違いを完全に無くすのは、かなり大変なことです。
「サービス残業の常態化」や、「残業しても残業代をつけさせない」といった
状況が良くないのは当たり前として、上記のような細かいところまで突っつく
のは、あまり良いことではないと思うのですが。
こういう例が増えると、心配になりますね・・・。
今日の記事作成時間は40分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2007 BizARK Inc. All rights reserved.
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/k_minakuchi/51902438
※ スパムコメント対策として、半角の「!」は使用不可の設定にしています。
申し訳ありませんが「!」は、全角文字を使用していただけますよう、
お願いいたします。




(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)