2009年05月13日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

仕事は、一気にとどめを刺すか? 安心できたところで持ち越すか?


こんにちは。水口です。
今日は「仕事の進め方」に関連した話です。


■ 「勝負強さは“脳”が決め手」

久しぶりにテレビの話題を。
12日の「クローズアップ現代」が面白かったです。


「勝負強さは“脳”が決め手」というタイトルで、北京五輪前に日本の水泳選手
が取り組んだ「意識改革」のようなものを紹介していました。


北京五輪の前の時期、日本の水泳選手が試合のゴール直前で(たとえば200
mのレースのラスト50m)失速気味になることが多かったそうです。

そこで、脳の働きの面で何か改善できないか、脳神経外科医の方に相談した
ところ、出てきたのが、


  「ゴールが近い」と思うと、運動能力が落ちてしまう


という、脳の特性でした。


「ゴールが近い」と思うだけで、脳の中の「報酬神経群」というところが、働き
始めてしまう。つまり、「ゴールが近いと思う」だけで、ゴールした後と同様に
安心してしまうそうです。これが落とし穴になっているのではないかと。
(「思うだけ」で、そうなってしまうところが脳の面白さですね)

そこで、北島康介さんはじめ、選手やコーチにこのメカニズムを説明するととも
に、「ゴールして、電光掲示板を振り返って確認する」までは安心しない、という
心構えで試合や練習に臨んだそうです。そして、北島選手はあの活躍です。


実際のところ、「ゴールが近づいても安心しない」というのは、口で言うほど
簡単ではないとは思います。普段からメンタル面を鍛えているトップアスリート
だからこそできることなのかもしれません。

しかし、それとはやや次元の違う話かもしれませんが、普段の仕事の中でも、
多少思い当たる節があります。


私の経験では、ある仕事が「ほぼ完成」になったところで中断してしまうと、
その後は、なぜだか、あまりやる気が出なくなってしまうことがあります。

「もう終わったも同然」と感じると、どうも安心してしまうみたいなんですね。
特に外部的な納期が無いタイプの仕事でそうなりやすいです。


私の場合、経験上そういうことがよくあるので、「もう終わったも同然」という
ところまで来た仕事は、その勢いのまま終わらせてしまうよう心がけています。

変な言い方かもしれませんが、「いいところまできたら、一気にとどめを刺す」と
いうイメージです。


■ 一気に終わらせてしまいたい人、終わらせたくない人

こういう傾向は、私だけでなく他の人にもあるようです。

たとえば、「アイディアがまとまって作業に取りかかったら、一気に終わらせる」
という仕事の仕方が好きだという人の話はときどき聞きます。

たとえば、個人でWebサイトを開発して話題になった人などで、「徹夜してでも
一気に終わらせる(そうじゃないとなかなか完成しない)」という意味のことを
言っている人が複数いました。

※ これも「外部的な納期が無い」仕事ですね。

人には、そういう傾向があるような気がします。



一方、一気に終わらせないで(とどめを刺さないで)、翌日に持ち越すやり方
の方が好きだという人もいます。

その理由は、完了直前の仕事を残しておくことで、翌日の仕事の取りかかりが
スムーズになるというものです。「終わったも同然」の仕事から取りかかることで、
朝一番の仕事に対する気の重さを軽減するわけです。

それが終わる頃には、仕事にも勢いがついてくるので、次の新しい仕事に取り
かかるのも苦にならなくなってくる・・・ということです。


私はどちらかというと、前者(その日のうちにとどめを刺す)のやり方の方が、
自分に合っている気がします。

―――――――――――――――――――――――――――――――
※ 私の場合も、こういう↓やり方で翌日に持ち越すことはあります。

   ・前日に原稿書きの仕事をする
             ↓
   ・見直しと(必要なら)修正する作業だけ、翌日に行う

   こういうのは(頭がリフレッシュされるので)効率的ですし、違和感なく
   仕事を翌日に持ち越すことができます。


   逆に、翌日に仕事を持ち越すために、「あえて1ページだけ残して、
   執筆を中断する」というのは、気持ち悪くて絶対にできません。
   (実際、効率も悪くなりますし)

―――――――――――――――――――――――――――――――


「終わりが見えたら、一気にとどめを刺したい派」と、「安心できたところで、
翌日に持ち越したい派」。これは、もしかしたら人によって(性格によって)、
好みが違うのかもしれません。もしそうなら、ちょっと不思議で面白い話です。




今日の記事作成時間は43分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(1)

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こんにちは。水口です。 今日は昨日の話に関連して、仕事の進め方の話です。 (昨日の記事↓) 仕事は、一気にとどめを刺すか? 安心できたところで持ち越すか? ■ 「終わったも同然」の仕事は一気に終わらせるか? 翌日に持ち越すか? 昨日の話の後半に....
先延ばしグセの対処法: 「ゼロから始める」よりも「1から始める」【時間管理術研究所 □□ 仕事と生き方、幸せの研究所 □□】at 2009年05月15日 07:45
 

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