先延ばしグセの対処法: 「ゼロから始める」よりも「1から始める」
こんにちは。水口です。
今日は昨日の話に関連して、仕事の進め方の話です。
(昨日の記事↓)
仕事は、一気にとどめを刺すか? 安心できたところで持ち越すか?
■ 「終わったも同然」の仕事は一気に終わらせるか? 翌日に持ち越すか?
昨日の話の後半に、
□ 終わりが見えてきた仕事は、一気に終わらせてしまう
(一気に終わらせてしまった方が効率が良い)
□ 終わりが見えてきた仕事を、あえて翌日に持ち越す
(その方が翌日の仕事の取りかかりがスムーズになる)
という、2種類の仕事の進め方の話をしました。
私は個人的には前者の方が仕事がうまく進むと感じていますが、人によっては
後者のやり方を勧めている場合もあります。
仮に、その仕事の取りかかりを1、仕事が完了したところを100とすると、
前者は
90〜95を越えたら、100まで持っていってしまう
という感じ。せっかく(頭も気持ちも)乗ってきているところで、一気に終わらせた
方が、効率が良いという考え方です。
実際、いったん中断すると、思い出したり、頭を働かせ始めるのに、時間をロス
してしがちです(メモしたりすることでロスはある程度減らせますが・・・)。
ですから、これは「効率」重視の考え方です。
後者は、
あえて90〜95で置いておいて、翌日そこからスタートする
という感じです。「残り少しまで来た仕事は終わらせてしまいたい」からこそ、
翌日の仕事の取りかかりの時に、やる気が高まるという考え方です。
朝、仕事に取りかかるときに、「今日の仕事の始まり」と「新しい仕事の始まり」
が重なると、取りかかるのがおっくうになりやすい。だから朝一番は、仕事をゼロ
から始めるのではなく、前日の残りから始めるということです。
前者が「効率」重視の考え方なら、後者は「やる気」重視の考え方と言っても
いいと思います。
■ 「ゼロから始める」よりも「1から始める」方が気がラク
実際、仕事の効率は「やる気」の影響を大きく受けますから、どちらのやり方が
トータルの効率が良くなるかは、人によって違うかもしれません。
(「先延ばししにくい」人は前者、「先延ばししやすい」人には後者がおすすめ?)
私は、個人的には前者のやり方を取ることが多いですが、その際、上記の
「今日の仕事の始まり」と「新しい仕事の始まり」が重なってしまうという問題は
残ります(私にも「先延ばしグセ」はありますし・・・)。
これを回避する工夫に、
前日のうちに少しだけ、その仕事の準備をしておく
(翌日ゼロではなく、1からスタートできるようにしておく)
というやり方があります。
(前日ではなく、もっと前もって準備しても構いません)
たとえば、報告書を作る仕事の場合、
・ その報告書のファイルを作る
(報告書用フォーマットのファイルを、新しいファイル名で保存しておく)
というところだけ、先にやってしまいます。
こうするだけでも、「ゼロから」のスタートでは無くなるので、「仕事を始めるとき
の気の重さ」は、多少は減ってきます。
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私の場合、今は原稿を書く仕事でこれを行います。
(本の執筆以外で、原稿書きの仕事が月に数件あります)
原稿を書く仕事では、納期に間に合うよう計画して執筆することが多いですが、
それよりも前倒しで(早めに)書いてしまうこともあります。時間的に余裕ができ
たときに先行してやってしまうというパターンです。
このパターンで、「○○の原稿を書こうか?」 と思ったときに、すでにファイルが
できていれば、即、書き始める気分になりやすいのです。
実際のところ、ファイルを作る作業は、それほどの手間ではありません。
(掲載される媒体によって1行の文字数を変えたりするくらいです)
しかし、「今からその作業をして、原稿を書く」のと、「すぐに原稿を書く」のでは、
気持ちの上での取りかかりやすさは、ちょっと違ってくるというのが実感です。
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これが、先の例の
あえて90〜95で置いておいて、翌日そこからスタートする
というやり方と、共通するところがあると思います。
(「とりあえず、1〜10くらいまで進める」という逆パターンです)
終わり近くで持ち越すか、少し取りかかったところで持ち越すかの違いは
ありますが、どちらも「ゼロからのスタート」にならないようにしている点では
共通します。
これは、「先延ばしグセ」の対処法としても、(それなりに)効果があります。
「先延ばし」が気になる方は、試してみてはいかがでしょうか。
今日の記事作成時間は40分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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