2009年05月23日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』というのは、本当なのか?


こんにちは。水口です。
今日は「椅子を無くせば会社が伸びる」のか? という話です。


■ 『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』という本

『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』 というタイトルの本があります。
この本が出版されたのは、4年ほどまえの話。私も以前読みました。

(↓こちらの本です)
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椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!
著者:酒巻 久
販売元:祥伝社
発売日:2005-07
おすすめ度:2.5
クチコミを見る


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この本が最近、にわかに話題を呼んでいます。

こんな記事がありました。

本当に「いす」がなかった,キヤノン電子のオフィス:ITpro

 (『』内は引用です)
 
『  先日,キヤノン電子の酒巻久社長に,桜が満開となっていた同社の秩父
工場(写真1)を案内していただいた。酒巻社長は『椅子とパソコンをなくせば
会社は伸びる!』(祥伝社)の著者であり,職場から「いす」をなくすという大胆
な改革を実行した人である。秩父工場内には,応接室など一部を除き,会議
室にも,開発部門や管理部門のオフィスにもいすがない。もちろん,社長室に
もないという。

 『椅子と〜』によると,会議室からいすを撤去したことで会議への集中力が
高まり,年間の会議時間が半減した。またオフィスでも,立つことで社員同士
のコミュニケーションが密になり,問題解決の精度やスピードが劇的に改善した
という。いす代も不要になり,いすをなくした分スペースが節約されるなど「いす
をなくすことのメリットは計り知れない」(酒巻社長)。 』


とあります。


この記事が話題を呼んでいます。

会議室のみならず、オフィスの椅子も無くしてしまうという改善の進め方は、
上記の本にも書かれていたものです。ちなみに上記の本は、考え方の上で
一理あると思えるところもいろいろあり、私は全否定するつもりはありません。


ところが、上記の記事に書かれている、「社長室にも椅子がない」というのは、
違うようなんです。写真で見ると、社長室にはしっかり椅子があります。

「無い」と言ったのに、実際は「ある」のでは、批判されても仕方ありません。

(このサイト↓に写真があり、これが火に油を注ぐ原因になっています・・・)
キヤノン電子株式会社|賢者「深彫り」インタビュー
|賢者の選択 - テレビ番組動画配信オフィシャルサイト




■ 「立ってデスクワーク」 で絶対外せない(と思う)ポイント

工場の製造現場では1日立ち仕事をすることもあるのだから、オフィスも立って
仕事をしてもいいのでは? という発想は、私も考えたことがあります。

文章を書く仕事をしている人で、パソコン仕事をするときに椅子をやめ、立って
作業するようにしたら、腰痛が良くなったという体験談を聞いたこともあるので、
そちらからの発想です。今なら「メタボ対策」として効果が期待する向きもある
かもしれませんね。

また、工場のスタッフ部門などは、そもそもデスクに長時間座り続けること自体
あまり多くないですし、「立ってデスクワーク」するのは不可能ではないでしょう。

・・・と、個人的には考えています。オフィスの省スペース化にも多少は役立ちます
し。(椅子が無い方が、同じスペースでも広々使えます)



とはいえ、実際やってみないと、どんな問題があるかは分からないですし、
個人的にはまだ構想止まりなのです。

しかし、やらずとも分かる明らかな問題点もあります。
その問題点とは、デスクの高さを調整しにくいところです。


デスクワークをする際には、デスクの高さがマッチしていないと、肩こりや疲れ
の原因になることもあります。通常は、デスクの高さが一定で、椅子の高さを
変えて姿勢を決めるわけですが、立ち仕事の場合そうはいきません。

ですから、立ち仕事でデスクワークをする場合には、本来ならそれぞれの人に
ちょうどいい高さにデスクの方をあわせなければいけません。

※ 特に、立ったときには(座ったときと比べて)、身長差の影響がより大きく
   なりますから、椅子付きの場合以上に考慮する必要があります。

もし、高さがマッチしないデスクで立ち仕事を長時間することになると、かなり
きついと思います。デスクが高すぎても困りますが、もっとつらいのは、低すぎる
場合です。

  たとえば、合宿やアルバイト等で、高さが合わない(低い)流し台で洗い物を
  したことのある方は、そのつらさが分かると思います(特に背の高い方は)。
  2、30分作業するだけで腰にきたりして、結構きついものです。


というわけで、私は「立ってデスクワーク」をするなら、デスクの高さの調整が
結構難しいと予想しています。ですから、個人用(自宅デスク)はいいとしても、
会社ではなかなか難しいのではないかと考えています・・・。


ちなみに、そのキヤノン電子さんでデスクの高さをどうされているかというと、
上記の記事に写真が掲載されていました。

この写真では、デスクの高さは一律のようです。身長がずいぶん違う人も、
同じ高さのデスクを使用しているようです。

全体的に高めにセットしているようで、低いデスクよりは良いかと思いますが、
もし、長時間の作業があるなら、(個人的には)このやり方は疑問です・・・。



※ では、どうすればいいかというと・・・結構難しいですね。
   デスクの高さは気軽に変えられるわけではありませんし、足元に
   踏み台的なものを置く手もありますが、これは安全上はあまり
   望ましくありません(うっかりして転倒・・・の危険性を考えると)。

「椅子を取る」というのは、単に座れなくなるだけではなく、体とデスクの高さ
の(相対位置の)調整機能が無くなることになるわけで・・・、

働く人に優しい「椅子無しオフィス」というのは、難しいものかもしれません。
(短時間だけの作業なら別ですが)




ちなみに、上記の本は一考する価値のあるエピソードも多いです。
個人的には全面に賛同するわけではありませんが、一読の価値はあります。
(特にパソコン関係の話が)

今日の記事作成時間は38分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
これは…賛否両論ありそうですね。
今の仕事で椅子無しを想像してみました。
やってやれない事も無いかもしれませんが・・・辛そうな気がします。
歩ければいいのですが、その場に固定立ちで事務仕事となると。。
椅子無しは、仕事内容による考え方かもしれませんね(^^; 。
Posted by 大熊ねこ at 2009年05月24日 21:21
水口です。
大熊ねこさん、ありがとうございます。

確かに、賛否両論あると思います。
私自身も「1日立ち仕事」の経験はあっても、「パソコン仕事で1日立ち仕事」の
経験はないので、弊害についてはまだわからない部分があります。

人によっても違うでしょうし・・・。

少し動く場合と、その場で立ち仕事する場合では、疲労度が違うんじゃないか
(動かない立ち仕事の方がかえって辛い?)という指摘もあるでしょうし・・・。
Posted by 水口和彦 at 2009年05月27日 07:30
 

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