2009年05月25日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

『パソコン使用時間の「3割」は業務外利用』 って、本当なのか?


こんにちは。水口です。
今日は「パソコンが業務効率を悪化させているのか?」 という話です。


■ パソコン使用時間の「3割」は業務外利用?

一昨日の記事↓で、『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』という本を
紹介しました。

『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』というのは、本当なのか?


その本には、「パソコンの業務外利用」についても書かれていました。

パソコンが普及し一人一台体制になってから、(業務外の)ネットサーフィンを
すること(つまり仕事しないこと)が多くなっているのでは? という話です。


その話が、こんな記事にもなっています↓

なぜPCの利用時間の3割は「ムダ」なのか
(プレジデント) - Yahoo!ニュース


 (『』内は引用です)
 
『「『息抜きのために私用でネットやメールを使うのは、使った社員が悪い』と
いうのは誤り。もっと深い原因がある」。そう話すのはキヤノン電子社長・
酒巻久氏だ。

 PC導入以前は給湯室など社員のサボる場所は決まっていたが、ネットサー
フィンが自席でできるようになり、一見しただけではサボっているか否かが
わかりにくくなってしまった。
 キヤノン電子では、PC操作をリアルタイムで監視するソフトを商用化した。
このソフトで就業中にネットやメールで遊んでいる社員をあぶり出すことが
できる。
 酒巻氏曰く、「調査すると、一般にPC利用時間の3割程度は私用で使わ
れていることが多い」という。
 特に経営層や管理職までがネットで遊んでいる会社は、業績が悪くなり
がちだ、と酒巻氏は指摘。「銀行から出向してきた人など、職務があいまい
な人ほど遊んでいる」(酒巻氏)。』


とあります。

「経営層や管理職までがネットで遊んでいる会社」というのは、ちょっと
想像したくありませんが・・・。

ただ、昔は昔で、就業時間中に(業務上別に必要ない人が)、まったりと
新聞を読んでいる・・・なんて風景もありましたから、それと同じと言えば
同じなんですけどね。



また、本にも書かれていましたが、こんなケース↓もあったそうです。
 
『 しかし、ログの監視とその後の調査によって意外な事実も発見されている。
それは「管理職の能力不足」である。(中略) ある女性社員が、会社の仕事
は短時間で済ませてしまい、残りの時間は自分で立ち上げたオークションサイト
を1日中運営していたことが判明した。(中略)
 そこで、経営者が本人を呼び出して理由を問いただしたところ、彼女は泣き
ながら答えた。
「仕事がないんです」。

 実は、彼女は仕事が早く終わってしまうので、「もっと仕事を与えてください」
と上司に訴えたことが今までに何度もあったという。上司が彼女の優秀さに
見合った適正な仕事量を与えていなかったのだ。』



これは、ややレアなケースのようにも感じますので、これを一般論として捉える
のは無理があると思います。また、「今は仕事が無いから」といって業務外利用
をしても良いわけではありませんから、上司だけを責めるのもちょっと違う気は
します(もちろん、上司にも問題はありますが)。

※ ちなみにこういう場合、「自分で仕事を作る」こと(何かの改善を考えたり)
   ができると良かったと思うのですが・・・。


■ パソコンの業務外利用は基本的にNG

一般的に、本当に「3割」の業務外利用があるかどうかは、私は少し疑わしい
と思っています(中にはそういう会社もあるとは思いますが)。

ただ、「多少はある」という会社は、おそらくかなり多いと思います。


堅いことを言えば、パソコンの業務外利用は「その時間(本来の)仕事をしない」
ことと同時に、会社の備品を私的利用していることにもなります (実際の費用
はほとんど発生しませんが、名目上はそうなります)。

ですから、基本的にパソコンの業務外利用はあまりおすすめできません。

どこからが業務外で、どこからが業務上の利用か? という線引きはなかなか
難しいのですが、少なくとも明らかな業務外利用は避けるべきだと思います。


これは、会社の味方的な見方(ややこしいなあ(笑)) をしているわけではなく、
何らかのときに、自分に不利になることも考えられるからです。

会社のパソコンは会社の備品ですし、ネットワークもそうです(メールも)。

ときどき誤解されている方もおられますが、たとえば、会社側がその通信ログや
メールの中身を見たりすることは、「プライバシーの侵害」に当たりません。
(会社側は無条件で「見る権利」があると言っても過言ではないのです)


ですから、いつの間にか自分に不利になる情報を会社に握られることになら
ないとも限りません。

仮の話ですが、たとえば、「会社にひどいサービス残業をさせられている」と
いう人がいて、直の上司のさらに上の上司に相談したり、あるいは外部に訴え
出たりしたときに、その情報が使われたとしても、文句は言えません。
(時間内に業務外のことをしている証拠になってしまいます)


実際にそんなことになる可能性はごく低いとしても、会社側に不利な情報
を握られるのは、気持ちのいいものではありません(借りを作っているようで)。

また、業務外利用などで「会社に借りを作っている」という意識があると、
サービス残業をはじめ、職場の問題について、強く主張しにくくなってしまう
ものです (気持ちの上でどうしても出てしまいます)。

私は、そういう気持ち悪さが嫌なので、ある時期から業務外利用は一切
しないように(昼休みは別として)なりましたが、その方が気分的にすっきり
すると感じています。


■ どこからが業務外利用なのか?

難しいのは、どこからが業務外で、どこからが業務上の利用か? という線引き
です。

たとえば、「直接仕事で使う調べ物」は業務上の利用ですし、職種によっては、
普段から「情報収集」することが業務上必要な場合もあります。
(これらも、あまり行き過ぎるとNGですが)

では、「仕事を効率化するための知識や情報を得ること」はどうかといえば、
「直接仕事に使うわけではないけど、役立つ面もある」という「グレー」な領域
になってきます(特に業務としてスキルアップ系の目標を定めていたりするなら
そのための活動ということになりますからOKですが)。

それ以外の「仕事に役立つわけではない」情報は、もちろんNGです。


私の個人的な意見としては、「グレー」領域は昼休みなどに見るか、自宅で
見るべきかなと思っていますが・・・、 一般論としては、ある程度の「グレー」
領域は許されるのかなと感じています。

この辺は、会社によっても感覚が違いますし、社会的にも共通認識ができて
いるわけではないですから、なかなか難しいところだと思います。
(今後、議論されるべきではないかと思います)




それはそれとして。

あくまでも個人的な感覚(経験談)ですが・・・、

パソコンの業務外利用が多い(=会社に借りがある)と、その「借りを返す」と
いう意識が働くせいか、ついサービス残業してしまいがちです。

逆に、サービス残業しないで「スパッと帰る」ことを目標にするなら、業務外
利用はできるだけしないことをおすすめします。
(その方が、遠慮なく帰れます。本当に)



今日の記事作成時間は60分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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