2009年05月30日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「癒やしの音楽で残業抑制」 となればいいけれど・・・?


こんにちは。水口です。
今日は「残業を減らす」ことについての話題です。


■ 音楽を流して残業抑制?

こんな記事がありました。

退庁促す癒やしのメロディー、残業代抑制へ大阪市が奇策
(読売新聞) - Yahoo!ニュース


 (『』内は引用です)
 
『  職員の残業代だけで昨年度、80億円以上を支給した大阪市が、家庭
の温かさを想起させる「癒やしの音楽」で早期退庁を促している。 (中略)

 午後8時半。優しいハープの音色で、郷愁を誘うスコットランド民謡の
「ロッホ・ローモンド」が2分間、庁内スピーカーから流れる。定時退庁時刻を
3時間オーバーしていることを知らせる。4月下旬から始めた。

 市幹部は「音楽が帰巣本能を高めるという科学的根拠はない」というが、
ある職員は「温かい家庭を思わせるメロディー。帰りたくなるかも」と話す。』

                                (上記サイトより引用)

とあります。

「そろそろ、残業をやめて帰りましょう」という合図に音楽を流すそうです。


その背景にあるのは・・・
 
『 市が係長級以下の職員に支給する残業代は1時間当たり平均2800円
で、昨年度は約83億円(一般会計)。来年4月からは月60時間を超える
残業は、割増率が現在の25%から50%に引き上げられる。このままでは
市は来年度、約1700万円の負担増になるという。』


という事情です。

以前に少し話題になりましたから、ご記憶の方もおられると思います。
改正労働基準法が成立し、来年度から残業代の割増率が変わります。

(成立したのは昨年12月。こちら↓にその記事があります)
残業代割増率引き上げ 改正労基法が成立 - MSN産経ニュース


この法改正の話を聞いたときに、「割増率」を上げたからといって、本当に残業
が減るのか・・・? という疑問がありました。

――――――――――――――――――――――――――――――――
(こういうこと↓です)

長時間残業の残業代(割増率)が高くなると、「残業時間を減らす」方向への
インセンティブ(誘因・動機)が働く・・・というのは主に経営者側の考え方です。

従業員側から見れば、(人それぞれ考え方はありますが、人によっては)、
「長時間残業した方が割増率が高くなる → よりお得になる」という解釈も
あるわけで・・・ 逆に「残業を増やす」方向へのインセンティブにもなります。
(ですから、場合によっては逆効果になるというわけです)

「残業」は、名目上は上司の指示に従って行うことになっていますが、実態
は、従業員個人が自己判断で残業時間を決めているわけで・・・そうなると、
後者の(逆効果の)インセンティブの方が強くなっても不思議ではありません。

また、「残業代が高くなるから」という理由で、サービス残業を強いるような
会社が増えてしまうと、これもまた問題です。
――――――――――――――――――――――――――――――――

そんな心配もあるのですが・・・、上記の大阪市の事例のように、これを
残業を減らすきっかけにするという動きもあるなら、良い面もあるのかも
しれません。

※ それはそれとして、上記記事では月60時間以上の残業をしている人が
   現状ある程度の人数いることになりますが、大阪市は「36協定」を締結
   していないのでしょうか・・・?


■ 残業抑制のためには?

さて、元の記事の話に戻りまして・・・

音楽をかけて帰宅をうながす、というのは悪くはないと思います。それが
きっかけで、「もう3時間も残業してるのか・・・」と気づく効果はそれなりに
あると思います。

※ ただ、残業3時間をリミットとして考えるのであれば、本来なら「3時間」
   のタイミング(上記記事で8時半)よりも、5分か10分前にした方がいい
   と思うのですが・・・。

   「あ、音楽だ。もう帰らないと3時間過ぎちゃう・・・」 と思うのと、
   「あ、音楽だ。もう3時間過ぎちゃったのか・・・」 というのは、だいぶ
   印象が違うと思いませんか。



とはいえ、「○時以降は消灯」と決めて徹底する方が、効果的なわけで・・・。
(もちろん、徹底しなければ意味がありませんが)

実際、民間では消灯時刻を決めている会社も増えつつありますから、上記
の策はまだまだ甘いように感じるのですが・・・ どう思います?




ちなみに、残業時間を減らすには、

(職場の環境的な面で)
□ 「つきあい残業」  (職場に、先に帰りにくい雰囲気がある)
□ 「残業から本気モード」 (定時前はいろいろ邪魔が入り、集中できない)

(個人の仕事の進め方の面で)
□ 「なりゆき残業」  (計画的に行動できていない:時間管理ができていない)

の3つの残業を減らすことを考えてみてください。

 (詳しくはこちらを↓)

 3つの「ムダ残」を無くそう!:はじめに

 No!「つき残」:つきあい残業を無くそう

 No!「残本」: 「残業から本気モード」を無くそう

 No!「なり残」:「なりゆき残業」を無くそう


今日の記事作成時間は48分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
こんばんは
残業を語るのは本当に難しいですよね(^^;
この音楽効果に関してだけ考えると、聞く側に大きく分けて2パターンあるかと。。
一つは、出来るなら残業したくない場合(本気で忙しくて残ってる)…『あ〜今日もこれ聞くまで残っちゃった。。ガックリ』
もう一つは、残業代目当てが含まれる場合(やる気になれば早く帰れる)…『この音楽のお陰で残るのが都合悪いぞ=3』
なんて(^^;

家に帰りたくて帰れる人なら音楽無しでも帰ってると思うので…。
「帰りたい」気持ちを誘う効果になっているかは‥どうなのでしょう(^^;

Posted by 大熊ねこ at 2009年05月31日 21:39
水口です。
大熊ねこさん、ありがとうございます。

効果は・・・実際どうなんでしょうね。

少なくとも「(第二の)定時のチャイム」的な意味、効果はあると思いますし、
(後者のタイプの人には)「ダラダラ残りにくい雰囲気を作る」という効果が
ある程度期待できるでしょうね。

もちろん、「もうこんな時間」とがっくりくる人もいるでしょうけど・・・。
それも一種の自覚を促しているわけで、悪いことではないはず・・・ですよね。


音楽に何の曲を選ぶか考えてみるのも、面白いかもしれませんね。
Posted by 水口和彦 at 2009年06月01日 07:42
 

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