2009年06月05日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「残業無し」で業務効率が上がったという事例


こんにちは。水口です。
今日は「ワーク・ライフ・バランス」「ワークシェアリング」について。


■ 「多様就業型ワークシェアリング」の実践企業

以前、ワークシェアリングの実践例として、「エス・アイ」という企業があると紹介
したことがありました

(この記事↓です)
「多様就業型ワークシェアリング」は一種の「出来高制」なのか?

「エス・アイ」という会社はデータ入力を行う会社なのですが、勤務時間を柔軟
に設定できたり、時給+出来高評価のような形で、正社員とパートさんの間で
「同一労働同一賃金」を実現している会社です。


この会社について、こんな記事がありました。

この人に聞く:データ入力会社「エス・アイ」社長・今本茂男さん
 /兵庫 - 毎日jp(毎日新聞)


社長の談話として、

 (『』内は引用です)
 
『91年にエス・アイを設立しましたが、残業をさせないと決めていました。社員
は女性が多く、残業をすると子育てや家事ができず、家庭に影響します。仕事
をたくさん受注して残業が必要になると、その分パートを雇いました。そうして
ワークシェアリングの下地ができたのです。02年に県から「エス・アイはワーク
シェアリングに取り組んでいるのですね」と言われて、初めてその言葉を知りま
したけどね。

残業がないことで、優秀なパートが集まりました。企業でいろいろな仕事を経
験し、結婚などで退職した人たちです。最初は「子育ての合間でもできる」と
データ入力のパンチャーとして勤務したのに、能力が高いので重要な業務を担
うようになり、そのうち社員とパートの立場が逆転してしまうケースが出てきまし
た。そうなると、パートは「責任のある仕事をしているのに身分はパート」と訴え、
パートの自由な勤務形態をうらやむ社員も出てきました。そこで待遇の一本化
を考えたのです。』
                (上記サイトより引用)

とあります。

・ 初めから「ワークシェアリング」を念頭に置いていたわけではなく、優秀な
  働き手を確保するために『残業をさせない』という基本方針を決めていた

・ 社員とパートの間に能力差があるわけではない。逆転するケースもある。
  それなら、待遇も一本化したらどうか

という流れで、現在の仕組みが出来ていったようですね。


結婚や子育てなどで仕事を離れてしまう優秀な女性が多い、とはよく言われて
いることです。そういう方々が働きやすい制度を作ることによって、結果として
優秀な社員が集まり、それが業績にも反映されるといういいサイクルが回って
いるようです。


■ 「残業無しで業務効率がアップ」 という事例

この記事にはもうひとつ、興味深い事例がありました。

 
『残業をなくすことで業務効率が上がりました。データ入力業界では5万件に
1件のミスが出るものですが、エス・アイは月70〜100万件で外部からの
ミス指摘は半年に1件程度。』


とあります。

単純に業界平均(5万件に1件)と比較するなら、エス・アイ社は、半年間、
つまり400〜600万件に1つのミスなのなので、

  入力ミスが起こる割合は100分の1

ということになります。

単純に比較していいかどうかは多少疑問はありますが、残業を無くすことに
よって、仕事の効率が上がるという事例として興味深いです。



また、同インタビューで今本茂男社長は、
 
『業務を他の人にもできるようノウハウを共有し、社長などのキーパーソンが
率先して残業をしないことが重要です。』


と述べています。

実際に残業を削減できた会社では、多くの方が「トップが率先して帰る」こと
の重要性を強調していますが、こちらも同じですね。

これは「ワークシェアリング」のみならず、「ワーク・ライフ・バランス」のためにも
重要なことです。


今日の記事作成時間は30分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
こんばんは
データ入力とゆう仕事内容に対して会社側の対応が合っているいい事例のようですね。
集中し続ける事を必要とする仕事には、それに見合う限界の時間があると思います。
その時間をオーバーすると集中が途切れミスも発生しやすくなると思うので。
工事現場の方が、必ずお茶の時間を取るのも安全に仕事をする為に必要不可欠な時間だと思いますし。
世界会議等の同時通訳の方は15分おきに交代するとゆう話も聞いた事があります。
仕事の内容によってベストな時間の長さがありますよね。

Posted by 大熊ねこ at 2009年06月06日 22:15
水口です。
大熊ねこさん、ありがとうございます。

このエス・アイさんは、他にもデータがあったのですが(書籍で)、
やはり残業時間になると(労働時間が長くなると)スピードや正確さが
下がってくるようです。

同時通訳の方の話は私も聞いたことがあります。
高度な作業ですし、ミスが許されないという面もある厳しい仕事ですね。


ところで、デスクワークも90分ごとに休憩を取るべきだと言う方もおられます。
私自身は、あまり決まった休憩時間を取っていませんが、
(乗っているときは逆に休憩を取りたくないので)
「時間を決めて集中することが重要」という点はまったく同意です。
Posted by 水口和彦 at 2009年06月09日 19:35
 

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