2009年06月17日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「ニッチ」も「オンリーワン」も・・・「なろう」と思ってなるものではない?


こんにちは。水口です。 

今日は仕事の上で「オンリーワンであること」について、少し考えてみたいと
思います。


■ 水中写真家 中村征夫さん

昨日の 『プロフェッショナル仕事の流儀』 という番組(NHK)に、水中写真家
の中村征夫さんが出演されていました。

中村征夫さんは水中写真家としてかなりメジャーですし、ダイビングや水中写真
に詳しい方ならご存じだと思います。

私は以前テレビで、東京湾に潜っている姿や、東北のどこかでハタハタの産卵
を撮影されている姿を見て、すごい方だな・・・と興味を持っていました。
(DVDも1枚持っています)


今回、その中村さんの撮影現場が紹介されていました。寒い海に潜っても、
海のコンディションが悪くて撮影できなかったり・・・また再トライしたりと、1枚
の写真にかける情熱と労力の大きさに驚きました。

私も水中で写真やビデオの撮影をすることがありますが、それはあくまでも
「そのとき居たものを撮る」だけであり、撮りたい被写体を求めて何度も、
あるいは何年もかけて撮り続けるなんて考えられません・・・さすがプロです。


■ いつのまにか「オンリーワン」

今日考えてみたい話は、その「水中撮影の苦労」的なことではなく、「仕事の
選び方」に近い話です。


その中村征夫さんは、東京湾に住む生物を長年撮影されていて、その写真は
ダイバー以外の人にもインパクトを与え、話題にもなりました。

他に東京湾を追い続けている水中写真家の方はいませんから、まさに
「オンリーワン」の仕事です。

その仕事は、(結果論としてみれば)実に良い形で成り立っています。
というのは・・・


■ 水中写真家は楽じゃない

ここからは、別ルートで聞いた話です。

水中写真家という仕事は、肉体的にもそうですが、実は経済的にも決して楽な
仕事ではないそうです。

以前(十数年以上前)は、水中写真そのものが珍しかったですし、バブルの頃は
広告などにも、水中写真や水中映像がよく使われていました。
(写真1枚の使用料が、ウン百万円ということもあったそうです)

しかし、現在はアマチュアダイバーでも水中カメラを持つ人が多いですし、水中
写真そのものがそれほど珍しいものでは無くなっています。

さらに・・・元々数が多いわけじゃないダイビング雑誌が1つ休刊したりと・・・、
写真を使ってもらえる場が、さらに少なくなっています。


■ 「オンリーワン」への道

そうなると・・・単に「きれいな海の写真」を持っているだけでは、なかなかやって
いけないわけで、何かもっとアピールするものが必要になります。中村さんの
場合、東京湾の写真がそのインパクトを持つことになったわけです。

結果的に見れば、他の人が持っていない独自性の強い写真を持っていて、
しかもそれはダイバー以外の人にもアピールする。また、環境に対する意識が
高まると、さらに注目が集まります。

そんなふうに、すごく良い形で仕事に結びついています。



もし、ここから結果論的に「成功法則」的なものを抜き出すと、

   ニッチ(すきま)な分野を極めて、「オンリーワン」の存在になる

ことが重要だという教訓が導けるのかもしれません。


しかし、中村さん自身は、そんな小賢しいことを考えていたわけではなく、
純粋に自分が見て感動したものを撮り続けてきただけのようです。上記の
番組でそんな話がありました。

そう聞くと・・・ いろいろ考えさせられます。

結果論として後であれこれ言うのはたやすいですが、結局のところ、その対象
にいかに情熱を注ぎ続けられるかどうか。その一点が現在の状況を生んだ
わけです。

中途半端な気持ちで「ニッチな分野を狙おう」と思っていたわけでもなく、
計算したわけでもない。もしかすると、もし東京湾の写真がまったく注目を
浴びなくても、ずっと撮り続けてきたかもしれません。


そして、それと同じように、現在もどこかに(別の職業で)「オンリーワン」の道
を歩んでいる人がいるわけです。現在は注目されていなくても。

そういう、情熱を頼りに自分の道を進み続ける人から見れば、評論家的な
人が言いそうな「オンリーワン戦略」みたいなものが陳腐に思えます。
そんなことを感じました。


似たような感じで最近、微妙に流行っている言葉に「ブランディング」があり
ます。要するに、自分や自社の「売り出し方」を計算するという話です。

でも、それも、まず「ブランディングありき」ではなく、失敗を恐れず、自分が
信じる方向に進むことによって、だんだん出来てくるのが本物のような気が
します。

「効率」という面では、正しいとは言えないのかもしれませんが・・・、
そういう生き方にも、ひかれるものがあります。



うーん・・・。ちょっと分かりにくい話ですみません(汗)


今日の記事作成時間は50分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(4)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
こんにちは
オンリーワンになるために、仮に運良く他がしていない事を見つける事が出来たとしても、自分にとって興味のわく分野でなくては続かないでしょうし、やはり自らの意思で愚直に極めていく事がオンリーワンになる一つの方法なのでしょうか(^-^)。
記事のコメントに添っていないかもしれませんが、最近(今さらですが)SEOについて考えてみたりします。
お金をかけて対策しなくてはならないものなのか‥実は正直に目指している物を作りあげる事によって対策は必要ないのではないか・・・素人が漠然と思う疑問です。

Posted by 大熊ねこ at 2009年06月18日 18:29
おひさしぶりです。
中村征夫さんの写真もご本人も大好きです。
昨日の番組は残念ながら見逃してしまいました。
情熱を注げれる仕事を持てるのは、損得勘定抜きで
幸せなことですね。
職人的な仕事だと効率より、手間ひまかけて、その仕事の出来にこだわる事も成功への近道になるのかもしれません。
自己満足になっちゃう事もあるかもしれませんが、自分が満足できる仕事ってのは、やっぱり幸せです。私も憧れるんですよね、そういうのに
分かりにくくないですよ。なんかわかるなーって思いでコメントしてみました。
Posted by Chiharu at 2009年06月19日 01:16
水口です。
大熊ねこさん、こんにちは。

『自分にとって興味のわく分野でなくては続かない』
『自らの意思で愚直に極めていく事』
・・・そこなんですよね。


何かに時間と労力を投じるのは一種の「投資」ですが・・・、

「興味がないけど、うまくいく(かもしれない)分野」に投資するのはリスクが伴います。
逆に「自分が興味を持っていること」に投資するなら、同じリスクをリスクと感じない。
どちらが本当に「真剣に」「継続」できるか(したいか)ということではないでしょうか。

こういうのは考え方はいろいろあっていいと思うのですが、
私は後者を取りたいなと考える方です。

強い「ハングリーさ」や「成功への欲求」がある人なら、前者もありかもしれません。
でも、そういう人はあまり多くないのでは・・・? という気がします。


SEOも確かに、ちょっと似たところがあるかもしれません。
「自分がやりたいこと」を突き詰めるのがいいのか?それとも、先に注目を集める
(検索でヒットする)ように、SEO対策を極めるのか・・・?

厳密には、どちらか一方ということはないので、どの辺でバランスを取るかですね。
私の場合、お金をかけたSEO対策は取っていませんが、お金をかけない範囲で
気をつかっている部分はあります。適度にキーワードを盛り込むとか。
でも、最近はあんまり考えてないかな・・・(汗)
Posted by 水口和彦 at 2009年06月19日 19:46
水口です。
Chiharuさんこんばんは。ありがとうございます!

確かに、中村征夫さんはご本人もいいですよね。
ああいう「格好いいおじさん」になりたいものです。
(「おじさん」には充分なりましたが・・・(笑) )


何かに「突出した」職人の世界は、あこがれますね。

今の世の中(一部だけかな?)、割とインスタントな「成功」を求める傾向が
強くなっている気もしますが、そういう流れとは対局にあるわけで、だからこそ
惹かれるのかもしれません。


そういえば、番組の中で中村さんが「魚の正面顔を撮るのは難しい」
「警戒心があるうちは撮らせてもらえない」という意味のことを語ってました。

なるほど・・・
自分が水中写真を撮り始めた頃は、魚の尻尾の写真が多かったわけだ。と
妙に納得したりして (笑)。
Posted by 水口和彦 at 2009年06月19日 20:00
 

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