2009年06月18日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

『育休KY社員』 の問題、あなたの職場にありますか?


こんにちは。水口です。 

今日は「ワーク・ライフ・バランス」関係の話で、特に「育休」の話です。


■ ワーク・ライフ・バランスのための諸制度を使うのはいいけれど・・・

こんな記事↓がありました。

新しい腰掛け?育休KY社員(AERA) - Yahoo!ニュース

 (『』内は引用です)
 
『 まだ陽も高い午後3時半。3人のママ社員たちが3分差で姿を消していく。
 大手メーカーに勤めるミカさん(39)が3年前に配属された部署は、育児休業
明け社員の受け入れ先。半年間で次々と3人が復職し、独身はミカさんだけ。
短時間勤務のママたちがやり残した仕事が降りかかってくる。
 コピー、お茶汲み、会議室の予約、回覧板のチェック……。たいした仕事では
ないのが余計に気に障る。3人でこの程度の仕事? ユルい、ユルすぎる。

 ママたちは責任ある仕事を任されそうになると、
「みなさんに迷惑をかけるだけですから」
 と、きっぱり辞退するのだ。            』
 (上記サイトより引用)

とあります。

ワーク・ライフ・バランス施策の一環として、育児休暇に加えて、短時間勤務の
制度を設けている会社が増えています。

上記の話は、短時間勤務制度を活用している母親社員のために、独身社員に
しわよせが行ってしまっているという例ですね。制度を活用するのはいいけれど、
自分の主張ばかり通したり、周りの人への配慮が無さすぎるのはどうなの?と
いうことです。


■ 「バリバリ社員」と「ヌクヌク社員」

さらに記事にはこうあります。
 
『 東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長の渥美由喜
さんは、会社員を仕事軸と生活軸で4種類に分ける。仕事も生活も重視する
のがイキイキ社員。どちらも重視しないのがダラダラ社員。仕事だけ重視派が
バリバリ社員、生活だけ重視派がヌクヌク社員だ。
「ヌクヌク社員は自分の生活しか目に入らない。会社に何も貢献せずに権利
ばかり主張すると、周りにうんざりされます」』


この4種類の分類は分かりやすいですね。

上記の話は、「イキイキ社員」「バリバリ社員」が「ヌクヌク社員」に泣かされて
いるというわけです。


記事では他に「1年間の育休が明ける1週間前に電話1本で退職した社員」と
いう例が紹介されています。復職を前提にしていた会社側からすれば、これも
困った話ですし、さらにこれから育休を取ろうとしている人にとっては、良くない
前例を作られてしまったことにもなるわけです。


また、会社側が逆に「育休切り(育休明けに復職させない)」を行うという問題
もあります。これは会社が悪いですが、会社側にも頭の痛い問題があって・・・
 
『 企業の人事担当者も頭を痛めている。能力もやる気もある社員のために
制度を整備しても、責任感があるがゆえに、迷惑をかけるからと出産を躊躇
するか、出産前に退社を選ぶ人も少なくない。結局、制度を充実させるほど、
バリバリとヌクヌクの格差は開くという皮肉な結果になるという。』


とあります。


「バリバリ社員」と「ヌクヌク社員」というのは、必ずしも育休だけの話ではなく、
男性含め、すべての社員に存在する問題だと思います。

「仕事に対する責任感」を元に自分の行動を選択する「バリバリ社員」もいれば、
「自分が楽する・得すること」を基準に自分の行動を選択する「ヌクヌク社員」も
いる・・・そういう傾向は、男性・女性、育児等に関係なく存在します(経験上)。

そんな「バリバリ社員」と「ヌクヌク社員」の差は、育児休暇(やその後の勤務)で
特に問題になりやすいわけですね・・・。


――――――――――――――――――――――――――――――――
【ちょっと余談です】

この「バリバリ」と「ヌクヌク」の差は結構悩ましい問題で・・・たとえば、時間管理
の話でも、

  「自分の仕事を整理して、仕事量をつかみましょう」
  「その上で、多すぎる仕事は人に振る・断ることも考えて」

研修などでそんな話をすることがありますが・・・、これは「バリバリ社員が無理を
しすぎないように」と念頭に置いて言っているわけです。

しかし、これを聞いたヌクヌク社員が「仕事量が多すぎる」という主張ばかり強め
ることになっても困るわけです (そもそも「ヌクヌク」の人は、自分に都合いい話
しか耳に入らない傾向がありますから・・・)。

経験的に、そこまで「ヌクヌク」な人の比率はかなり少ないと感じているので、
それほど心配はしていませんが、多少の不安はあります・・・。

【余談おわり】
――――――――――――――――――――――――――――――――


育休や育休明けに話を戻して・・・

「バリバリ社員」であっても、周りへの気遣いや感謝がなければ、雰囲気が悪く
なってしまうこともあるそうです。
 
『「育休切り」されないためにも、KYはもってのほか。復職後は時間に追われ、
周りに気を配る余裕がなくなる。キャリアカウンセラーの阿部志穂さんによると、
ある企業では育児中の社員の同僚の9割近くが、「フォローしても感謝されてい
るかどうかわからない」と答えたという。
「『ありがとう』だけでは言葉足らず。具体的にどう助かったかを補うと感謝の気
持ちが伝わるし、同僚たちも支えるポイントがわかる。結果的に自分がラクにな
るのです」』


これは大事なことかもしれませんね。




今日の記事作成時間は48分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
育児休暇制度がある会社はうらやましいです。
わたしが勤めていたところは、女性は結婚すると社員から契約社員にさせられ、出産すると契約満了で退社という流れで全く育児休暇をとらせよう、、という気はありません。大企業でしたが、、、。

退社する前にわたしが、会社に抗議せずすんなりやめた時、周囲から
『○○さんなら、会社に対抗してくれるのかと思った』
と、皆からがっかりされました。

しかし、実家・主人もアテにできない環境、当時の職務内容だったらわたしの代わりなんていくらでもいるわ、、と思って、会社に対しては何の抗議もせず、すんなりやめました。

さて、産んでみてやっぱり育児は大変で、上の子はどちらかというと病気をよくするタイプ。入院歴も3歳までに2回。二人目出産時に上の子を保育所にあずけたら病気のオンパレード。

二人目が生まれても、やはり周りに迷惑をかけるだけ(夫、子ども、職場の方々)と思い下の子が体力がついて病気をする回数が減ってくる3歳までは、、、と社会復帰を伸ばす結果となりました。

記事ででてくるKYな社員は出産前から腰掛け感覚でお仕事されてる方ですよね。
責任感のある方のほうが、皆に迷惑をかけると育児休暇とらずにやめていっているのかもしれないと、ふと思うことがあります。

出産するまで育児がどんなものなのかが、わからない社会システムにも問題ありなのかなと思います。出産してはじめていかに育児が大変かがわかります。

そして、困ったことに仕事一途の社員ばかりいる会社の男性陣は育児参加率が低くその大変さを知らないらしく、、、
そして独身のOLたちも知るはずもなく。

わたしのいた部署でも
『秋に生後6か月の赤ちゃんがいる派遣社員を雇いました。』
というとんでもない間違いをするわけです。

育児を知っていたら、たぶん雇わないでしょう(^^;



Posted by sa-chi21 at 2009年06月20日 08:14
水口です。
sa-chi21さん、ありがとうございます。

『責任感のある方のほうが、皆に迷惑をかけると育児休暇とらずにやめていっているのかもしれないと、ふと思うことがあります。』

なるほど・・・言われてみれば、それはあるかもしれないですね。
(会社から見て)制度を利用してほしい人が遠慮して、そうでもない人が
遠慮無く利用する・・・それが過渡的な現象で、今後変わってくるといいのですが。

大企業でもまだまだ理解は低いという現状は参考になりました。
変わっていかないといけないですね。本当に。
Posted by 水口和彦 at 2009年06月27日 17:46
 

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