「ノルマなし・内部留保なし・管理職なし」という常識破りの会社がある!?
こんにちは。水口です。
昨日は、派遣・契約社員という立場でストレスを感じている人が多い現在、
自営業者や経営者も視野に入れてみては・・・?という話をしました。
でも、経営者は経営者で不況下では資金繰り含め大変・・・。そんな事情が
ある。そんな話にも触れたのですが・・・、
その後、録画していた22日の「カンブリア宮殿」を見て驚きました。
資金繰りに苦労しない、内部留保もしない。そんな経営をしている会社が
紹介されていました。
■ 「ノルマなし・内部留保なし・管理職なし」の会社
2週連続で紹介されるそうなので、今週見逃した方は来週だけでも見てみて
ください。広島で『メガネ21』という眼鏡店チェーンを創業された平本清さん
という方が出演されていました。
『メガネ21』という会社はメディアに取材されたりもしれいるそうですが、私は
初めて知りました。この会社、「業績が好調なときも利益を会社に残さない」
という、特異な経営手法を取っています。
利益を内部留保(会社にお金を残すこと)せず、社員のボーナスと、商品の
値下げに使ってしまうという・・・何とも太っ腹な会社です。
実際、過去には30代社員で、半期のボーナスが450万円だったこともある
とか・・・すごい数字です。
なぜ、そんな経営が成り立つのか、その仕組みが紹介されていました。
(今週は半分、来週はまた残りの部分が紹介されると思います)
今週を見ただけでも、かなり常識外れの経営でした・・・。
しかし、よくよく考えると、とても理にかなっている部分が多いです。
(私もまだ整理し切れていないのですが)
■ 『メガネ21』の事業の仕組み
通常、会社は業績好調なときに内部留保として会社にお金を残します。
(それは新規出店等の投資や、不況下での給与支払いに当てるためです)
しかし、メガネ21はそれをしない。
なぜそれで会社が回るかというと・・・・
一つの理由は・・・、
社員の給与について固定給よりもボーナスの比率を高めている
というところがありそうです。
(多分固定給は低めなのでは?これは来週詳しく紹介されるはずです)
ボーナスの比率が高いということは・・・ 人件費を会社の業績に連動させ
られるということです。ですから、業績不振時の給与支払いに苦労しないで
済むわけで、だから内部留保しなくて済むと。
(今のワークシェアリングをもっと極端にした形ともいえます)
もちろん、そのとき社員は困るわけですが、終身雇用であることもあって、
「(業績が)良いときは(給与も)良くて、悪いときは悪い」ということに、
社員も納得しているようでした。
平本さんいわく、(会社に内部留保しない代わりに)「社員に内部留保して
いる」とのこと。好調時に社員が貯蓄しているので、業績悪化時にも耐え
られるということです(社員に貯蓄を啓蒙する必要はあるかもしれませんが)。
これは、とても良くできた仕組みのように思えます。
分かりやすい仕組みなので、業績が下がっているのに給与を上げろという
社員もいないでしょう(会社にお金が無いことは分かっているので)。
また、好調時・不振時をトータルすると、社員に払っている給与は普通の会社
よりも高いわけで・・・社員は他社と比較して厚遇されていることになります。
(ここが終身雇用制を取っていることと関係してきます)
また、会社の業績が上がれば賞与が上がるのは、がんばろうという動機づけ
にもなります。また、個人の成果だけで見ているわけでもないので、社員同士
が足の引っ張り合いをすることもありません。
インセンティブ(動機づけ)の構造として見ても、非常に良くできています。
※ これと、いわゆる「成果主義」を比較すると、ずいぶん違います。
成果主義では、(部署によっては)個人の成果が見えにくいという問題も
あります。そこで「コンピテンシー評価」などを導入すると、今度は会社の
業績が良かろうが悪かろうが、評価の高い社員の給与は上げなければ
いけませんので、会社の業績不振時にはお金が足りなくなるわけです。
また、成果主義では、どうしても他の社員との「相対評価」になりがちです
(名目上はそうなっていないとしても)。ですから、「足を引っ張りあう」方向
のインセンティブが働くことは否定できません。
そして、もう一つの「内部留保無しで会社が回る理由」は、
投資が必要なときは、社員から出資をつのる
(実際、社員が出資してくれる)
というところにあります。
社員は会社から利益をすべて還元してもらう。その中から、できる範囲で
会社に出資する・・・そして社員はその利子をちゃんともらう。という仕組み
になっています。しかも、その利子も高いのです。
(確かに「社員に内部留保している」という感じですね)。
そのおかげで、無借金経営(銀行からの借り入れはまったく無し)だそうです。
※ これは私は「目からウロコ」だったポイントです。
景気に左右されにくい、安定した経営を行うことを目的にすれば、
「無借金経営」は一つの理想です。しかし、無借金経営を前提に
すれば、普通は内部留保を大きくしたくなるものです・・・。
そこを「逆転の発想」的に解決するのが、この「社員からの出資」です。
平本さんは、「労働と出資と経営が一体になっている」という言い方を
されていました。確かにこれなら「会社は株主のもの?従業員のもの?」
という二元対立的にはなりません。
なんだか話がうますぎて、「実は何か問題点があるのでは・・・?」と勘ぐり
たくなりますが・・・。今のところ、私は特に問題点は思いつきません。
(業種によって適用しにくい場合はありそうな気はしますが、そこだけです)
そしてさらに・・・、この会社には「管理職」がいないという特徴もあります。
これも常識では考えられません。
この点は来週の放送で詳しく紹介されるようですので、これは一見の価値
があると思います。ぜひ、ご覧を。(放送されてない地域の方・・・すみません)
今日の記事作成時間は57分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(4)│TrackBack(1)
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金持ち父さんになる男、Oちゃんです
ここ最近自分のまわりが騒がしくなってきています。
そんな中、独立も選択肢の中に大きな割合を占めギ..
常識を打ち破れ!!【Oちゃんの目指せBクワドラント 〜秘密を使って金持ち父さんなろう〜】at 2009年06月25日 12:40
この記事へのコメント
おもしろい会社ですねー。
一般的には会社の側が内部留保資金などで負っている
リスクとリターンを社員の側に転嫁して
身軽になっているっていうことでしょうか。
そして、それが無借金経営や、
社員のモチベーションにもよくはたらいて、
好循環を生み出しているんですね。
でも、何かそこに至る経緯、歴史なんかもあるようで、
そこのところもちょっと気になってしまいます。
一般的には会社の側が内部留保資金などで負っている
リスクとリターンを社員の側に転嫁して
身軽になっているっていうことでしょうか。
そして、それが無借金経営や、
社員のモチベーションにもよくはたらいて、
好循環を生み出しているんですね。
でも、何かそこに至る経緯、歴史なんかもあるようで、
そこのところもちょっと気になってしまいます。
Posted by makoto at 2009年06月29日 00:58
水口です。
makotoさん、ありがとうございます。
『一般的には会社の側が内部留保資金などで負っているリスクとリターンを
社員の側に転嫁して身軽になっているっていうことでしょうか。』
まさにそういうことだと思います。
(スッキリまとめて頂いてありがとうございます)
私も詳しくは分かりませんが、この平本さんは、いい加減なように見えて(見せて?)、
実は相当考えているし、勉強もしている。
インタビューの受け答えを見ていて、そんな印象を受けました。
また、創業時にはこの方だけでなく、数人の創業メンバーがおられたらしく、
その方々がリストラされた痛みを経験してきたというのも影響していそうです。
makotoさん、ありがとうございます。
『一般的には会社の側が内部留保資金などで負っているリスクとリターンを
社員の側に転嫁して身軽になっているっていうことでしょうか。』
まさにそういうことだと思います。
(スッキリまとめて頂いてありがとうございます)
私も詳しくは分かりませんが、この平本さんは、いい加減なように見えて(見せて?)、
実は相当考えているし、勉強もしている。
インタビューの受け答えを見ていて、そんな印象を受けました。
また、創業時にはこの方だけでなく、数人の創業メンバーがおられたらしく、
その方々がリストラされた痛みを経験してきたというのも影響していそうです。
Posted by 水口和彦 at 2009年06月29日 16:53
今日6/29のカンブリア宮殿見ました。
(水口さんに習って録画して見ました。)
平本清さん、、、、
おもしろい方ですね。
やんちゃで破天荒なことをしてるかのように振舞ってるけど、
ちゃんと物事の本質を捉えている、
そんな印象を受けました。
とっても勉強になりました。
ご紹介ありがとうございました。
(水口さんに習って録画して見ました。)
平本清さん、、、、
おもしろい方ですね。
やんちゃで破天荒なことをしてるかのように振舞ってるけど、
ちゃんと物事の本質を捉えている、
そんな印象を受けました。
とっても勉強になりました。
ご紹介ありがとうございました。
Posted by makoto at 2009年06月30日 02:18
水口です。
makotoさん、こんばんは。
昨日の放送、私も見ました(録画して)。
面白かったですよね。
あまりに面白すぎて(常識とかけ離れていて)、まだ整理し切れていない
部分が残っているのですが・・・
平本さんは決して理想論者などではなく、かなりのリアリストであることは
分かりました。もちろん、社員想いであることも。
いくつか思うところがあるので、
また明日か明後日頃に書いてみます。
makotoさん、こんばんは。
昨日の放送、私も見ました(録画して)。
面白かったですよね。
あまりに面白すぎて(常識とかけ離れていて)、まだ整理し切れていない
部分が残っているのですが・・・
平本さんは決して理想論者などではなく、かなりのリアリストであることは
分かりました。もちろん、社員想いであることも。
いくつか思うところがあるので、
また明日か明後日頃に書いてみます。
Posted by 水口和彦 at 2009年06月30日 23:04
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